池田晃太というサッカー選手を初めて知ったのは、2015年のこと。
ブリオベッカ浦安が、関東リーグを優勝して、地域決勝でも2位に入りJFL昇格を決めた年です。
池田晃太はつくばFCに所属。関東1部昇格後初のシーズンで14ゴールを上げチーム3位に貢献。球団のファンブックで、利き足の質問項目に頭と書かれているほど、空中戦に強い選手です。
ブリオベッカに来る前
ブリオベッカvsつくばのカードは、ホームでもアウェイでも観ていますが、浦安のDF(笠松、西郡)は体躯を活かしたプレーに手を焼いていました(フィジカルが非常に強い高井 青は五分五分の印象)。
そんな試合を観戦していたので、JFL昇格が決まった年末に
池田晃太が加入することを知ったときは、とても嬉しかったです(今年1月の林容平加入よりも)。
ブリオベッカに来たとき
JFLに昇格して、FWだけはリーグ屈指の選手層となった2016年。
私にとって、想定よりも酷い状況が起きます。
当時トップチームを率いていた齋藤芳行監督が、池田晃太を干します。
初めてFWとしてスタメンに名を連ねたのは、7月下旬。
それまでは、80分以降のパワープレー要員だったり、謎のサイドハーフ起用だったり。
スタメンに名を連ねた試合でも、2分で脳震とうの疑われるプレーがあり、即交代。
結局、出番が遠ざかります。次に15分以上試合に出場できたのは、9月中旬の八戸戦。
後半AT直前にエースストライカー竹中公基が退き、本来の最前線にポジションを移した途端、豪快なヘディングシュートで、JFL初ゴールを記録。
初ゴールを記録した次の試合、竹中公基は累積警告による出場停止。
おれにとって待望の「FW池田晃太スタメン出場」です。
アウェイでのマルヤス岡崎戦。この試合は、FWの2人がとにかく不遇。
アタッキングゾーンでボールを受ける回数が極めて少なかったです。
ちなみに、もう1人のFWは、田中俊哉様。プレースタイルは違えど、長身でビジュアルがいいのは共通しています。
今は、古民家カフェを夫婦で始めています。
結果的に、池田晃太と近いセカンドキャリアを始めています。
この試合は守備に終われ、攻撃の形は全く作れません。しかし、後半ATのセットプレーで先制点を上げて勝利。「勝ちに不思議の勝ちあり」の最たるものでしたが、この結果をもってJFL残留は確定。
10月に移り、リーグ戦残り5試合となったところで、エースストライカー竹中公基が負傷したとの情報が入ります。こうなれば、あとは「池田と俊哉様の2トップがどこまで実力を発揮できるか」に注目が集まります。
にも関わらず、次節栃木ウーヴァ戦(東総)で、竹中はベンチ入り。ヒザには、力士が巻くようなテーピングを程化し、マーカーを使ったアップ運動だけでも、動きがぎこちないにも関わらず。
↓スタメン。池田もいて、第1次黄金センターライン(笠松、矢部、村田、俊哉様)も映っています。
池田は1ゴールを上げて勝利に貢献。
ヒーローインタビューに応えます。
この日が、ブリオベッカで最後の活躍になるとは想像もしていなかったです。
次節以降、リーグ終了まで、池田がスタメンで出場することはありませんでした。軽くないケガをしている竹中よりも序列の下がる理由が、わたしには分かりません。
結局、ラスト4試合は池田をスタメンで使わずにリーグ戦が終了。
その1週間後 日曜日の夕方。池田晃太がブリオベッカを退団する公式発表が出ました。
それを見た瞬間、地球が暗くなりました。
エースストライカー竹中も退団し(個人昇格)、池田も出場機会を求めて退団。ストライカーが、ほぼ壊滅状態に。
出場機会を求め移籍した後
来シーズン開幕前、ブリオベッカは、ベカスタで練習試合を行いました。
対戦相手は、つくばFC。池田晃太が帰ってきたチームです。
浦安の声出しファンは、このシーズンも池田と戦いたかったので、複雑な気持ちでした。
しかし、そんな気持ちを吹っ飛ばすほど、つくばの出来が良く、浦安の出来は悪かったです。
池田が恩返しゴールを決めたとき、思わず池田コール!あげく、浦安時代の池田晃太応援チャントまで飛び出す始末。
この2017シーズンのリーグ戦前期は、振り返りたくない出来事だらけなので、リンクは貼りません。開幕戦の1つの采配で、降格が内々定したからです。(ついでに書けば、リーグ戦前期は得点数も最下位)
それでも、いい思い出もあります。
天皇杯本戦で、柏レイソルトップチームと対戦。会場は、日立台。
0-1で負けてしまいましたが、あれほど盛り上がる試合はそうそうありません。完封負けは、今でも悔しいです。
その日から3日後、つくばFCのホームゲームを観に行きました。
出場機会を得た池田は、この試合でもゴールを決めます。
試合後、少しだけ話をさせてただいたのですが、
「日立台の天皇杯を観に行った」とのこと。おれは、「某選手に代わって、ピッチに出てください!」と言いかけました。
今でも、あの日の日立台で池田晃太が出場していればという想いが強くあります。
このシーズン、池田晃太はVONDSのレナチーニョを抑えて得点王に。ブリオベッカは、当然のごとく関東リーグへ降格。
翌2018年からは、VONDSのエースストライカーとして、引き続き活躍。ブリオベッカを大いに苦しめました。
2019年からは、自信のYoutubeチャンネルも解説し、人気選手が超人気選手になりました。
簡潔に書くと
池田晃太は、私にとっていくつかの思い出がありますが、
(相手チームの若手だった)2015年は、好印象を抱き
(自チームに来てくれた) 2016年には夢と希望を抱き、
(出場機会を求め移籍した) 2017年には幻想を抱き、
(ライバルチームに来た) 2018年以降は「いろんな意味でしゃーない」という気持ちにさせられました。
来年以降、ピッチ上にいる姿を観れないのは、寂しくもあり、ホッと安堵する感情もあります。
池田晃太さん(←この書き方は慣れない)は、第二の人生が始まるとのことですが、今までと変わらずそっと応援し続けます。