成長過程か停滞期か ブリオベッカ vs Honda FC

6月下旬なのに、快晴となった日曜日

ブリオベッカ浦安・市川は、柏の葉でホームゲームを開催しました。

注意.今回の記事は、開門前のレポートが長めです。試合内容だけ知りたい方は、「試合開始」から読んでください。

開門前

柏駅から柏の葉競技場までは、路線バスで移動。その車内では、「本業鹿島・副業浦安・市川」のサポーターと話し込みました。

話の内容は、今日の試合 ではなく 「サッカークラブと地域密着」について。

その方は、カシマサッカースタジアムが命名権により愛称が「メルカリスタジアム」となったことにガッカリしていました。

スタジアムに到着してからも、「サッカークラブと地域の距離感」について議論は続きます。

ウチの場合、スポンサーさまとの距離感は悪くないですが、

大のサッカー好き以外の市民に興味を持ってもらう意識がありません(n回目)

小中学生にチラシを配るのは素晴らしい取り組みですが、ウチのパーパス「サッカーでともに成長し、まちを楽しくする。」とはかけ離れた印象を持つチラシのデザインです。

硬派のイメージがあるレッズですら、小中学生を強く意識したデザインになっています。

レッズは「地域密着」に最も近づいている球団です。ベガルタも小中学生を意識したデザインのチラシを配っています。

JFLで最も「地域密着」に近いのはヴィアティンですが、「スタジアムに来て、ともに楽しみましょう!!」という気持ちが前面に出ています。

VONDSのようなチラシデザインにするのは、(パーパスに近づくためには)最低限の中の最低限

上記にあげた球団と比較すると、ウチの球団は「是非スタジアムに来てください!!ホームゲームを楽しんでください!!」という意識が希薄。立派なパーパスを策定しても、そこに近づく気配がありません。

直近の球団公式の試合レポートで、アウェイのレイラック滋賀戦の雰囲気を完全アウェイと評していますが、これはレイラックの運営が「多くの観客に来てほしい!!」という強い気持ちを前面に出して行動しているから。

ヴィアティンやレイラックは、スタジアムグルメが本当に充実しています。これは、「運営の熱量が高く、それに引っ張られる形で、良質なスタジアムグルメが集まった」から。

2000年代後半、ガンバ大阪の社長に金森氏が就任してからの数年間を振り返る自書は、おれのアジトにありますが、興味深い記述があります。

金森氏が就任直後、ホーム万博記念競技場のスタジアムグルメは、貧弱。

ガンバサポーターが自虐的に「しなポテ」を名物にしたほど。

「しなポテ」とは、しなしなしたポテトのこと。家庭でこの味を再現するには、冷凍食品のフライドポテトをレンチンした後、100均の霧吹きスプレーを数回かければ出来上がり。

話は少し逸れましたが、金森氏はその課題を解決すべく社内で議論を重ねてから、スタジアム内外の指定管理者へ陳情に行きます。

結果、スタジアムすぐ外のスペースでの飲食店販売が認められ、「美味G横丁」として(当時は)Jリーグ屈指のスタジアムグルメに変貌を遂げます。

「大阪の代表的な食べ物(くくるのたこ焼き、今井のうどん、だるまの串揚げ、デンの焼肉弁当)が食べられて、本当に嬉しい」という声がアウェイサポーターから上がるほど、観客満足度は急上昇。

ウチの運営が、このように指定管理者と交渉して、キッチンカーが出店しやすいよう工夫しているのか少し疑問です。

開門後

とはいえ、この試合で出店していただいたキッチンカーは、良かったです。美味しかったです

ざるや さん

まめたろうカフェ さん

Kitchen Nasckatze さん(今回は購入なし)

sugiwagon さん(現在のウチの勝ち数負け数引き分け数を把握していました)

べか彦とのグリーディングは盛況。見ているだけで、幸せ。

この日のマッチスポンサーは、アドバンスさま。特にスポーツや熱中症対策、体調管理を目的とした水分補給製品を販売しています。

その製品のうち、熱中症対策のドリンクを試飲できるコーナーは、好評。

おれは、そのドリンクをつくれる錠剤(タブレット)を購入。

グッズ売り場も、少しずつ視認性が良くなりました。

この日の柏の葉は、かなり暑かったです(飲水タイムは前後半1回ずつ)

しかし、南風が強いコンディション。

日陰に覆われたスタンドは、まだマシでした。とはいえ、暑い。

ピッチ内練習が始まってから、アウェイのHonda FCのサポーターは、熱心に応援を続けます。

ホームの応援席は牧歌的でしたが、北埜GKコーチが教えている高校のサッカー部のみなさんが来てから、様子は一変。

ウチらの声出しサポーター数人が、高校生50人にジャックされた気分でした。

おれは、来場していただいたお礼をいうと同時に、簡単なコールをいくつか紹介。

そして、ウチの選手は働きながらプレーしていること&アウェイチームはHondaの社員であることも教えます。興味を持って聞いてくれました。

最後におれは、「都並敏史監督を知っている人は手を上げてください!!」と質問したら

誰も手をあげませんでした(球団上層部には、この現実を知るべき)

都並さんの紹介として、以下の3点だけ伝えておきました

・日本代表での出場試合数は100試合近い(実際は78試合)→高校生は「スゲー!!」という反応

・Jリーグで最初にイエローカードをもらった選手→高校生は「オー!!」という反応

・サッカー選手として初めて、かわいい女性とのデートを週刊誌に撮られた人→高校生は笑っていました

(次のムサリクにおれが来なかったら、不敬罪で出禁になったと考えてください)

場の雰囲気が和んだ頃、育成組織の子どもたち十数人も合流。選手入場時のシャボン玉スティックを手伝ってくれることに。

選手入場前、おれはいつも通りに演説。

声と手拍子よりも「暑いので無理はせずに」という点は強調しました。

そして、選手入場。本吉のJFL100試合出場を祝し、谷口球団代表から花束が贈呈されました。(個人的には、育成組織のゴールキーパー もしくは ブルーキャッツ&べか彦 から渡してほしかったです)

試合開始

まずはお互いが、長所を出し合う展開になりました。

ウチは、DFラインの選手が2列目まで上がってチャンスを作ることもあれば、Hondaはサイドの選手が見事な個人技で、PA近くまで来ます。

前半立ち上がり、小島樹が自陣PAから少し離れた場所から「大カウンターのドリブル」を始めた直後、ファールを受けます。おれは、当然のブーイング。主審の板矢さんは、そのファールに警告を出さず。

おれは、「この主審はハズレの可能性が高い」と予感。その予感は、後半から当たってしまいます。

直後、ウチは直接フリーキックのピンチ。Hondaの選手は、フリーキックの精度が高く(当然)、バーに当たるシュートを打たれてヒヤリ。百瞬の隙どころか十瞬の隙を与えたら失点する緊張感があります。

ウチは攻勢に出たいですが、Hondaの選手の個人能力は高く、決定機を作れません。

小島樹や荒井大のハードワークは光りましたが、相手のカバーリングはとても早く(今年対戦したチームの中で、ヴェルスパに次いで早いイメージ)

おれは、いつも以上にシンプルな応援に徹します。高校生たちは応援に乗りつつも、相手のHondaの能力の高さに驚いている様子。

萩原大河の運動量&スピードに湧くシーンもありましたが、これも決定機は作れず。

前半はスコアレスで終了。ウチのシュートは1本。Hondaのシュートは5本。両チームとも守備のカバーリングの良さが目立ちました。

ハーフタイムは、ブルーキャッツ&べか彦のダンスショー。暑い中、盛り上げていただきありがとうございます!!

ダンスショーの後は、アドバンスさまの水分補給製品が当たる抽選会を実施。

書くまでもなく、野郎(おれ)はハズレ。

後半開始

両チームとも交代なし。

おれの予想通り、ブリオベッカが攻勢を強めます。育成組織の子どもたちが多ければ、躊躇なく「カモン浦安」や浦安三社祭の掛け声「マエダ!!マエダ!!」を連発していました。

サイドの選手にボールが渡ったとき、DF(藤森隆汰 もしくは 最近活躍が目覚ましい菊地紘平)とウィング(小島樹 もしくは 峯)の選手の距離感が良くなります。

サイドに人数を掛けたことにより、相手PA内へ侵入する人数は少なかったですが、絶妙なタイミングで入ってきた選手がいました。その選手の元にボールが渡ります。

数少ない決定機。

シュートは打てましたが、相手に弾かれます。

客席からはため息じみたガッカリする声もありましたが、おれの近くでは、そんな声はありませんでした。シュートを決められなかったのは残念ですが、そのポジションまで走り切っていたことは評価したいです。むしろ応援席は、選手を鼓舞するサポートが強まりました。

セットプレーのチャンスは、いくつか得ますが決めきれず(前半は、早いリスタートを図る場面も。嬉しい変化)。

おれにとって、「いい流れで決められないとまずい」なんて気持ちがありました。

何故なら、ベンチ入りメンバーは、明らかにHondaのほうが優れていたからです。特に、岡﨑 優希と児玉怜音。2人とも、昨年 ウチとの試合で(ほぼ)個人技でゴールを決めているからです。

岡﨑は後半15分ころ、児玉は後半飲水タイム直後に送り込まれます。

ウチは飲水タイム時に、最初の交代。井上翔太郎と萩原大河が退き、2人が入ります。

この時間帯から、両チームの選手の運動量が落ち始めます。(今までなら、Hondaのパスワークに翻弄されたウチだけがバテる展開)

主審が警告を出し始めるのは致し方ないですが、前半立ち上がりと比べて基準がズレまくっていました。ウチは、荒井大がその被害に逢いました。しかし、別の場面では途中から入ったウチの選手が警告を受けるべきとき(おれが、「しっかり相手に謝れ!!」というくらいのファール)、主審はカードを出さず。それ以外の場面でも、両チームの選手がジャッジに不満を示すシーンが何回もありました。

両チームとも、異議が少ない かつ 暑くて疲弊しているのに、不満を示すということは、ジャッジがおかしい証拠。

ウチの途中出場の選手は、印象に残るプレーは少ないものの「最低限のカバーリング」はできていました。

とはいえ、先発している選手と途中出場の選手の間で、パスの出しどころが全く合わないシーンが多かったです。要修正。

Hondaは、後半35分ころに交代を完了させたのに対し、ウチは後半40分ころに交代を完了。先発した選手の出来は、良かったです。

特に、フル出場かつハードワークを続けた小島樹と荒井大は特筆すべき。素晴らしい出来でした。

途中出場した選手たちでチャンスの芽は作りかけましたが、シュートまでは持っていけず。

応援席周辺は、「次はいけるぞ!!」といった前向きな声でサポート。盛り上がった数少ないシーンの1つ。

盛り上がりが少ないのは、悪く思われがちですが、守備(特にカバーリング)は、今年の試合の中でも抜群でした。公式記録上、後半のHondaのシュート数は、ゼロ。

結果、スコアレスで試合終了。ウチのシュートは前後半で3本。Hondaは5本。ジャッジは残念でしたが、玄人好みの試合でした。

試合終了後

おれは、かなり本気のサポートをしたので、バテバテでした。

北埜GKコーチが教えている高校のサッカー部のみなさんに、サポートのお礼をします。書くまでもなく、勝って喜びを分かち合いたかったです。その後は、座って休憩。

子どもたちによる球団横断幕の撤去を手伝ったり、来場してくれたファンに対面でお礼を言いたかったですが、悲壮感があったはずなので自重。

ホームで勝点3を取れなかった悔しさは当然、あります。しかし心のどこかでは、Honda FCを無失点に抑えられた気持ちもありました(Hondaには通算で2回勝っていますが、無失点は初めて)。

10分以上休んでから、観客席を後にします。

コンコースを降りると、いつも通り 選手たち&べか彦によるお見送りが行われていました。その賑わいを横目に見つつ、撤収。

 

今度の日曜日は、アウェイでの横河武蔵野戦
浦安駅(千葉)から乗り換えなしで、最寄り駅の三鷹まで行ける近距離アウェイです。
なので、いつも通り「特にお酒を飲めるファンには、ささやかなお楽しみ」を用意していきます。
次の試合も、応援を楽しみましょう。
では。

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