90分間走り切る難しさ

雨が降り、気温もやや高く、蒸し暑い。
ピッチの上は滑りやすい状況。
(おれは、とある練習試合を観戦していた際に、タッチラインを割ったボールを拾おうとして走った。そのとき、足を滑らせて転倒!ポケットから携帯電話が落ちる!
この一部始終を上で見ていた人から、「携帯電話は無事ですか~!?」と笑顔で心配された。顔から火が出そうなほど恥ずかしかった…)
携帯電話はともかく、ケガだけは避けてほしいコンディションだ。
柏の葉は「スタンドを屋根が覆う」とはいえ、来場者数にも影響が出るだろうと思ったら、
開門前から出足がよい。それも女性が多い。スポンサーからの招待だか何だか分からなかったが…
女性が多いことは、今日の対戦相手であるヴァンラーレ八戸を応援している「化け猫」も気に入った模様。


賑やかな状況の中で開門。マッチデ―プログラムを受け取る。その中身は
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秋葉勇志「JFL100試合出場」の大特集だった。
相手がJ3昇格を目指している強豪とはいえ、セレモニーのある試合では尚更負けられない状況。
とはいえ、そこはJFL。
試合前のアナウンスで、アナウンサーが次の言葉に詰まると、スタンドから「頑張れー!」と励ましの声が。すると、アナウンサーが「ハイ!」と返事する一幕も…
その後選手がピッチ内でアップしている最中、(事前に了承を得た上で)浦安サポーター数名が八戸応援席へ挨拶に伺う。


…八戸サポーターのみなさま、懐の広さに感謝します。
スタンドを見渡すと、通常よりも観客が多い。
選手のアップが終わり一段落したところ、
チアリーダーが登場。スタンドを盛り上げる。
声出し隊付近でも、最前列まで出て写真を撮る方。
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空気が温まったところで、選手入場。秋葉勇志のセレモニーが行われる。
お祝いムードが冷めない中でキックオフ。
八戸が前から積極的にプレスを掛けてくる。早く先制点を取ろうとする狙いはハッキリしていた。八戸サポーターも「紅チャント」や「ロッテ応援の替え歌」を歌い、ハイペースで走る選手を後押しする。
ここから、後半15分くらいまでの展開は省略! 投げやりだが、チーム公式及び左上のリンクを参照のこと。
浦安が2点リードしている状況ではあるとはいえ、余談は許さない状況。
審判のジャッジに対して、10名近い声出し隊のうち、2人から野次が飛ぶ。
その2人が揃って「モンテディオ兼任サポ」だったので、みんな笑ってしまった。…モンテサポは、心の病を抱えているのかも。
いつも通り、スタンドからの野次はほぼ皆無。いつもと違い、スタンド中央に座っていた観客から散発的にチームコールが発生していた。
柏の葉はスタンドが広いので、それに合わせて応援するのは難しい。さらに、いつも通り 子どもたちが自発的にコールする場所を合わせて4か所も分裂すると…
ただ、応援する雰囲気づくりは、できつつあるだろう。
参考:「浦安」という地域に合った応援とは?
それを見かねて、メインスタンド中央にいた観客数名(スポンサー関連だと思われる)が、声出し隊のところへ。
当たり前だが、最低限の礼儀さえ守っていただければ、声出し隊は要望は聞くスタンスを持っている(何か聞きづらいような威圧感を出さないスタンスともいえる)。でも、試合中に来るのは初めて。
困惑したが、「応援を合わせたい」意思は伝わってきたので少し話をする、はずだったのに、太鼓を一通り叩いて帰っていった。
まるで、浦安から期限付き移籍しているマスコット(以下略)
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ピッチ上では、一進一退の攻防が続いていた。スコアは動かない。
浦安の選手は、自分の役割をしっかりこなしている。
後半30分ころ、ラインを割ったボールが浦安ベンチ前に転がる。いつものとおり、ミスターサイトーがすぐさまボールを拾おうとしたところ、濡れた地面に足がもつれた。転倒こそしなかったが、恥ずかしい思いをしたことのあるおれにとっては
   ↓
ヾ(@゜∇゜@)ノ
(取り乱して失礼しました)
勝利がちらつき始めた後半40分、浦安は自陣で新井山祥智をフリーにしてしまう。そこから縦パス1本で失点。
…浦安は「攻撃に行くのか」「守備に徹するのか」中途半端な状態だった。足も少し止まっていた状況。
(浦安の攻撃時に例えると、竹中がウラを狙えるとき、敵陣で村田翔がドフリーな状況だと思ってもらえればいい。この状況を見たら、浦安サポは「相手の守備が緩い」と思うはず)
八戸サポは大いに盛り上がる。試合はまだ分からない。
浦安は得点王・竹中に代わり、ボランチのコ・キョンテを投入。逃げ切りを図る布陣
に思われた。その直後、左サイドで攻撃の起点になっていた南部が、ゴールライン近くまでオーバーラップしていたコにパス。そのコがクロスを上げると、がっちりマークされていた俊哉様ではなく、ファーにいた池田晃太の頭にドンピシャ。基本通り、ボールを叩きつけたボールはネットを揺らした。
決定的な3点目。浦安応援席からエレクトリカルパレードが流れる。いつ見てもいい光景だ。
このまま試合終了。今節のJFLで最多の920名が駆け付けたゲームで勝利することができた。ミスターサイトーの采配も久しぶりにあたった。
試合後は、子どもたちvs「セーブ!セーブ!永井!」のPK対決。それを声出し隊が煽る、煽る。「大人げない!」とか「エレクトリカルパレードショートver」とか。声出し隊が一番子供染みている
PK対決が終わり、改めて秋葉勇志のセレモニーが行われた。JFL100試合出場に目が行きがちとはいえ、今季のJFLは全試合フル出場。練習でアピールを続けることはもちろん、90分間走り切る運動量がなければ、ずっとフル出場なんてできない。
その後、いつも通り「選手によるお見送り」が行われ、当然のように大盛況。
特に、秋葉勇志は大人気。局所的ながら「AKB人気」に迫るものがあった。
おれはスタジアムを後にして、フライングガーデンの爆弾ハンバーグを食べ、束の間の勝利の余韻に酔いしれた。
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