先日の彦根で、「感情揺り動かし装置」を味わいました。
11月10日(金) JFL昇格チームを短期決戦で決める全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)初日
彦根駅に着くと、レイラック滋賀の垂れ幕がショッピングモールにありました。
10分ほど歩き、純喫茶でモーニングを楽しんでからスタジアムに向かいます。
スタジアムは彦根城の北側に建てられたばかり。
彦根総合スポーツ公園陸上競技場(平和堂HATOスタジアム)
メインスタンドから見る分には、いいスタジアムです。屋根もついているので、この日のような雨でもしのげます。
1次ラウンド初日 このスタジアムの第1試合は、和歌山vs福井
見どころの多い試合でしたが、結果はスコアレス。
試合終了の笛が鳴った瞬間、メインスタンドでおれだけ立ち上がり、胸の前でガッツポーズしてしまいました。
その後、約50分間のインターバルを置いて第2試合 ジョイフル本田つくばFC vs BTOP北海道の試合が行われます。
おれにとって、つくばFCが「応援したくなるようなチーム」であることから、サポーターゾーンにいた3名の方の了解を得て、応援に混ぜてもらいます。
書くまでもなくおれは、ブリオベッカ浦安が1番好きです。
そのブリオベッカ浦安にとって、現時点でのベストゲームといえるのは、昨年の志布志全社準々決勝(3回戦) vs栃木シティ です。この試合で、浦安サポーターの応援に加勢してくれたのが、つくばサポーターでした。
(100%自惚れですが)その恩返しの意味も込めて、おれなりに一生懸命応援するつもりで臨みました。
(この写真以降は、サポートに集中したので撮影なし)
冷たい雨が降りしきる状況でしたが、試合開始直前、ボールボーイのほうから、つくば応援席に笑顔で声を掛けてくれました。
試合開始
つくばFCは、守勢に回る立ち上がりでした。
PA近くの危ない位置で、フリーキックを与えることもありましたが(つくばは壁に計8人が入る)、ここは難を逃れます。
ボール回しを重要視するチームではありませんが、CBの間でボールを受けるボランチの鈴木龍之介(個人的には、つくばで1番の推し)は、攻め急がずゆっくりボールを回します。
しかし、サイドにボールが渡り、スピード勝負に持ち込めそうなときは、躊躇なく裏を狙いに行きます。つくばは、左サイドからの攻略を図り、BTOPの選手がボールをクリアしようとします。しかし、このボールがつくばの青木竣の元に渡ります。ドリブルでPA内に持ち込み、左足一閃。ボールはポストを叩いた後、ゴールネット真ん中を揺らしました。
つくばFC先制。
おれは、ゴール裏の芝生を滑って最前列で歓喜をあげます(得点者を間違ってすみません)。
一気に流れを引き寄せる得点に、つくばゴール裏にいた(おれ含む)4人はかなり喜びます。
しかし、ピッチ上の展開は安定しません。
つくばは、DFラインのボールの寄せが甘く(予測が少し遅い)、ヒャッとする場面がいくつもありました。
センターバックの選手がイエローをもらうなど、バタバタした時間帯が続きます。
BTOPに決定的と思われるシュートも打たれますが、つくぼのゴールを守るのは、「つくばのカンポス」ことGK阿久津。
ビッグセーブで、相手に流れを渡しません。
ビッグセーブを魅せた直後、試合展開を左右するプレーが生まれます。
コーナーキックのチャンスから、セカンドボールの競り合いとなったとき、BTOPの選手がPA内でファール。偶発的なものですが、ファールはファールなので、つくばFCがPKをゲット。
このPKは、当然のように鈴木龍之介がゴール。2点差。
このときのおれは、落ち着いていました。
BTOPは反撃を試みますが、効果的な攻撃はあまりなく前半終了。つくばが2点リードで折り返します。
つくばの応援席にいた4人は、少しだけホッとした気分。
今にして思えば、最もタカが緩んでいたのは、おれでした。
前半で、つくばの選手3人に黄紙が出ていたことを軽視していました。(BTOPはゼロ)
後半開始
BTOPは、選手を1人だけ交代。
選手が代わっても、戦術は大きく変わりませんでした。
つくばは、ボールを奪った後のカウンターを発動することも少なく、試合は膠着状態となります。
60分を過ぎてから、BTOPは、少しずつPA内に持っていく場面が増えてきます。
それに対して、つくばは有効な手段を打てないまま70分近くにPK献上。
前半にもらったPKは、偶発的要素もありましたが、今回はBTOPが「もらいにきました」。政党なチャージでなかったため、この判定は当然のこと。
このPKをBTOPの本塚に決められて1点差に詰め寄られます。
ここでつくばは2人の選手を交代。どちらも、前線の選手です。
前からのプレスは強まりましたが、少しずつオープンな展開に。
両チームともPA近くまで侵入するシーンが増えてきます。
とはいえ、どちらのチームもシュートは打てていない80分ころ、ピッチ内がざわつきます。
つくばの右サイドに入っていた選手のスライディングが、深く相手の選手に入ってしまいます。
この様子を見た瞬間、おれは「ヤバいことが起きた」と察知。
相手選手にケガはなかったですが、つくばの選手に黄紙。前半にも提示されていたので2枚目で退場。つくばFCはリードしていますが数的不利に。
この瞬間、おれは「やることがハッキリした。やるしかないぞ!」と選手たちにハッパをかけます。
しかし、つくばの選手は引いて守るのが少しぎこちなかったです。
前線に決定力のある恩塚を残し、後の選手は必死に守ります。
90分近くになって、その守備が崩れます。深い位置で与えたスローインからの流れで失点。同点に追いつかれます。
この後は、つくばもある程度前に出てきて、わずかなチャンスを生かそうとしますが、(当然)BTOPの攻勢は変わらず。
後半ATに突入。
つくばは、前線でボールがキープできず、攻撃の形がつくれません。防戦一方。
何とか引き分けに持ち込みたいと思いつつ、応援を続けます。
残り時間が1分を切ったとき、スタジアム中の空気が「!!!!!!(言語化不能)」となります。
BTOPのキーパーがロングボールを蹴ったとき、なんと味方の背中にボールが直撃。
スタジアム全体(選手もレフェリーも選手もファンもサポーターも)が「!!!!!!」となる中、すぐに反応したのは、つくばのFW恩塚。
キーパーよりも早くボールに追いつき、ミラクルとしか言いようがない勝ち越しゴールをゲット。
目の前で起こった奇跡に、つくば応援席にいた4人は狂喜乱舞以上のものがありました。
おれは、最前列へダッシュしましたが、「ダッシュしすぎて」左膝とフェンスが激突。今でも、階段の昇り降りはとてもしんどいです。
怖いもので、このときは痛みが何ともありません。
事故レベルのアドレナリン大放出で、4人とも↓よりも凄い喜びようでした。
少し落ち着きを取り戻したのは、再開のキックオフ2秒前。
「つくばFC」コールをしますが、感情ぐちゃぐちゃで、まともにピッチを観ていません。
数十秒後に主審が長い笛を鳴らしたときも、応援席にいた4人で大喜び。
つくばFCは「例えようがないほど大きな勝点3」を手にしました。
試合終了後
つくばの選手が、ピッチからあいさつをしてくれました。
応援席には、スタッフの方が来てくれて、4人全員と握手。
GKの阿久津選手も、ダウン中に近くまで来てくれました。
この頃から、おれの膝が痛くなり始めます。
それでも、幕の片づけをした後、お互いの応援の労をねぎらいつつ、ゆっくりスタジアムを後にしました。
1次ラウンド終了の現在
この日にあげた勝点3&3得点は、「例えようがないほど大きかった」です。
つくばは、残りの和歌山と福井を相手にそれぞれ引き分け。
1次ラウンドの このグループは2勝したチームがなかったので、最終的には勝点と得失点差が福井と同じ。総得点差により、つくばFCが1次ランド1位通過で決勝ラウンドへ進出。
推しの鈴木龍之介選手の他に、GK阿久津選手や甲高選手にも注目しつつ
「COYT」男子TOP #8 鈴木龍之介 2023選手ブログリレーvol.41
「僕の味方-後悔のない今を-」男子TOP #36 阿久津大輝 2023選手ブログリレーvol.53
「158cm」男子TOP #19 甲高柊太 2023選手ブログリレーvol.48
決勝ラウンドでも躍進を期待しています。では。