ベガルタが好きで、本当に良かったです 栃木SCvsベガルタ仙台 参戦記

J2リーグでは異様といえる応援でした。しかし、おれにとっては応援のしがいがある環境でした。

急きょ参戦決定~現地着

本当は、この試合に参戦する予定がありませんでした。

しかし、7月7日(よりによって七夕の日)に球団から発表されたニュースリリースを見て、気持ちが一変。

この処分の是非については、特にコメントしません。しかし、次の試合の応援がギクシャクすることは想像できました。

ベガルタの応援については「半ば退役軍人」状態ですが、久しぶりに本気のサポートをしたい衝動に駆られました。

試合当日、梅雨らしいジメジメとした天候の中で仕事をこなしてから、泊まり出張先から車で出発。途中、ゴールド色に近い500円のTシャツを購入しながら車で3時間。試合会場のカンセキスタジアムとちぎ に到着しました。

現地着~キックオフ

ビジター自由席のチケット(2,100円)を購入して、入場ゲートをくぐります。

コンコースの柱やトイレ入口など、十数か所にA3サイズの「怪文書」が貼られていました。おれがベガルタのサポートから距離を置いた理由が凝縮されていた内容でした。

ベガルタ仙台を応援するビジター自由席の弾幕は、団体所有ではないゲートフラッグやLフラッグがズラリ。

さらに、鳴り物や拡声器といったJリーグではお馴染みのアイテムもありません。異様な光景でした。

それでも、ピッチの中や運営はJ2リーグそのもの。

ピッチ内練習開始前には、ボールボーイ&ガールのみなさんが、ビジター自由席に向かって一礼。サポーターから大きな拍手が鳴り響きます。

おれは、この時点で「応援も何とかなりそう」と根拠のない自信が芽生えました。

(この写真以降、サポートに集中したため、試合終了しばらく後まで撮影していません)

フィールド内アップのため、まずはGKの2人が登場。自然発生的に「裕馬」コールと「林」コールが起こります。

そして、フィールドプレーヤーの登場。自由席のあちこちから「大きな声で始めた者勝ち」といった声が聞こえてきます。

応援歌(チャント)もいくつか歌いました。当然のことながら、おれ個人は処分を受けた人との面識が全くないため、いつも通り応援します。

ピッチ内アップ終了時はチームコールをして、選手をロッカールームへ送ります。

選手入場時はいつも通り「カントリーロード」で出迎えます。

スタメン選手の撮影後は、1人1人の選手コール。このあたりから、「鳴り物なし拡声器なし」の応援に慣れているサポーターが、少しタイミングのずれた応援をすることになります。

前半

ベガルタは、栃木SCに圧倒されます。スペースをいいように使われ、良いところがほとんどありません。

サポーターは、ハードワークをする選手のコールをしたり、いくつか応援歌(チャント)もしますが、ピッチ内外で思うようにいきません。「バラバラ」ではないですが「チグハグ」という内容。

サポーターは何とかしてほしい気持ちがいつも以上に強く、応援歌をいくつも歌います。この試合は、即席コールリーダーがあちこちに計5~6人くらいいる状況でした。正直に書くと、「この展開でこの応援歌を歌うの?」という場面がいくつかあり、その場面だけは応援に加勢していません。悪しからず。(中には、完全に地蔵になっている人もいました。何をしに栃木まで来たのでしょうか?)

高温多湿であるため、この日は前後半1回ずつ飲水タイムが入ります。この時間帯もサポーターは応援歌「twisted」で選手を激励。

この激励や応援でピッチ内に変化が生まれることはなく、前半30分過ぎに幾度も与えていたコーナーキックのピンチから先制を許します。

サポーターは0-0のときと変わらず応援しますが、流れは変わらず。ベガルタは1点ビハインドで前半を折り返します。

ハーフタイム時に、他のサポーターと話したことは「とにかく1点がほしい」

実は、2011年9月にも十数人が出禁の処分を受け、応援の統率は無かった試合がありました。アウェイ甲府戦のことでした。このときは鳴り物もありましたが、応援はグダグダ。しかし、後半立ち上がりに太田吉彰が先制点を取ってからは、いつも通りに近い応援となりエースストライカー赤嶺が豪快なヘディングで追加点をゲット。このときの光景は、今でも思い出せます。

そんな思いを抱きながら、後半のピッチに出てくる選手たちを拍手で出迎えました。

後半

ベガルタの攻撃の狙いが、明確になりました。ひとまずFWやサイドに張っているドリブラーへパスを出すのではなく、栃木のサイドバックの裏を取る動きが良くなりました。

悪い流れではなくなり、サポーターは「スタンディング センダイ」や「仙台カモン」で選手たちを盛り立てます。応援席の雰囲気が良くなり始めたとき、待望の瞬間が訪れます。

相手PA内でのパスはカットされますが中途半端となり、ボールはベガルタの選手の元へ転がります。迷わずに左足一閃。ボールは栃木GK藤田の手をすり抜け、ゴールネットに吸い込まれていきました。

男フォギーニョ 会心の同点ゴール

フォギーニョは、サポーターの目の前までダッシュしてから、胸の前でガッツポーズ。

おれの頭の中は、まだ同点なんて考えていませんでした。興奮して、数列だけ前に出てしまいました。スタンドの盛り上がりは想像以上。得点を祝うシャンゼリゼを歌う余裕もありません。「フォギ!ファイヤー!」コールが鳴り響きました。

応援のボルテージも1段上がりましたが、残念なことに数分後 栃木が勝ち越します。

しかし、ベガルタのサポーターのテンションは落ちません。

チャンスになりそうなときの「仙台レッツゴー」コールは、かなり多めでした。前半のとき以上にアップテンポになってしまいました。良くも悪くもサポーターの熱量は上がってきています。

その想いがピッチに伝わったかどうかは分かりませんが、後半30分ころコーナーキックのチャンスを得ます。この時間帯になると、サポーター同士でアップテンポのコールが合うようになり、一体感がありました。「仙台レッツゴー」に乗って、中島元彦が蹴ったボールに合わせたのは男前の菅田。ドンピシャヘッドで再び同点に追いつきます。

菅田はゴールを決めた喜びが、控え目でした。しかし、ゴールネット脇でサポーターの応援を何回も煽ります。

この光景に、サポーターが燃えないはずはありません。

80分近くになって梁勇基、85分ころに遠藤康がピッチに送り込まれます。

コーナーキックのチャンスを得て、梁勇基がボールをセットしたときの「仙台レッツゴー」は、いつものユアテックスタジアムにいるかのような雰囲気でした。

遠藤康が出場した直後には、アタッキングサードでベガルタがフリーキックのチャンスを得ます。

素晴らしい判断でクイックスタートをし、いいクロスから決定的なシュートを打ちますが、惜しくも決められず。ここでは、「わー」とか「ぎゃー」という歓声ではなく、選手を鼓舞する声援が欲しかったです。

このプレーの前後から、過密日程のJ2らしく完全にオープンな展開となります。

両チームとも相手PAまでボールを運べるシーンが多くなり、シュート本数も増えました。

サポーターは声を枯らすような応援をします。選手もハードワークを続けます。しかし、このままスコアは動かず試合終了。2-2の引き分けで終わりました。

試合後

試合終了の笛が鳴った瞬間はチームコール。選手があいさつに来てくれたときは、大きな声量の「twisted」で選手を盛り立てます。

選手は悔しそうな表情でしたが、全員の目がギラギラしていました。ベガルタは、まだまだ戦えるチームです。

インタビューのため、遅れてきた菅田もいい表情でした。

選手が引きあげて応援が終わった後、サポーター同士がそれぞれの応援を労う光景があちこちで見られました。おれは「自分でも驚くほど」汗ビッショリになっていたので、他のサポーターから驚かれてしまいました。サポートに燃えていたころのように、体重は2kgくらい落ちたはずです。

ピッチ内アップ開始前にもあいさつしてくれた「ボールボーイ&ガール」のみなさんが、ベガルタサポーターへ再度あいさつしてくれた光景に、ほっこりしながらスタジアムを後にします。

ビミョーに落ちた体力と最近の応援歌(チャント)について行けないベガルタのブランクを感じながら。

現在考えていること

1番好きなチームは別にありますが、少し偉そうなことを書きます。

ベガルタは庄子春男氏がGM(ゼネラルマネージャー)に就任しましたが、過去の実績からいうと、即結果を出せる人物ではありません。

このGMの元で結果を出すには、相当な時間が掛かります。時間が掛かる辛さは、(最も好きな)別にあるチームをサポートしている経験上、分かっているつもりです。

今のベガルタをサポートするには、我慢が必要です。しかし、

選手は応援を強く欲しています(フォギーニョや菅田のゴールセレブレーション)。言い方を変えれば、

ここ20年で最もサポートにやり甲斐がある時期とも言えます。

しかし、サポーターが

「応援は勝っているのに結果が出ない」なんて言い続けたら、M本Y雅コースに突入します。

サポーターが「おれの応援で勝たせた」なんて思い続けて重症化したら(選手や他のサポーターに最低限の敬意がないと)観戦者出禁コースに突入します。

7月7日に処分を受けた観戦者のうち、若手(20代前半くらいまで)は、批判すべきではないと考えています。彼らは、上の人間の言われるがままの弱い存在です。チームに対する情熱は素晴らしいものがあるので、教育者を代えて更生することを願っています。

ベガルタのサポーターは、(家庭や人間関係上、無理なくできる範囲で)自分たちに自惚れることなく、謙虚に選手たちをサポートし続けましょう。

おれは銭稼ぎの仕事があったり、今は本命のチームもありますが、どこかのスタジアムでお会いできたら嬉しいです。では。