金曜日 夜9時前の新宿。
おれは、雑踏をかき分けながら、バスタ新宿に到着。
4Fの出発エリア その奥に「有名な夜行バス」が停車していました。
キングオブ夜行バス「はかた号」

バスの車内はトイレがあり、半個室の「プレミアムシート」と3列シートの「ビジネスシート」があります。
おれは、バスの最後部「ビジネスシート」に着座。
シートの上には、紙パックのお茶、アイマスク 貸出用の小さい毛布が置かれていました。

金曜夜出発ということもあり、車内は満席。博多で開幕を迎えるレイソルのサポーターもいました。
定刻の夜9時にバスタ新宿を出発。
すぐに、運転手さんからのアナウンスが入ります。車内の設備(上記の他、wifiや読書灯やUSBポート)や個別のカーテンについての説明が。途中の休憩場所の案内もありました。
窓のカーテンは閉められていたので、密室感があります。
首都高のちょっとした渋滞を抜けると、バスは軽やかに飛ばします。
気が付くと、おれは寝ていました。夜11時15分ころ 最初の休憩場所 静岡サービスエリアに到着。

ここで、驚きの出来事が。
おれにとって数少ない 良くしてもらっているベガルタサポーター とバッタリ遭遇。
話を聞くと、同じはかた号に乗っているとのこと。しかも、プレミアムシートで。
立ち話は盛り上がりましたが、すぐに発車時刻間際となり、車内へ戻ります。
静岡サービスエリア出発後、すぐにもう1人の運転士の方が、個別のカーテンを閉めにきてくれました。1人1人の密室感。
カーテンを閉め終わると、すぐに消灯。暗闇の中で、軽やかなエンジン音が響くだけの空間。目を瞑り、しばらくすると寝ていました。
翌朝4時半。
少し目を覚まし、スマホで現在地を確認すると兵庫県赤穂市

疲労感は想像よりも少なかったです。
スマホを見すぎると、寝れなくなってしまうので、ほどなくして再び就寝。
朝7時ころ、再び目覚めます。最後尾の座席の後ろのカーテンを少し開けると、青空が広がっています。
もう宮島の近くまで来ていました。バスは順調に飛ばし続けます。

カーテンは閉め切られているので、再びうたた寝。
8時過ぎに、アナウンスが入ります。
朝の休憩場所 山口県防府市にある佐波川サービスエリアの出発時間が伝えられると同時に、もう1人の運転士の方が、個別のカーテンを開けに来てくれました。
佐波川サービスエリアに到着。コンビニや吉野家があり、便利な施設でした。

乗客の多くは、洗顔歯磨きといった身支度 や コーヒー・パン等の買い物を済ませます。
8時半に出発。
窓際のカーテンを少し開けてくれた乗客がいて、おれは読書の時間に入ります。
ケツの肉が取れることはないですが、少し頭が寝ぼけていました。
9時過ぎに、関門橋を通過。否が応でも気分は上がります。
9時45分に小倉駅到着。今回の乗客は砂津や黒崎インターで降車する人がいなかったため、次は天神。
おれは、寝ぼけた感じが少し治ってきました。
読書やうたた寝をしている間に、バスは福岡都市高速道路に。ほどなくして、天神到着。その後も福岡市街地を走行し、
11時15分 定刻より少し早く博多バスターミナルに到着

東京→大阪の夜行バスに乗ったときの疲労感と、ほとんど変わりありません。
博多到着
おれは、地下のうどん屋で久しぶりの食事。

地下街の飲食店は、多くの客がいて、新宿みたいな賑わいでした。
博多駅からは、快速列車に乗って、自分でも驚くほど爆睡。
博多から約30分。ほとんどの乗客が途中駅で下車。
やっと鳥栖駅に降り立つことができました。
駅のホームからでも、スタジアムがハッキリ見えます。
駅前不動産スタジアム

改札から徒歩5分でスタジアム。アクセス至便!!
チケットチェックをして、ピッチが見えると気分が高ぶります。


この場所に来るのは2回目ですが、サッカー好きには、とても良いスタジアムです(個人的には、ゴール裏1層目が立見なのも好き)。
明治安田J2リーグ開幕戦なので、ピッチ内もピッチ外もワクワク感がいつも以上に強かったです。
アップが始まるとき、ベガルタのGK林彰洋は、バックスタンドの鳥栖サポーターに向かって手を振る様子も観られました(鳥栖に在籍していたとき、日本代表に招集された)。
熱心にベガルタを応援しているサポーターにとって、昨年のリーグ終盤はプレーオフ争い&プレーオフでピリピリ感が強かったはずです。
開幕戦ではありますが、ベガルタにとっては「あと1勝」の大一番で負けた次の試合でもあります。
個人的な考えですが、目標を逃してしまった直後の試合こそ サポーターの情熱が問われると考えています。
自分勝手な思いを抱きつつ 選手入場の時を迎えます。
ベガルタサポーターは、少しアップテンポのカントリーロードをシャウト。
そしてキックオフ
試合開始
(試合中の写真は1枚もありません)
鳥栖のサポーターの応援の圧力が想像よりも強かったです。
ベガルタサポーターの応援の圧は、自分がその中にいたので、よく分かりません。
鳥栖の新井がサイドに抜け出て、ベガルタの右サイドバック真瀬拓海(市川市 南新浜小学校出身)と対峙する展開になったとき、大きな歓声が起きます。
鳥栖は、ベガルタの左サイドを使う攻撃は、皆無。
でしたが、前半30分過ぎ 鳥栖の山田がそのサイドでベガルタの菅田をかわし、PA内に決定的なパスを送ります。
PA内でボールを受けた鳥栖の外国籍選手。目の前のゴール裏で見る限り「完全にやられた」展開。
しかし、ベガルタのGKは林彰洋。シュートを打たれるまでの間合い&体躯を活かしたビッグセーブを魅せます
同じ日に行われたJ1アビスパの開幕戦で、GKは(昨年までベガルタ一筋だった)小畑裕馬がスタメン。そのプレーをみたアビスパサポーターは、「なんでベガルタで出場機会が無かったのか」疑問を持った方もいるらしいですが、↑が答えです。
ベガルタは、新加入のFW宮崎鴻のポストプレーが光るも連携はまだまだ。チャンスは少なくスコアレスで前半を折り返します。
勝負の後半。
どちらも運動量を重点的に鍛えているチームで、簡単には走り負けない展開。
左サイドバックの奥山はもちろん、真瀬も良かったです。
ベガルタのNo.10 鎌田大夢も、フィジカルが成長していて、良い守備も多かったです。工藤は、もう少しがんばってほしいところ。
センターバックの菅田と井上詩音 空中戦が強かったです。PA外からはたくさんシュートを打たれるも、ほぼ枠外。相手がJ1なら、そうはいかないはず。
後半15分を過ぎたあたりから、両チームとも前線を中心に選手を代え始めます。
ベガルタはFWエロンを入れてから、内容が変化
鳥栖はエロンのマークに注力した結果、試合が動きます。
FW宮崎鴻のポストプレーから、右サイドバックの真瀬が相手ゴールライン近くでボールを受けます。
PA内の様子を見る余裕があり、クロス。ボールは鳥栖のマークが集中するエロン
の上を通過。落下点にいたのは、
白のユニフォームを身にまといキャプテンマークを付けた選手。
フリーでヘディングシュートを打ち、そのボールに鳥栖のGKは反応できず。
ボールはサイドネットを内側から揺らします。
ベガルタ仙台 先制
決めたのは郷家友太
郷家はアウェイゴール裏まで走ってきて、ユニフォームのエンブレムを握ってガッツボーズ。
ゴールパフォーマンスをしてくれたのは、おれの目の前。
脳汁大噴出でした。
先制した後は、鳥栖の反撃を真正面から受ける形に。
カウンターでいいシュートを打つ場面もありましたが、ほとんどの時間はヒヤヒヤの連続。鳥栖サポーターの声援が凄かったです。
それでも、センターバックを中心としたハードワークで何とか切り抜けます。
おれは、久しぶりの応援で、時間がとても長く感じました。
後半ATは5分でしたが、最後のほうは両チームの選手とも目いっぱいなのが伝わっています。良いスタジアムならではの臨場感
AT5分も何とか無失点で試合終了
1-0でベガルタ仙台の勝利

試合終了後
試合前から感じていましたが、
1年前に森山監督が来てからのベガルタは、一体感が素晴らしいです。
昨年3月 某所で聞いたことですが、「ベガルタのキャンプは、キツい練習を楽しそうにやっている」との評判通り。
ベガルタのサポーターは、勝利のダンスが終わり、「AURA」で凱歌をあげます。
おれは、良くしてもらっているサポーターにあいさつして、「AURA」を途中で引き上げます。
急いで鳥栖駅へ。
博多や天神で祝勝会を上げる
のではなく、逆方面に向かう列車に乗車。
続きは次回。
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