ホットケーキのようにフワッとした守備 ブリオベッカ vs 飛鳥FC

初夏の陽気はどこへやら。

5月中旬の土曜日 大雨の中 ブリオベッカ浦安・市川のホームゲームが開催されました。

第一カッターフィールド(習志野市秋津サッカー場)

スタジアムに着いたのは、10時半ころ。キックオフ2時間半前。

大雨なので、グッズ売り場は屋根のあるコンコース内に集中させます。

事前横断幕掲出の時間になると、ボランティアの設営スタッフから衝撃の一言

「今日は横断幕を一切張ることができません」

理由は、強風と大雨。

安全を考慮すると、当然のこと。

客席が開門されると、さらにビックリ。

球団旗も、JFLのロゴ幕も、スポンサー幕も、得点掲示板も無し

(球団旗については、掲揚したところでポールが少し曲がったため断念したとのこと)

秋津サッカー場のピッチと、周りの新緑が映えます。

それでも、スタジアムグルメはいただきます。

この日のキッチンカーは2台

まずは、Kitchen Nasckatze さん

焼きそば、唐揚げ、ポテト、チュロスのうち、焼きそばをいただきます。

太麺で、食べ応えがありました。

もう1つは、ざるや さん

もつ煮込み、ホットドッグ、缶ビールなどのうち

鳥めし丼をいただきます。

シンプルなのに、とても美味しかったです。

群馬県の名物の鳥めし を超えているとすら思いました。

これらのスタジアムグルメはレベルが高く、

サッカーがあるからスタジアムグルメの客がいるのではなく、スタジアムグルメがあるからサッカーを観に来てもらえる客がいるという認識です。

大雨に濡れながらのサポート準備ができたところで、客席に戻ります。

いつも通り、甚平の格好です。もっと雨が強い場合は裸足

試合開始前、ベンチ外選手へのインタビューは、大雨のため中止。

今日のベンチ外選手は、人気選手も複数いて、グッズ売り場は賑わっていました。

選手入場直前、いつも通り地声で演説させていただきました。(秋津サッカー場は鳴り物禁止)

雨の中でも、来ていただいたお礼を言いました。

試合開始

ブリオベッカの出足は、とても良かったです。

秋津サッカー場は、芝の状態が良く、大雨でも水が浮きません。

ピッチ上は、とてもスリッピーで、ゴロのパスは良く走ります。

しかし、スライディングタックルの距離が伸びたり、足が滑りやすい&スローインも滑りやすい状況でした。

飛鳥FCは、ピッチ状況を考慮し、リスクを抑える戦術をする気持ちは分かりますが、ラインが低すぎるように感じました。美濃部監督は、DFラインへの指示を何回も出していました。

ブリオベッカの選手たちは、躍動します。

特に、左ウィングに入った萩原大河(はぎわらたいが)や右ウィングに入った栗田詩音は、中に入る動きもできるので、相手は少し混乱しているように見えました。

橋本龍馬と荒井大は、攻守にハードワークができていました。小島樹がトップ下に入り、ブリオベッカが、どんどんボールを回します。

引いて守る飛鳥FCを相手に、惜しいシュートを何本も打ちます。

1トップ井上翔太郎の「地上戦でのポストプレー」が利いていました。

久しぶりにスタメンとなった選手たちは、自分の長所を活かしたプレーができていたので、かなり高く評価したいです。

この日 YouTubeライブ中継の解説だった二瓶翼さんも、テンションが上がりっぱなしだった模様。

ブリオベッカの声出しサポーターも、(おれ含み)先週の試合を引きづることなく、楽しくサポートができました。

大雨の中来ていただいたファンは、本当にフットボールが好きなので、ワンプレーワンプレーに対してため息がほとんど無く、おれのメンタルは晴天時よりも晴れやかです。

この試合で特筆すべきは、ボールボーイを担当したFC習志野U-13のみなさん。

大雨にも関わらず、ボールを出すのがとても速かったです。ありがたい限り。

「前半は」ノーストレス状態かつスコアレスで終了。

ハーフタイムは、べか彦&ブルーキャッツのダンスで盛り上がるところですが、大雨のため中止。

おれは、秋津サッカー場のきれいな芝でアップをするベンチ入り選手を見ていました。

後半開始

雨は弱まり、風が強くなった後半。

飛鳥FCは、少しラインの上げ下げが上手くなっていました。

ブリオベッカは、それを揺さぶるようにサイドで数的優位をつくろうとします。1トップの井上翔太郎が好調になりつつあるからこそできる戦術です。

試合は意外な形で動きました。

飛鳥FCの選手が、自陣PA内でハンド。

ウチがPKを取った瞬間、1週間前の試合のように「得点していないのに大歓声」という現象は起きません。このPKは、峯が決めて先制。

得点を祝うエレクトリカルパレードをシャウト。サポーターは、安堵感が漂っていました。

飛鳥FCは、選手を2枚交代。ハーフタイムにも1人替えており、ウチの都並監督より先手を打ってきます。

少し押され始めたところで、都並監督はサイドの2人を交代。おれは、かなり嫌な予感がしました(周りの声出しサポーターにも、同じことを言っています)。

その直後、同点に追いつかれます。

自陣で横にパスを出されただけで、百瞬の隙ができていました。クロスを簡単に上げられ、PA真ん中で飛鳥の選手がフリーでした。

飛鳥FCは、少ないチャンスを活かす見事な攻撃。

本当に酷い時のブリオベッカなら、むやみに攻撃してカウンターを喰らいまくる展開でしたが、この日は違いました。

ジョニーがサイドで仕掛けられる状況をつくり、クロスから東駿のヘディングシュートが決まり再度勝ち越し。

PAに入っていた選手が、同じタイミングで動き出しやがったので、「またダメか」と思いました。しかし、ファーにいた選手が若干早く動き出したことに寄り、相手DFと競るのではなく、その前のわずかなスペースでシュートを打つ技術には感嘆。

再び、安堵感漂うエレクトリカルパレードをシャウト。

これで試合をクローズ(2-1のスコアで終わらせる)を考えた矢先、大問題発生。

ウチの選手が強風により、ロングボールへの対応を完全にミス。千葉県2部のようなミス。

自陣PA内で、相手の選手を抱えて倒しますが、主審はノーファールの判定。このときは小雨だったので、言い訳無用。

その15秒後、カウンターのような形となり、峯が相手PA付近で飛鳥FCのGKに倒されますが、これもノーファールの判定。

両チームのベンチ&スタンドが騒然となります。

おれは、「4級からやり直せ!!」と叫びましたが、これは助けられた判定も考慮したもの。

正直に書くと、ブリオベッカ 過去のJFL(2016, 2017も含む)の中で、最も助けられた判定です。

山口隆平主審は、アドバンテージや副審とのやり取りも上手い印象でしたが、その印象が覆ってしまいました。

この判定により、ブリオベッカは今後の公式戦 秋津で勝てなくなったときは「山口隆平主審の呪い」と言われることになるでしょう。

昨年6月 意味不明なPK裁定により春野で勝った高知ユナイテッドが、それ以降ホーム春野で全く勝てなくなったように(昨年7月以降、高知は10か月以上ホームで勝ちなし)。

両チームの選手とも、オラつき始めますが、先に点を取ったのはブリオベッカ。

左サイドに流れていた山崎広大のクロスがファーに流れたところ、そこに詰めていたのは、東駿。

後半AT突入直前、リードを2点に広げます。

これで試合が落ち着いた と思っていたおれが愚かでした。

ウチの選手がセンターライン付近で少し危険なスライディングタックル。警告が出されます。

セットプレーを与え、ウチの選手が自陣PA内でクリアミス。このボールをかっさわれ、失点。二百瞬の隙がありました。

このとき、飛鳥FC応援席を除き、スタジアムは↓のような雰囲気でした。

クリアミスしたボールを拾った飛鳥の選手がオフサイドだったことに対し、ウチの選手が抗議。しかし、妥当な判定です。なぜなら、クリアミスをする前、飛鳥の選手が直前に触っていたのはロングボールを蹴ったとき、このときはオフサイドポジションにはいませんでした。

1点差に追いつかれたものの 試合終了。

3-2でブリオベッカが勝利。

試合終了後

ホームゲームでの勝利。

でしたが、おれは嬉しい気持ちも楽しい気持ちもありません。

「無の境地」でした。

昨年8月のソニー仙台戦で2-0勝利の直後は「怒」でしたが、それとも違う感情です。

飛鳥FCに対し、最初の交代以降 守備構築が、あまりにも幼稚すぎて勝って嬉しい感情はどこかへ吹き飛びました。

ピッチ上では、出来が良かった栗田詩音が、選手たちを盛り立てていました。いいキャラクターです。

しかし、第三者がこの試合を観たら、フェアプレーかつできることをハードワークし続ける飛鳥FCに肩入れしたでしょう(しかも、PK無しの裁定でも過剰な抗議はありませんでした)。

GK本吉とDF陣は選手同士のハイタッチが終わった直後、ピッチ上で長い話し合い。

高温多湿ではなかったですが、勝利を祝うラインダンスは諸般の事情により中止。

今のウチにとって理想的なスタジアム かつ 好敵手相手の試合だったにも関わらず、「無の境地」でスタジアムを後にしました。

選手・監督・スタッフは、次の試合までの2週間を有効に使ってください。

では。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です