第三者から観た信州ダービー 天皇杯県予選決勝@アルウィン

おれは、ブリオベッカ浦安というサッカーチームのファンです。

5月上旬に、トップチームの公式戦がなかったので、ふらっとアルウィンへ行ってきました。

長野県天皇杯予選決勝 AC長野パルセイロvs松本山雅FC 通称信州ダービーと呼ばれる一戦です。

試合開始前

試合開始1時間前、パルセイロはゴール裏の通路で決起集会をしていました。

それに対し、山雅は特に動きなし。だと思ったのですが、

場内アナウンスで 「お車の移動をお願いします。長野ナンバーの…」と言った瞬間、山雅サポーターから大ブーイングが発生

選手がウォーミングアップに出てくる前から、チャントを熱唱し、ダービーへの意気込みが伝わってきます。

そして、両チームともウォーミングアップ開始。

このときから、スタジアムはずっと雨が降り続きます。しかし、ピッチコンディションは悪くなかったです。

ウォーミングアップが終わると、両チームの選手紹介。パルセイロの選手の中で、山雅に在籍していた選手には、山雅サポーターからブーイングが飛びました。

試合開始

試合も両チームの監督も観やすい位置で観戦しました。

下の写真は特にズームをかけずに撮影しています。

山雅を率いる霜田監督は、良くも悪くも落ち着いています。理想像が高い監督というイメージも2017年から変わっていないです。(数週間だけ、当時ブリオベッカを率いていた柴田監督の手伝いに来てもらっていました)

熱を持っている大人(ブリオベッカ浦安・柴田峡監督) (ゲキサカ)

このときのブリオベッカは結果的に降格しましたが、それは前監督が余りにも酷かったせい。今でも、柴田監督や霜田臨時コーチには、来てもらってよかったと考えています。

 

一方、長野を率いるシュタルフ監督。

YSCCのときと同様、審判のジャッジにオーバーリアクションを取ることが多かったです。

しかし、長野の選手が熱くなっているとき、その様子をじっくり見る場面もありました。選手を鼓舞させるのが、非常にうまい監督である印象です。

試合内容としては、メインスタンドにいる山雅サポーターのため息が多い展開です。長野は監督2年目ですが、山雅は監督が毎年のように代わり戦術が安定していません。菊井や安東の奮闘が目立ちます。

前半は両チームとも決定機が少なくスコアレスで折り返します。

後半、どちらも選手交代でリズムを変えますが、先制したのは長野。近藤貴司の見事なゴールでした。パルセイロのベンチもサポーターも、すごい盛り上がりでした。しかし、直後に山雅がセットプレーから野々村のゴールで追いつきます。

この時間帯から、両ゴール裏のサポーターだけでなく、メインスタンドのサポーターもテンションが上がり始めます。屋根に響く手拍子は、とても大きく聞こえます。

それでも、1-1のまま90分間の試合が終了。カップ戦のため、20分間の延長に入ります。

延長戦

延長戦に入る前の円陣で、シュタルフ監督の気合の入れようが半端じゃなかったです。

試合は、完全にオープンな展開となりますが、どちらも交代で出場させた選手が、相手の脅威にはなっていません。正直に書けば、J1やJ2よりも見どころが少なかったです。

最後は、山雅が優勢になりいいシュートを打つも、得点はできず。延長が終わっても、1-1の引き分け(公式記録上)。

ここで残念ながら、おれは路線バスに乗るためアルウィンを後にしました。

最終的に

PK戦はパルセイロの勝利。パルセイロは、これからのリーグ戦、その先へ弾みのつく試合となりました。片や山雅からすれば、痛恨といえる結果となりました。J1在籍経験のあるチームが、天皇杯本戦へ出場できないのは、初のケースです。

山雅はJ3に降格して2年目となりますが、(おれがJリーグで好きなチームの)ベガルタ仙台と重なって見えるところがあります。

・リーグの中では、観客動員は多い方。チーム予算が平均よりかなり多い。

・スタジアムも、リーグ屈指。

・それでも、2020年以降は監督が毎年のように変わる。今年は降格して2年目。

 

どちらのチームも、昇格はマストと考えているサポーターが多いです。しかし、チームの現在地は、今いるカテゴリーにどっぷり浸かっている状況です。現在地を大きく見誤っているのに、目的地へたどり着くことはできないです。

山雅は、今週末アウェイでのダービーがあります。しかし、今の状況では勝点3を松本へ持ち帰られる可能性は低いです。(第三者としておこがましい書き方になりますが)過去の栄光ではなく、目の前の試合に集中して、いい結果を出してほしいです。では。