開幕戦は、大事な試合?それとも1/30? ブリオベッカ浦安vsマルヤス岡崎

ブリオベッカ浦安は、JFL(日本フットボールリーグ)の開幕戦を初めてホームで迎えました。

場所は、快晴ながら風の強いゼットエーオリプリスタジアム(市原臨海)です。

市原臨海に到着

キックオフ4時間前にゼットエーオリプリスタジアム(以下、市原臨海)に到着。

運営準備の手際が「以前よりは」上手く行っている様子を観察します。

目を引いたのは、選手の幟(のぼり)。

個人的には、No.12の猫実在住の猫(?)の幟が無いので、少し不満でした。

幟以上に評価したいのが、グッズ紹介の紙をラミネートして分かりやすくしていたこと。

それらの様子を見届けてから、他のファンが作成した横断幕をスタジアム内に掲出。(おれの幕は、コンコースに1枚だけ掲出)

幕を掲出してから、オーシャンロードコーヒーさんのミートパイを購入。

牛肉がゴロゴロしていて、見た目よりジューシーでした。

開門

開門直後、No.12の猫実在住の猫(べか彦)と会い、手を重ねて「エイエイオー!!」をして士気を高めます(おれが疲労困憊であることを察していたのなら、素晴らしい洞察力)。

おれは、菓子ではなく「のどタブレット」をゲット。猫実在住同士、気心が通じています。

直後、お腹空いたアピールをするべか彦。

見事、オルハさんからジャークチキンをゲット。

おれは、普通にガパオライス&ジャークチキンのハーフセットを購入。

ブリオベッカのホームゲームに来た実感が湧きます。美味。

ピッチ内アップ終了後は、来賓の方々の紹介。衆議院議員や県議会議員のあいさつをいただきます。浦安市長がお見えでなかったのは、残念です。

選手入場直前には、おれが客席のファンに向かってちょっとした演説。昨年のホーム開幕戦と同じような内容を喋りました。

そして、選手入場。昨年よりも、Jリーグアンセムの音量が大きかったです。キックオフ直前のボール回しで、各選手のポジションを確認。少し想定外なところもありました。

試合開始

どちらのチームも慎重な立ち上がりでした。

相手のマルヤスには、戦いづらい印象を持っていましたが、浦安のスペースを突く動き出しは少なかったです。

浦安のDFラインは若い選手による構成(富田、藤森、志村)で、大ポカをする不安もありましたが、1人1人の能力は高かったです。空中戦も地上戦も十分やれていました。

しかし、連携はまだまだでした。特に攻撃面は、サイドの選手の個人技に依存。DFラインは、ボールの出しどころに迷っている様子がありました。

サイドからクロスがあがっても、PA内に入ってくる選手が少なかったです。

数年前まで(メンタルトレーナーの辻先生に共感する前)の都並監督であれば、テクニカルエリアで多くの指示を出していたはずですが、

この日は静観。

居眠りでなければ、前半20分ころまではベンチで選手のプレーを観察。

初めてテクニカルエリアに出てきたときも、近くにいた選手に2~3個のアドバイスをしただけでした。

まるで、若手選手ばかりが出場しているJリーグのルヴァンカップを見ている気分です。

↑の試合で、アウェイチームはリーグ戦から先発メンバーを総取り換え。連携が合っていない場面も多々ありました。それでも、ベガルタを率いる森山監督(新監督)が、テクニカルエリアに出る機会は少なく、ひたすら観察している様子でした。まるで、育成年代の代表監督だった頃のように。

ブリオベッカの都並監督は静観し続けましたが、マルヤスの井幡監督は、具体的な指示を出す場面が出てきます。結果、前半30分ころからピッチ内がバタつき始めます。

ボランチに入った荒井大から、1トップの井上翔太郎へ素晴らしいスルーパスが出たと思ったら、オフサイドの判定。前半で最も得点の匂いがしました。

このプレーの後は、防戦一方。

ボランチの間を抜かれ、スルーパスを出されてGK本吉と1vs1になる大ピンチもありましたが、ビッグセーブにより難を逃れます。前半45分間でブリオベッカのファン・サポーターが最も沸いたのは、このシーン。本吉は育成組織のGKコーチでもあるため、育成組織の子どもたちは大声援(ときどき野次)を送ります。

前半はスコアレスで終了。

ハーフタイムは恒例の「べか彦&ブルーキャッツダンスショー」が行われます。

後半開始

風が強いこと以外はベストコンディションなので、両チームとも交代はなし。

マルヤスが攻勢に出ます。昨年の対戦で手を焼いた「スペースへのダイヤゴナルラン」により、浦安は嫌な位置で起点を作られます。3バックをウィングバックのところで、前を向かれるシーンが増え始めます。

失点シーンも、3バックのすぐ前で起点を作られたことが要因です。決定的なスルーパスを出されたところで、ほぼ勝負あり。

結果としてPKを与えてしまいましたが、一か八かのスライディングタックルではないため、その選手への批判はしません。

このPKを決められ、ブリオベッカは1点ビハインドとなります。

ブリオベッカは選手交代を矢継ぎ早に行います。

村越が本職の左サイドに来てからは、クロスの上がる回数が増えます。高さのある選手も入れて、DFラインから選手を上げて「大作戦(ロングボールを入れて、前線の選手の身体能力&個人技でゴールを狙う。)」を決行して押し込める展開にはできました。

しかし、ゴールの匂いは、ほとんどしませんでした。周りのファンや子どもたちは「カモン浦安」の応援歌(チャント)で盛り上がっていましたが、おれはピッチ内の観察にも注力していました。カウンターを喰らいそうな場面でも、シュートを打たせない守備陣の頑張りは評価したいです。

個人的には、上松瑛の(U-14の監督)1年ぶり復帰が嬉しかったです。育成組織の子どもたちは瑛さんがプレーに関与する度、大声援(ときどき野次)を送ります。

結果として、ブリオベッカは0-1の敗戦。JFL開幕をホームで迎えましたが、勝点ゼロに終わりました。

試合終了

おれは、選手のあいさつや都並監督のインタビューよりも、この日来ていただいた425人の観客へ来場のお礼を言うことを優先。すぐに、コンコースへ出ます。

観客のみなさんは何とも言えない表情をしていましたが、落胆したり憤りをしている人はいなかったように見えました。

おれとしては、この開幕戦を1/30として捉えています(都並監督がテクニカルエリアに出てきた時間は計5分くらいのはず)。結果が出るのは1か月くらい先だと考えています。選手の連携が少しずつ深まるのはもちろん、現状は攻守で1人ずつキーマンが抜けているのが痛いです。

とはいえ、流暢なことばかり言っていられません。

試合後、選手たちはいつも通り観客のみなさんを見送っていて、賑わっていましたが、選手間で意見を出し合っている風景もありました。

難しい試合が続きます。次節は暑いアウェイゲームです。浦安のファン・サポーターは、誰も行けないかもしれませんが、選手たちはハードワークを続けてほしいです。

では。