憎き宿敵とのラストゲーム ブリオベッカ浦安 vs 栃木シティ

猫実にある豊受神社の大イチョウが色づき始めた11月上旬

ブリオベッカは、重たい意味のある一戦に臨みました。

試合開始まで

試合前の時点でJFLは残り3節

首位の栃木シティは、2位高知ユナイテッドとの勝点差は5。優勝してJ3へ自動昇格が濃厚な情勢。

高知ユナイテッドは、入れ替え戦へ進む可能性が高いです。

ブリオベッカは残留が確定。この日のホームゲームで迎え撃つ相手は、栃木シティ

おれが栃木シティに対して抱く感情は、↓のとおり

試合会場である 柏の葉公園総合競技場 へ移動する間も、さまざまな感情がよぎります。

列車とバスを乗り継ぎ、スタジアムに到着。

キックオフ3時間半前でしたが、優勝(J3昇格)が決まるかもしれないアウェイチームのサポーターは10名近くいました。

通常よりも多くの観客が見込まれるため、事前の横断幕掲出は前倒しで実施

↓アウェイチームの弾幕

ブリオベッカは、球団所有の個人名幕 と サポーター作成の幕を掲出。

そのとき、個人的なメンタル面でアクシデント発生。

ベンチ外選手が、地域CL 1次ラウンド最終日の試合経過を伝えあっているのを聞いてしまいました。

残念ながら、フラグ回収完了

ベンチ外選手を怒鳴り散らかすのは、理不尽極まりないため自粛

いつもより早いキックオフ2時間前の開門時刻ころには、アウェイチームのファン・サポーターがたくさん来ていました。

リーグ戦では久しぶりのビッグゲームが始まる雰囲気が漂い始め、高揚します。

この日は、Final Soccer VRの体験 明治安田さんによる献血イベント や キッチンカーの出店も多く(4台)、いつもより賑やかでした。

いつもであれば、オルハさんのジャークチキン ざるやさんの煮込み等を食べますが、

この日は持参したバナナのみ。

人気者の べか彦 にも会わず、サポートに集中します(カレーライスが美味しそうで、少しキツかったです)

試合開始が近づくにつれて、客席が少しずつ埋まってきます。

選手入場時に振ってもらうシャボン玉スティックを子どもたちに貸し出したところ、50本近くがすぐに無くなりました。無くなった後、受け取りに来た子どもたちには悪かったです。

選手のウォーミングアップ終了後、明治安田の方と石川直宏さんが、ピッチ上からあいさつ。

石川直宏さんは、あいさつ前後にもファンとの記念撮影等に気軽に応じていました。

その行動に対し、浦安の声出しファンは即興で、現役時代のチャント(応援歌)をシャウト。

反応してくださり、ありがたかったです。

おれは拡声器を使用し、ブリオベッカのファン・サポーターに演説。いつも以上に「声と手拍子」というセリフを連呼しました。

そして選手入場。アウェイチームのサポーターの熱気は、ブリオベッカサポーターを凌駕。最高潮に達します。

試合開始

ブリオベッカはケガ人や出場停止で、苦しいやりくり。そんな状況から救世主が現れることを期待しましたが、防戦一方。

DFラインの設定は、いつもより低かったです(前後半通じて、オフサイドは1回も取れませんでした)。

ボールを前に運べる選手が非常に少なかったので、ビルドアップも四苦八苦。

中盤でボールを繋げません。五分五分の展開を予想していたファンにとっては、イライラする展開です。しかし、選手は割り切っているように見えました。おれも、全く焦らずにサポート。

橋本龍馬やIJ(伊藤純也)が、早い予測でボールを奪うシーンもありましたが、ラインが低すぎてカウンターを発動できません。

中盤省略の長いパスを入れるシーンが目立ちましたが、前線で収められません。

前線の3人は守備に奔走し、攻撃では孤軍奮闘といった様相。

チームの攻撃の狙いとして見えたのは、右ウィングバック 栗田詩音のポジション取りです。

どんどん中に入って、トップ下のような位置にいるシーンが何回もありました。1トップに入った東駿をターゲットにしたロングボールのこぼれ球を狙いにいった場面は、目を疑いました。

栗田詩音が中に入っていけたのは、藤森隆汰と笠嶋哲太の存在が大きいです。一時的に守備範囲が広くなることもありましたが、決定機は作らせません。(藤森がドリブルで上がったときは、栗田詩音がカバー)

PA外からシュートを打たれることが何回もありましたが、本吉がファインセーブを魅せます。

栃木シティサポーターは押せ押せの応援。ブリオベッカのファン・サポーターは、いいプレーがあったときの声や手拍子主体の応援。

ピッチ内も客席も好対照でしたが、前半はスコアレス。

都並監督は、選手が下がるとほぼ同時に ベンチからロッカールームへ下がります。

ほぼ思惑通りの45分だったことが伺えます。

ハーフタイムは、べか彦&ブルーキャッツのダンスショー。

おれは、久しぶりに来た元球団関係者と思い出話をしつつ、シャボン玉を回収。

いつもと違って、使命感や悲壮感がにじんでいたら、すみませんでした。

後半開始

両チームとも交代なし。

ですが、栃木シティは戦略を変更。

ウチの左サイドばかり攻めてきました。

2年前の地域CLで得点をきめやがった栃木Cの吉田篤志が躍動。

敵陣深くまでドリブルで仕掛けてきます。しかし、そこからの連携は今一つ。

完全な決定機をつくらせなかった笠嶋や藤森の出来は特筆すべきです。

個人能力が際立って高い栃木シティの選手にシュートを打たれるシーンもありましたが、GK本吉がビッグセーブを魅せ始めます。

自陣でフリーキックを与えたり、CKのピンチも多かったですが、何とかしのぎ続けます。

試合が動く気配はありましたが、両チームとも動かず。

ベンチは動かなかったですが、副審1(メインスタンド側の右エンドを見る)の穴井さんは、ジャッジが不安定でした。

前半は、ウチが敵陣で攻めあぐねていたので、副審がファール判定をする場面は皆無。しかし、この副審はバスケットボールのような基準でファールを取っていました。

主審の加藤さんや副審2(バックスタンド側の左エンドを見る)の大峽さんは、妥当な判定だったので、悪い意味で目立っていました。

ブリオベッカのファン・サポーターは、セカンドボールを拾われまくる展開をぼやく人もいましたが、「負けんじゃねーぞ!!」というオーラを発する人が増え始めます。

試合展開は膠着しつつあるようで、両チームとも運動量が低下し始めました。

他のチームとの試合では、ウチが先に低下することが多いので、珍しく感じます。

オープンな展開になり始めたところで、両チームとも最初の選手交代。

後半30分を過ぎてから。

栃木Cは、1トップの平岡に代えてスピードスターの藤原。

ブリオベッカは、荒井大と秋葉勇志が入ります。中盤でのプレスを強めること&左サイドでボールを奪った後のロングパスの質を上げる狙いがあるように見受けられます。

ウチにも「チャンスの芽」が出始めますが、ボールを前に運べるタレントがいないため、決定機は作れません。それでも、声と手拍子によるサポートが熱を帯びてきます。

オフサイドになりましたが、カウンターから左サイドを崩しラストパスが出たときの歓声は、かなり大きかったです。FWに駆け引きする気持ちがあれば、決定機になっていました。

ブリオベッカは、さらに選手を交代。ハードワークしていた橋本龍馬に代わり、林容平が送り込まれます。IJ(伊藤純也)を残し、ゲームメーカー&プレースキッカーの重責を全うしてほしい意図が見られます。

後半40分ころには、両チームとも2枚替え。ブリオベッカは交代完了。

その直後、ブリオベッカは この試合最初のコーナーキック(!!)のチャンス。参考までに、栃木Cは前半1本 後半10本の計11本。

ブリオベッカ応援席は、全力の「カモン浦安」でサポート。コーナーキックのこぼれ球からシュート性のボールを打ちます。これが、栃木シティの選手に当たります。得点ならず。

それどころか、守備陣形がまっっっったく整っていないため、カウンターをもろに受け、大ピンチ。浦安ファンは「やられた!」と思いましたが、GK本吉がビッグセーブ。浦安ファンから、勝ち越しゴールを決めたかのような歓声が上がります。栃木シティの選手の最初のパスが少しズレたので、辛うじて帰陣が間に合いました。間一髪。

後半ATは5分。ブリオベッカ応援席のボルテージは、ますます上がります。おれ自身は、サポートの限界が近づいていたので、育成組織の選手&卒業生に「後はよろしく頼んだ」と伝えた影響は不明。

いい位置でフリーキックを得て、声と手拍子によるサポートも良かったですが、得点ならず。コーナーキックのピンチで、育成組織の子どもたちは「シーサー守り神」のチャントを始めたりして、主審の加藤さんが冷静な判断で栃木Cのファールを取ります。

最後、ウチがチャンスになりかけましたが、いいクロスを上げられず試合終了。

この一戦はスコアレスドローに終わりました。

試合終了後

おれは、他の声出しサポーターに「仕留めそこなった」とぼやきます。

本当なら、声と手拍子によるサポートをしたみなさんに拡声器でお礼を言うべきでしたが、悲壮感&使命感が出まくりだったので自重。

同時刻キックオフだった高知ユナイテッドは引き分けに終わっていました。ブリオベッカが栃木Cに負けていたら、優勝の歓喜を見届ける屈辱(2022地域CLでは、ウチが優勝して栃木Cは見届ける側)を味わっていたところでした。

試合後のインタビューで都並監督は「最低限の勝点1」という本音をこぼしていました。ホームゲームで引き分けたときは「ホームなので勝ちたかった」とコメントすることが多いので、ウチの選手層の薄さ&相手選手の能力の高さをうかがい知ることができます。この試合のシュート数は、ブリオベッカが2本で栃木Cは15本。耐えて耐えて勝点1を取った格好。

弾幕を撤収しながら、おれ自身は「燃え尽き症候群」であることを自覚。残り2試合も行きますが、この日のようなサポートは難しいです。

スタンドの外に出ると、選手&べか彦によるお見送りは大盛況でした。

アウェイのサポーターがたくさん来たこともあり、この日の観客数は1,082人

お見送りは盛況っぷりは、数十分続きました。

現在考えていること

スタジアムからの帰路、熱戦をサポートできて充実感もありましたが、寂しくもありました。

栃木シティと対戦することは、もう二度とない喪失感があるからです。

憎き宿敵でしたが、J3昇格を祝したいです。JFLの中では、ロングパス&シュート精度の高さが際立っていたように思います。なのに、通算成績ではウチが勝ち越しているのは、DFのハードワーク(山崎紘吉、笠松、西袋、笠嶋)やGKのビックセーブ(山田、谷口)によるところが大きいです。

宿敵がいない喪失感は、簡単に消えることは無いでしょう。

栃木シティは、J3でもそこそこ成績を残すはずですが、外国籍ガチャ(1回で2,000万以上)を外し続けたら、1年での逆戻りもあり得ます。万が一そうなってしまい、JFLで再戦することがあれば「Jリーグの体験入会、お疲れさまでした!!」弾幕を用意しておきます。おれとしては、そんな弾幕を作りたくないので、J3でも健闘をいのります。

ブリオベッカのシーズン振り返りは、最終戦後にレポート予定です。

では。

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