夏の暑さ&湿気が戻ってきた9月最初の土曜日
ブリオベッカ浦安はアウェイゲームに臨みました。
スタジアム近くの喫茶店
浦安からサポーターの方の車に乗せてもらい4時間ちょい。
渋滞に巻き込まれながら浜松市に到着。
目的地のスタジアム近くの喫茶店へ。
おれは全国いろんな場所へ行きましたが、「家の近くにあったら嬉しい飲食店 ベスト5」に入ります。
トーストもチャーシューも揚げ物もアルコールもぜんさいもケーキもメニューにありました。
(身体も心も)移動の疲れを緩和して、サッカー場へ。
都田サッカー場 到着
昨年は行けなかったおれにとって、2018年以来(Honda vs 今治)となる都田サッカー場です。
(昨年2023の前に、ブリオベッカが対戦したのは2016と2017)
2018年当時は、ブリオベッカのサポーターとしてくることができるなんて夢にも思っていませんでした。
6年前と比べて、キッチンカーが多数出店。焼きそば や から揚げ、ハンバーガー 牛すき丼 クレープetc.
企業チームの色は少し薄まり、お祭り感もありました。
良くしていただいているHonda FCのサポーターの方から、美味しそうな唐揚げを薦めてもらいましたが、スタジアムグルメは何も食べませんでした。
個人的な思いですが、この日は「天皇杯本戦1回戦バージョン」の本気サポートをするべく、少し空腹にしたかったです。
メインスタンド下にある(日本サッカーの歴史の一部を担ってきた)歴代選手・スタッフのネームプレートを確認し、スタジアムを一通り見た後、バックスタンドの右端に陣取ります。
「都田サッカー場」はピッチとの距離が近く、天然芝ピッチの状態も良いので、フットボールをする側もサポートする側も理想的な環境です。
昼間は暑かったですがキックオフの夕方6時が近づくと、涼しくなってきます。
今年のブリオベッカにとっては、唯一のナイトゲーム。
選手が入場。定刻の夕方6時にキックオフ。
試合開始
立ち上がりは五分五分でしたが、徐々にHondaにペースを握られます。
ブリオベッカのウィングバックと左右のセンターバックの間に起点を作られるシーンが何回もありました。
ボランチの荒井と小島がボールを奪取しても、前線とかみ合わずビルトアップも難しい状況でした。
峯がボランチの脇まで降りてきて、ボールを回す展開で、ゴールの匂いは感じません。
押される時間が長く、Hondaに先制点を献上。
右サイドの深い位置でスローインを与え、個人技で選手が交わされ、決定的なラストパスからあっさり失点。ホームチームのサポーターが沸き立ちます。
この時間帯に、ブリオベッカは3バックから4バックでの変更を決断。
Hondaは中央突破の攻撃がほぼ皆無で、サイドに起点を作らせないこと 及び
小島のポジションを少し上げて、中盤でボールを回せるようにする意図が見て取れます。
それでも、劣勢を跳ね返すことはできません。
しかし、東駿が想像以上に攻守で活躍し始め、光明の兆しはありました。
守備はドタバタで、GK本吉のスーパーセーブ(前半だけで2~3回)やポストバー直撃のシュートを喰らったり、落ち着かない試合でした。
悪い流れでしたが、前半40分ころ ブリオベッカが同点に追いつきます。吉田のゴール。
都田でも得点を祝うエレクトリカルパレードをシャウト。
見事な得点だったとはいえ、守備の出足が両チームとも遅いことが気になりました。
前半終了間際、GK本吉が軽く首を痛めるアクシデントもありましたが、1-1でハーフタイムを迎えます。Hondaはシュート数8本。ブリオベッカは2本。
ピッチ上ではダンスショーが行われ、ショーの後は、マスコットのパッサーロが場内を一周。アウェイのサポーターのところにも来てくれました。
ブリオベッカの応援席には、いつものサポーターに加え、「東海地方在住の親子で、子どもの苗字名前がブリオベッカの某選手と同じ」方もいて、パッサーロとふれ合え 喜んでいました。
某選手は残念ながらベンチ外でしたが、今後の活躍に期待。
後半開始
両チームとも交代はなし。
Hondaがペースを握り続けます。
ブリオベッカは単純なミスが多く、流れを作れません。
後半10分ころ Hondaがアーリークロスを入れたのに対し、対応を誤って失点。スーパーセーブを連発していた本吉もノーチャンスで、再び勝ち越されます。またしても、ホームチームのサポーターが沸き立ちます。
おれ個人としては、失点直後2~3分はサポートをせず観察に徹します。その様子を見て、何とかなるかも と楽観的な気持ちになりました。
ブリオベッカは秋葉と岩出拓也を送り込み、打開を図ります。
プレスが効果的に効き始め試合展開は五分五分になります。
流れを戻し始めたとき、同点ゴールが生まれます。
山崎広大の素晴らしいクロスから、最後に決めたのは小島樹。今シーズン初ゴール。
2回目のエレクトリカルパレードを歌います。
同点となったところで、Hondaが動きます。
2得点の児玉とFWもう1人を代えて、前線を活性化させる狙い。「やっちゃえHonda」のワードが脳裏をよぎります。
特に岡﨑優希は、5月のホームゲームで素晴らしいミドルシュートを決められたエースストライカー。
早速、カウンターのピンチとなり岡﨑がドリブルでPAまで侵入。藤森が何とか並走していたとはいえ、まずい状況。ここで、GK本吉がシュートを打つタイミングを見切って、ボールをスライディングしながらキャッチ。
GK本吉が神がかり始めた状況を受け、Hondaは次の手段に出ます。
スピードスター佐々木俊輝とNo.10富田湧也を送り込みます。
ブリオベッカは運動量が大きく低下していないにも関わらず、押される一方の展開。
サイドを深くえぐられ、クロスから決定的なヘディングシュートを枠内右下隅に打たれたシーンは失点を覚悟しました。しかし、またしてもGK本吉がスーパーセーブ。おれは「本吉スゲー!!」という心境から「(凄すぎて引いてしまう)」気持ちに変化。ホームチームのサポーターは「マジかよ!!」という驚きの反応を見せていました。
まるで、ヤクブ・スウォビィクのプレーを観ている気分でした。
フットボールというスポーツは面白いもので、苦しい時間帯を耐えれば、チャンスはやってきます。
この日もそうでした。
ボールを敵陣で保持していたとき、ボランチが相手PA内ギリギリの位置に空中戦で競り合いになるパスを上げます。
HondaのGKはPA内ギリギリでボールをキャッチ。しかし、やや前傾姿勢だったため、ボールを持ったまま足が数十センチ外に出ます。これを見逃さなかったのは大原主審。
HondaのGKにカードは出ませんでしたが、ブリオベッカはゴール正面で直接フリーキックのチャンス。後半40分過ぎ。
以前のセットプレーのチャンス時に「カモン浦安」や「バモバモゴール浦安」の歌でサポートをしましたが、ここは最大エネルギーでサポートすべき場面。
声出しサポーターも、メインスタンドにいたサポーターも本気のサポート。「浦安ゴール」の歌で選手を後押し。
このチャンスは決まらず、左サイド深い位置でスローインをゲット。山崎広大のロングスローはある程度効いていて、同じような位置でスローインになります。再び、ブリオベッカのサポーター目の前からのロングスロー。
ここで、浦安三社祭の「マエダ!!マエダ!!」のコールを披露。実は、都田サッカー場でこのコールをするのは、過去の試合を含め初めて。
このコールで雰囲気を変えたのかどうかは分かりませんが、ロングスローの跳ね返りから
小島樹のスーパーゴール炸裂
見事なゴールに対し、おれは0.5秒フリーズ。のち、応援席最前列へダッシュ。
おれだけでなく、声出しエリアのサポーターも メインスタンドにいたサポーターも、感情が大爆発していました。
本来なら、エレクトリカルパレードで盛り上がるべきですが、「都田で勝ちたい欲望」が全面に出ました。すぐさま、チームコールで選手を後押し。ベンチにいた選手も戦闘モード全開でした。
後半AT直前に勝ち越して、悪いときなら防戦一方。しかし、この試合の最後は一体感がありました。前からプレスをかけるところ、引いて守るところの意思統一が良く、決定的なピンチは作らせません(それでも内心はヒヤヒヤしながら、チームコールを続けました)。
AT5分も守り抜いて、大原主審が試合終了の笛を吹きます。
ブリオベッカ浦安 総力戦で勝利。
都田サッカー場で、2年連続勝利。
試合終了後
笛が鳴った直後、ブリオベッカの声出しサポーターは「うーらーやっ!!」コールを連呼。何回かしているうちに息切れ。選手でもないのに、エネルギー消費が凄まじかったです。
守護神という言葉どおりの活躍を見せてくれたGK本吉は、本当に素晴らしかったです。治療を受けていた模様ですが、無理はしないでほしいです。
選手がサポーター席の近くまで挨拶に来てくれます。間違いなく今年1番いい表情でした。
おれも「独りよがりの充実感」が今年1番でした。さわやかのハンバーグ なんてどうでもいいと思えました。
都田サッカー場でアウェイチームが2年連続勝利するのは極めて難しく(Honda FCが雪辱を晴らすべく必至に勝ちに来る)、過去10年で達成したチームは2021,2022のFC大阪の1回だけです。それより前は2013,2014のソニー仙台となります。
おれにとって、都田サッカー場で勝つことは悲願。ブリオベッカが降格した2017にいたっては、都田サッカー場でHonda FCは12勝3分0敗。牙城と評されるべきスタジアムでした。
ブリオベッカにとって、都田サッカー場で2年連続勝利というのは、ものすごい自信になります。これからは、相手のことをリスペクトし過ぎて「さすが〇〇」「やっぱり〇〇は強すぎる」なんて感情を持つことは無くなるでしょう。
しかし、自信が過信になってはいけません。チームの連勝記録も「過去のこと」。(失礼な言い方ですが、絶不調のチームばかりと対戦していれば、自然とその数字は伸びていきます)
選手は目の前の試合に対し真摯に取り組み、ファン・サポーターは順位に一喜一憂せず 選手を声と手拍子でサポートしていきましょう。
では。