今の球団に必要なのは「姑」 ブリオベッカ浦安vsソニー仙台

この記事の見出しは「論ずるに値しない」とか「一体感ゼロ」にすることも考えました。

しかし、(選手も監督もコーチもサポーターも)反省すべきは大いに反省し、2週間の準備に取り掛かってほしいので、少し前向きなタイトルにしました。

宮城県サッカー場Aグラウンド到着

(スタジアム到着までの遠征記は、今日夕方インスタに上げます)

スタジアムに着いて、別のサポーターが作成した事前横断幕を掲出します。

事前横断幕掲出時に気づきましたが、このサッカー場の芝生は、超絶劣化状態です。

(命名権を取得した企業の批判になりかねないので、その名称は明記しません)

野球でいうところの「ゴロがイレギュラーしないほうが珍しい」くらいの状態。

ソニー仙台の選手のボール捌きは、JFLでも上位に入るのですが、この日は芝の状態が悪く、その本領を発揮できず。

観客・サポーターの立場からすれば、メインスタンドから試合が観やすいので、なおさら残念です。

JFLの規定で人工芝NGのため、地域貢献が難しいチームとしてウチの事例をあげるサッカーファンは一定数いますが、それはソニー仙台も同じ。

ユアテックスタジアムは敷居が高いので、「七ヶ浜サッカー場」でJFLを開催できるよう規定を改訂される日が待たれます。(せめて、両チームの合意があれば人工芝OKには持っていきたいです)

JFLの中でも、長年上位に居続ける(しかもラフなサッカーではない)チームなのに、観客動員がウチよりも少ない現状を考えると、何かできないか考えさせられます。

この日の県サッカー場の観客数は325人でした。そのうち50人近くは浦安ファン&浦安の選手の知人の方々。

大型連休の最中 宮城県まで来ていただいたので、知っているみなさんには、おはぎのおすそ分けをしました。

前半開始

立ち上がりは、浦安が優位に進めます。ピッチ状態が劣悪なので、両チームともロングボール主体の攻撃になります。被カウンター時の陣形には注意してほしいと考えていたころ、試合が派手に動きます。

東駿のハードワークにより、ソニーの最終ラインでのボール回しはコースが限定されていました。それを見切ったのは峯勇斗。最終ラインでボールをかっさらい、相手GKと1vs1。

そうなったところで、ソニー仙台のDFがファールで止めます。絵に描いたようなDOGSO

主審が見逃すはずもなく、一発退場を命じます。前半8分の出来事。

おれが、ソニー仙台のファンだったら「先制点をあたえたほうがマシ」と考えます。

直接狙える距離でのFKでしたが、このチャンスは決めきれず。

ソニー仙台は、守備も攻撃も混乱が生じます。百瞬の隙が生まれていました。ブリオベッカはコーナーキックのチャンスから1点先制。

その後も、0-0のときと同じようにプレスをかけ、選手の裏を狙う動きも悪くなかったです。攻撃面は天皇杯予選決勝vsVONDS 以降、少しずつ良くなっています。それでも、スコアは動かず前半終了。

応援席の間では「早く2点目を取りたい気持ちもわかるけど、慌てないことが大事」であることを確認し合います。

後半開始

ブリオベッカは、前半と同じように試合を進めます。

前からのプレスをしつつも、後方のリスク管理を重視すべき展開です。

決定機を迎えるも、キーパーにセーブさせる場面が何回かありました。

決定機を決められないのは仕方ないですが、キーパーにセーブされた後、他の選手が準備できていない気になりました。簡単に書けば、他の選手がこぼれ球の準備をしていないように見えました。

「今できるベストの動き方」を怠り始め、守備もほころびが出始めます。

栗田詩音が負傷退場したのも、ソニー仙台の選手が前線でスピード勝負できる守備をしたことが主要因です。野戦病院状態は、大幅に改善される兆しがありません。

この時間帯以降、ベンチやベテランの選手たちが「カミナリ親父」になる場面が増えます。

約束事の動きができていない選手がいるので、「カミナリ親父」になるのは当然。

おれとしては「(チーム始動から3か月以上経っているのに)どないなっとんねん」という心境でした。前から守備に行くのか、後ろでブロックを作りシュートを打たせない守備をするのか よく分かりません。

3月の間は我慢してサポートしていましたが、この時期になっても基本事が徹底されていないことに失望。練習で何をしているのか甚だ疑問。

試合中も「ピンチ」が明白になる前、「ピンチの芽」の状態で選手同士で約束事をしつこいくらい確認し合える「姑」の存在がベンチやピッチにいてほしいです。以前は「姑」のような選手もいましたが、現在は茨城県で頑張っています。

誰の目にも明白なピンチを迎えてから「カミナリ親父」になる存在はピッチ内外で有り余っているので、それ以外で一体感を生み出そうとする選手は、今のチームにおいて貴重な存在です(天野友心)。

 

浦安ファンからすれば、「嫌な予感」しかしない状況です。

それでも、現地にいるファンはため息がほとんどなく、手拍子もしてもらい、本当に心強かったです。

試合が終盤になるにつれて、浦安の選手の運動量はガタ落ちします。

選手交代によって流れを取り戻したい意図は伝わりますが、ピッチ内外で1点リードしている雰囲気はありません。全員が視野狭窄になっている状況です。相手にとって嫌なことは何か考えて、それを実行できる人はいませんでした。

そして、後半AT 必然の展開を迎えます。ソニー仙台にPKを献上。

重大なポジションミスがいくつも重なりPKを与え、難なく同点にされます。相手が1人少ないにも関わらず。

この時点で2分くらい残っていたので、ブリオベッカ勝ち越し点を狙いに行きます。しかし、決められず1-1で試合終了。運動量が落ち始めたとき、チームとしての狙いが不明瞭だったことが響き、勝ちきれず。

試合終了後

正直に書きます。

このチームを応援し始めて10年近く いろんなことがありましたが、初めて

「監督や選手、コーチの顔を見たくもない」

という心境になりました。

このカテゴリーは、一生懸命やるのが当たり前。浮上のキッカケがほとんど見えない(攻撃のいい形はいくつかあり)現状に、イライラしっぱなしでした。危惧していたことなのに。

試合終了の笛が鳴った瞬間、横断幕撤収に向かいます。横断幕エリアの南京錠を持っているソニー仙台のスタッフの方に「もう横断幕エリアに来たんですか?」と驚かれるくらい早く移動しました。

今にして思えば、遠方まで来た浦安ファンに一言も言葉を交わさなかったのは失礼な行動でした。

ソニー仙台のスタッフさんに横断幕撤収を少し手伝ってもらい(恐縮です)、天野友心やボールボーイには、お礼を言ったり励ましの言葉を掛けました。

おれは意図的に「監督や選手、コーチ」を視界から消していたので、試合終了後どんな表情をしていたのか全く分かりません。

しかし、チームに携わるみなさんが、どんな気分で浦安に戻ってきたのかは、ある程度察することができます。

ブリオベッカ浦安という球団は「サッカーファンが既にサッカーファンの人を喜ばせる」ために存在するのであれば、現状放置でいいです。

「利益を得る経営をして、地域の方々に愛される」存在を目指すのであれば、ピッチ外でも心も体も苦しみから逃れることなく、地道な活動を続けてください。選手たちは、この2週間で、徹底的に言い合って、心も体も苦しみから逃れることなく準備をしてください。

おれが現地に行ける次の試合は、6月末のアウェイ高知戦になりそうです。

では。