小島樹、ラインメール青森へ移籍

ブリオベッカ浦安からラインメール青森に、小島樹が移籍します。

カテゴリーが上がる移籍ですが、私自身は「当然。むしろ、もっと上のカテゴリーに移籍する」と思っていました。

初めて観たのは2019年2月 天皇杯千葉県予選準々決勝

このときは、ドリブルでボールを前に運べるテクニックがある選手が来てくれた。くらいにしか思っていませんでした。

レイトンオリエントの試合観戦(当時はイングランド5部)

本題から話が少し逸れます。

小島樹のプレーを初めて観てから2週間後、ロンドン近郊でレイトンオリエントの試合を現地で観戦しました。

5部リーグなのに、6,643人が詰めかけた試合です。観客がワンプレーワンプレーに大きく反応し、得点時に総立ちで大歓声が沸く雰囲気を味わうことができました。

自然発生的な応援を目の当たりにして、私は幸福感に満たされました。同時に、

ブリオベッカの試合でこの感覚を味わうことは、死ぬまでないだろう…という気持ちにさせられました。

 

その後もヨーロッパで数試合を観戦してから帰国。

4月からブリオベッカのリーグ戦が始まりました。

開幕戦はアウェイゲーム。

小島樹はスタメン出場。

うまいトラップと、キレキレのドリブルで、50人近く来ていた浦安ファンを大いに沸かせました。

多少スタミナ面での不安はありましたが、攻撃的MFとしての能力は浦安史上最高の選手だと思いました。

2019年のホーム開幕戦

アウェイゲームから1週間後、2019年のホーム開幕戦。

関東サッカーリーグとしては、異様ともいえる注目を集めました。

何故なら、このシーズンの新監督は、都並さんだったからです。

この時代(2016年夏以降)は暗黒期といえる時期を過ごし、「最後の切り札」として新監督に都並さんが就任しました。都並監督でもチームの再建ができなければ、「次の手が全くない」追い詰められた状況です。

私自身は、この1戦が本当に楽しみで、キックオフ5時間前に到着。

キッチンカーは昨年の倍以上の台数、コンコースには日テレスポーツ局長からの花束が飾られていました。球団がこの開幕戦に賭ける意気込みは、よく伝わってきます。

その時間に観客はいませんでしたが、試合開始1時間前からスタンドの客席が埋まり始めます。

選手のウォームアップ終了時には、来賓として浦安市長からあいさつをしていただきました。

私は予め許可を得て、前半キックオフ直前、客席へ向かって簡単を演説を行います(プロ野球の応援団をイメージしながら)。初めて来た観客も多く見受けられたので、「とにかく楽しく観戦しましょう」という趣旨で少し話をしました。

1,438人(明治安田生命の社員さんが大勢駆け付ける試合を除き、実数発表としては今でも球団最多記録)のサッカーファンが来てくれました。しかし、

小島樹をスタメンに入れなかった前半は内容もスコアも酷かったです(監督の立場であれば、小島を後半だけ使いたい気持ちはわかります)

・前半立ち上がりに失点し

・前半15分ころに1人退場し(数的不利)

・反撃の糸口がつかめず

・前半ATに失点し、0-2でハーフタイム突入

今だから書けることですが、このときは頭の片隅で、より深刻な暗黒期突入を覚悟し始めていました(観客動員も人気も成績も)。

後半開始直前、小島樹が出場する様子が伺えました。

そのときも、私は懲りずに演説を行います。「攻撃が期待できる選手が出場するので、期待しましょう」という内容です。当然ですが、観客のみなさんは終始冴えない表情でした。とても、観戦を楽しんでいるようには見えません。

このとき、私の中では(勝手に)覚悟を決めます。

「小島樹のプレーに、球団の未来を賭けるしかない状況」

後半が始まると、浦安が攻勢に出ます。

セカンドボールも奪取できるようになり、試合の流れは変わりました。

後半15分過ぎに、小島のゴールでブリオベッカが1点を返します。

この時間帯以降は、ずっと浦安の時間帯。小島を中心として、人もボールもよく動くようになります(たとえが古い)。

あまりにも素晴らしい試合内容だったので、念のため、ピッチ上の選手の人数を数えました。確かに、ウチは1人少なかったです。

私自身は、ワンプレーワンプレーに大きく反応するようになりました。他の観客も同じような様子です。1つ1つのプレーを集中して観てそれに反応し、ため息や野次は、皆無と言ってよかったです。バックスタンドの声出しファンは、明らかに応援の熱気が急上昇していました。

後になってから気づきましたが「楽しむ」気持ちよりも、「ゴールを期待する」気持ちがはるかに上回っていました。

声出しのコールに合わせて、メインスタンドのファンの手拍子も大きくなっていきます。

しかし、同点ゴールを決めることができません。時間は後半40分を過ぎます。

コーナーキックやロングスローによるチャンスも増えます。相手はボールを保持することも、ままなりません。

後半45分を過ぎ、ATに突入します。残り時間が短くても、客席は同点ゴールを期待する雰囲気が充満しています。それにこたえるかの如く、小島がPA内で絶好のラストパスを出します。決定的なシュートを打ちますが、ポスト直撃。歓声のような悲鳴のような大歓声が、競技場に沸きます。

そのときに一瞬だけですが、(比喩表現ではなく)レイトンオリエントの試合会場にいるような錯覚になりました。

今でも、この感覚は何となく残っています…

結局同点に追いつくことはできず、1-2でブリオベッカの敗戦に終わりました。

試合終了後にも演説を行いましたが、

観客のみなさんの表情は50分前と全く違いました。負けた試合でしたが、明るい顔をしていました。後半開始前の様子からは想像すら出来ません。

今にして思えば、球団の暗黒期が終わり、新時代を迎えた瞬間でした。

この試合の私的レポート↓

この試合のダイジャスト動画 ↓

2019年ホーム開幕戦以降の活躍

2019年ホーム開幕戦のプレーだけで、ブリオベッカに十分すぎるくらい貢献してくれました

街クラブとして球団の発展に貢献した選手(コーチ)は何人かいますが、

球団の暗黒期を終わらせたと言える選手は、

小島樹 だけです。

この試合以降、オベッカのサッカーを観るのが、楽しくなりました。

簡単にボールを取られない基礎能力の高さ。

スルーパスの受け手としての能力はJFLでも上位。

ドリブルとスルーパスの出し手としての能力はJ3屈指だと思います。

それ以降は書くとキリがないので、省略します。

その代わり!?村田翔による小島樹の評価動画を載せておきます。

(村田翔→現在はtonan前橋に所属。2013~2016, 2019~2020は浦安に所属。J2通算76試合出場)

今では状況判断も良くなっています。動画アップ当時はボールを持ったら、まずドリブルでしたが、

期待すること

声出しファンは、JFLどころかJ3上位チームでも実力を発揮できると信じています。プレースタイルが似ていて憧れの存在である中島翔哉に少しでも近づいてほしいです。

欲を書けば、活躍してから浦安に帰ってきてほしいです。

小島樹が浦安に戻りたいと思ってもらえるよう、おれは実数観客数ムービーアイさんの中継再生数を伸ばすことに注力します。