猛暑が影を潜め、午前中は雨の降った8月最後の日曜日。
浦安の有名なそば屋 ちんねんさんへ行き、
定食屋 卓味さんへはしごした後、
京成電車の青砥駅に降り立ちました。
葛飾区奥戸スポーツセンター陸上競技場へ
駅から目指すスタジアムまでは徒歩15分程度。
舞浜駅からベカスタ(ブリオベッカ浦安競技場)までの時間とほぼ同じですが、道中の雰囲気は大きく異なります。ベカスタ へは、時折ウエスタンリバー鉄道の汽笛を聞きながらディズニーランド脇の大通りを歩きます。
一方、本日の目的地は下町を流れる川の土手に沿って歩きます。生活感が漂う雰囲気。
10分くらい歩き、対岸へ渡る橋のところで、目的地の全景が見えてきます。
葛飾区奥戸スポーツセンター陸上競技場です。
キックオフ2時間半前に着いたので、観客はほとんどいません。
しかし、ボランティアスタッフは到着していて、準備を始めているところでした。
スムースに設営する様子を傍目から見ていました。
キッチンカーやグッズを販売する店舗数も多く、ベカスタよりも充実していました。
さらに、福引の抽選とかで使う巨大な「ガラガラ回すやつ(正式名称:新井式廻轉抽籤器)」が目を引きます。
キックオフ1時間前に観客が入れる芝生ゾーンの開門。
この頃から、イベントスペースは多くの人で賑わいます(写真なし)。お祭りのような空気が出ていて、好感が持てます。
芝生ゾーンの中も、南葛ファン・サポーターが続々と集まってきます。
アウェイ応援ゾーンは100人分割り当ててもらったのですが、その半分はスクール生や育成組織の選手たち。ホームチームを応援する客層とは、かなり異なっていました。
ピッチ内アップが終了し、(時間的余裕をもって)キックオフ5分前に選手入場。
いつもと違う感覚でしたが、焦ることなくキックオフの笛を待ちます。
子どもたちは、おれが持参したシャボン玉で楽しく遊んでいました(芝生ならではの利点)。
試合開始~前半終了
「残留争いの序章」を告げるキックオフの笛が鳴り、浦安ファンは拍手。
試合自体は、一方的な南葛ペース。
ブリオベッカは、アタッキングゾーンでの選択肢が少なく、攻撃の形がつくれません。1トップ以外の選手が裏抜けをする動きがいくつか見られたのは、直近の試合よりも良かったです。しかし、前半で打ったシュートはセットプレーからの流れで打った1本のみ。
子どもたちからは、「カモン浦安」の手拍子も聞こえてきますが、エンドも逆で大劣勢のため発動できず。
南葛は、選手能力が非常に高く(当然)、攻撃に迫力があります。
浦安ファンにとって1番脅威だったのは、左ウィングの河本明人。
都並のおっちゃんは、河本をマッチアップする形になる右サイドバックに伊川拓を出場させました。いい采配でしたが、決定機をいくつか作られます。
南葛のセットプレーチャンス時は、デイビッソンにボールを集められます。ヘディングシュートも打たれますが、ポスト直撃で事なきを得ます。
前半はスコアレスで終了。子どもたちと応援で盛り上がれる場面は ほぼ皆無。大劣勢の内容だったので、「御の字」と割り切って考えることができます。
ハーフタイム~後半終了
ハーフタイムのピッチ上では、K’s Cheer Studio KAMEARIさんのチアリーディングが行われました。
勝負の後半。両チームとも1枚ずつ選手交代。
ブリオベッカは、藤岡の出場。南葛は、脅威だった(ケガ明けの)河本を下げて村越健太。
ブリオベッカはプレスの掛け方を少し変え、先発に抜擢された秋葉が南葛DFデイビッソンへの圧力を強めます。
少しずつ流れを取り戻し始めた中、ゴールラインに近い左サイドでフリーキックのチャンスを得ます。浦安ファンは満を持して(?)カモン浦安の手拍子を開始。子どもたちをはじめ、多くのファンがノッてくれました。
このセットプレーは南葛にクリアされますが、そのままスローインから西袋が良い形でボールを受けシュート。キーパーの反応も間に合わず、ゴールネットが揺れます。
ブリオベッカ浦安、1点先制
浦安応援席は、熱狂に包まれます。エレクトリカルパレードの手拍子ができそうにない試合展開だったので、いつも以上に盛り上がります。
南葛からすれば、最悪の展開(まるで、ブリオベッカの直近の試合)です。
それでも、南葛の監督は冷静に立て直しを図ります。後半23分に岡田翔平。後半30分すぎには柳と関口をピッチへ送り込みます。
都並のおっちゃんも、冷静な采配をみせます。この間の選手交代はハードワークした秋葉に代わって井上翔太郎のみ。(湿度は高くても)8月にしては涼しい環境だったので、バテる選手も少なかったです。
ピッチの中は一進一退の攻防。ブリオベッカはシュートを打つシーンが出始めます。子どもたちは「カモン浦安」の手拍子になるとノリノリで、3~4人ほど即興ダンスを始めました。
こういった自然発生的な応援は、おれの理想の1つ。このリズムを定着させた(いつもは)太鼓を叩く若いファンのことを、ありがたく思います。同時に、来れなかった浦安ファンと一緒に応援したかった気持ちもあり、少し寂しくなりました。
いい流れだった時間帯に、追加点は取れず。
小さいチャンスを逃したことで、「勝負の神様」は浮気します。
南葛の左サイドバック下平のクロスが、岡田の頭にドンピシャ。同点ゴールを決められてしまいます。
この時間以降、ブリオベッカにとって「アウェイの空気」が流れ出します。ブリオベッカがボールを奪われたとき、南葛がシュートまで持っていけそうなシーンになったとき、ホームチームを応援するファンの情熱が少しずつ大きくなりました。
おれも負けじと、手拍子をより大きくしようとします。この日は「いつも以上に燃えるもの」がありました。この感情が生まれるのは、vs南葛 や vs川向こう です(関東リーグにおいて)。この2球団は、観客動員や地域密着度が頭ひとつ抜けていて、おれの応援にも力が入ります(J1チームのサポーターが 浦和レッズのサポーターを迎えた試合と同じような状況)。
試合終盤の交代で、二瓶や富樫が出てきてチャンスを迎えます。PA近くでの直接FKは、南葛GKが何とか弾き、そのこぼれ球からシュートを打ちますが、DFの寄せが少し早く勝ち越しゴールならず。最後は南葛がチャンスを得ますが、こちらも得点できず試合終了。
1-1の引き分け。
選手たちが、ファンのやや近くまできて、あいさつ。前の試合と違い、守備でも攻撃でも最低限の修正が見られたので、ファンは拍手で出迎えました。
ひと段落した後、おれは子どもたちへ「一緒に応援出来て楽しかった」ことを伝えます。
同点に追いつかれたので、少しモヤモヤした気持ちは残りましたが、自分勝手な充実感と疲労を感じながら、競技場を後にしました。
リーグは残り4試合 浦安ファンに言いたいこと
1試合でも早く7位以上(事実上の残留確定圏)を決めたいと思わないでください。
優勝争いであれば「1試合で勝点2以上」が必要です。残留争いは「勝点1以上」を積み上げることが大事です。今後の対戦相手は「勝点3」を狙ってくるチームばかりのはず。チームが厳しい状況でも勝点3を狙うどうなるか?
2017年に最下位からのJFL残留争いをする羽目になった浦安ファンが、1番知っていることです。1試合1試合焦らずに、選手をサポートしていきましょう。