浦安三社祭のアンコール!? ブリオベッカ浦安vsミネベアミツミ

浦安市内が8年ぶりの三社祭で沸騰した1週間後

千葉市にあるフクダ電子アリーナ(千葉市蘇我球技場)でブリオベッカ浦安のホームゲームが行われました。いつものリーグ戦とは明らかに異なる雰囲気でした。

スタジアム到着

この日は、イベントが目白押しなこともあり、明らかに招待の方々が多かったです。

入場前には、意外な方に声を掛けていただき、嬉しかったです。

雨のため、コンコースで行われたゲージボールには、いつもは見れない人だかりができていて、

YouTuberグループのLISEMが、プレーしていました。

しかし、LISEMのみなさんが場を離れると、ベンチ外の選手がいるにも関わらず民族移動が発生。LISEMの人気を思い知らされました。

スタンドに入ると、すでに両チームの横断幕は掲出済。

この日は、ホームチームのブリオベッカがベンチ右側なので、少し変な感じがします。

気分が高揚したのは、メインスタンドの客席を見渡したとき。

予想できていたとはいえ、雨模様にも関わらず客席がある程度埋まっていたこと。

(本気のサポートをしたかったため、おいしいスタジアムグルメは買いませんでしたが)ワンドリンクをもらえるブースも、列ができていました。

おれはいつも通り、客席にいる子どもたちに「選手入場時に使うシャボン玉スティック」を貸しましたが、即売り切れ。子どもたちのパワーをなめていました。

ピッチ内アップ終了後、

flipSideの八木沼悟志さんが登場。この日MCを務めた山崎愛さんの進行で、新オフィシャルソングがお披露目(谷口のおっちゃんが、その場にいる必要があるのかは疑問)。

べか彦&ブルーキャッツと千葉商科大学チアの方々が、ダンスパフォーマンス。

完成度が高くて驚きました。

八木沼さんには、イメージアップに貢献しうる歌を作っていただけました。

しかし、あくまでもスタートです。

宵宮を迎える前の神輿が、ただの箱であるのと同じように

いかに魂を入れるか(球団上層部やスポンサーではなく、いかにファン・サポーターにとって馴染んでもらえるか)が大事です。

選手入場直前には拡声器を握り、「初めてブリオベッカの試合を観に来た方」に挙手をしていただきました。ざっと100人以上は手を挙げていました。

「一人一人の声と手拍子は、選手へダイレクトに届くので、楽しくサポートしていきましょう」という声掛けをします。

選手入場のちキックオフ。

キックオフの笛がなったとき、大きな拍手が屋根に響きます。

前半開始

立ち見の観客が続出する状況からか、

ブリオベッカの選手数人は、びっくりするくらいアガっていました。

中盤でのボールの競り合いにことごとく負け、動きはツーテンポ遅い選手が何人かいました。

芝に慣れていない選手もいて、防戦一方。

自陣深い位置でロングスローを与え、ほぼ無抵抗で失点。

ミネベアミツミの応援席から歓声が上がり、スタンドの観客の大半はポカンとしていました。

ブリオベッカの声出しサポーターは、ビルトアップ時にいくつかの応援歌(チャント)を出します。

中でも、浦安三社祭の掛け声は好評だった模様。(マイダ もしくは マエダ)

先週行われた三社祭が行われましたが、その前の開催は8年前。当時の声出しで、神輿を担いでいる人はいませんが、今は違います。試合開始直前におれともう1人でリズムの確認をして決行しました。いつかは「けいきをつけろ!」「オイ、オイ、オイ、オイ、オイ、オイ、オイ、オイ!!」もやりたいです。

おれ自身としては、勝ちたい応援ではなく勝たせる空気を創るつもりでしたが、ピッチ内はあまりいいところがありません。

チャンスはいくつかあったものの 「決めなければの想いが強すぎて」決めきれず。客席からは、大きなため息。

ミネベアミツミのサポーターは、「アッコちゃん」や飲水タイム時の「水分とーれ」などお馴染みのチャントで客席を沸かせます。 

その流れに乗って、ミネベアミツミは大塚が豪快なミドルシュートを打ちます。このシュートはバー直撃。

大塚は、おれの目の前でシュートを打っていましたが、↓と重なって見えました。本当にいい選手です。

片やブリオベッカは、前線で収められない。連動性がない。明らかに不調の選手が複数人いるという苦しい展開となります。

少し重たい空気のまま時間が経過し前半終了。

ハーフタイムは、コンコースでワンドリンクサービスのはずがビール飲み放題になっていた模様。

ピッチ上では、いつも通り べか彦&ブルーキャッツのショーの他、

LISEMのトークショーが開催。

メンバーの1人が、東京武蔵野シティの選手として2017年にブリオベッカと対戦していることがアナウンスされます(しかも、同じ会場)。当時のその選手のプレーが、ビジョンに映し出されます。シュートを2本打っていて、2本目を外したシーンは何となく覚えています。「何で枠内に打てなんだろう?」と疑問を持ったことを思い出します。

そのトークショーを聞きながらシャボン玉を回収していると、子どもたちから「ようコーチ(上松瑛)は、この試合に出ていたんですか?」と質問を受けます。おれが「出てたよ」と答えると「スゲー!!」という感想が返ってきました。

LISEMのメンバーがこの試合に出ていたのは、7年前のこと。今の子どもたちからすれば、知る由もありません。

おれは、当時の試合を思い出しながら、こんな風に考えていました。

「そのときのように試合終盤の2分間で立て続けにゴールを決めて、逆転勝利できれば最高だけどな

後半開始

ハーフタイム後、ジョニー(若杉)が出場。

少し攻勢に出る意図は伝わりますが、試合内容に大きな変化はありません。

浦安の声出しサポーターは、自分たちの目の前のゴールネットが揺れることを期待して「カモン浦安」を始めますが、ピッチ内外ともに熱量は上がりません。

ミネベアミツミの大塚がピッチを後にした後半15分ころから、少し流れが変わります。

ブリオベッカはシュートを打つシーンが出てきます。

プレーが途切れたタイミングで、おれは試合中に初めて拡声器を握り

「みなさんの声と手拍子は、選手に伝わって流れは変わり始めています。ため息ではなく声と手拍子でサポートしていきましょう」と言いました。

ため息がなく、声と手拍子で十分すぎるサポートをするのは、マナビス宮崎支社のみなさんで、浦和レッズのサポーターのような覚悟と情熱を持っています。

↓の動画を観れば少し理解できます。

ブリオベッカは、飲水タイム直前に橋本龍馬とつーたんをピッチに送り込みます。

このころから、ミネベアミツミはベタ引き。シュートを打たせない守備に徹します。

ブリオベッカは、PAにクロスを入れることはできますが、ことごとく跳ね返されます。もう二つ工夫してほしいところ。

↓のようなバケモンがいれば、どんどんクロスを送り込むべきですが、今のブリオベッカにはこのように「DFのマークがついていてGKもいるのに、PA外からヘディングシュートを決められるストライカー」はいません。

単調な攻撃で時間だけが経過する後半30分過ぎ、ブリオベッカは最後の手を打ちます。

東駿と吉田武史が交代で入ります。このころから、雨が降り出します。

参考までに、ここまでDFラインで奮闘していた菊地紘平は、先週の吉田武史の得点時、ハイタッチで手首を負傷。吉田武史と交代するとき、優しくハイタッチしていたのが、少し笑えました(笑えない)。

後半35分ころ、この日の観客が1,785人と発表されます。ブリオベッカ主催試合では、過去最多。

後半40分ころの中断で、おれは選手たちにハッパを掛けます。声出しサポーターの中には、観客を鼓舞する人もいました。

ブリオベッカは単調なクロスだけでなく多彩な攻撃を見せ始めます。

中盤で奮闘し、子どもたちから「うまっ」というプレーを随所で魅せていた小島樹。

ミネベアミツミが複数人でボールを奪おうとしているのに、ボールを失いません。

敵陣中央でボールを受けたジョニーは、余裕がありました。

ミネベアミツミのDFラインの裏へ絶妙な浮き球を出します。

昨年のvs筑波大の荒井大のように。

そのボールに抜け出し、キレイなトラップで収めたのは、昨年 幾度も後半40分以降にゴールを決めた男。

迷うことなく右足を振りぬき、ミネベアミツミのゴールを揺らします。

ブリオベッカ浦安 後半45分に同点。決めたのは、村越健太。

観客は大いに盛り上がります。声出しサポーターは得点を祝うエレクトリカルパレードもそこそこに、一気呵成の「カモン浦安」で盛り立てます。

後半ATの表示は5分。

ミネベアミツミの選手は明らかに浮足立っています。

ブリオベッカの後半は、守備がとても良く、簡単にボールを回収。応援席目の前のサイドに張っていたジョニーにボールが入ります。

ブリオベッカの選手は、クロスをヘディングする狙いの選手だけではなく、PA内でゴロのパスを受けられるポジションを取れている選手もいました。そこにパスが出ます。

ここで、殊勲者の村越がボールをもらいにいく動きを見せます。

ボールを受けた選手は、その動きと反対の方向にターン。ミネベアミツミの対応は明らかに遅れます。

右足でシュート。ミネベアミツミのGKは、ボールを手でかすめるのが精いっぱい。そのボールは、ミネベアミツミのゴールに吸い込まれました。

浦安三社祭 1週間ぶりに開幕

ピッチ上はもちろん、応援席も育成組織の子どもたちも、観客も大興奮でした。

劇的ゴールを決めた東駿は、ストライカーらしくファン・サポーターをさらに鼓舞。

この状況で、おれが他のファン・サポーターとハイタッチしていたら、菊地紘平と同じ目に逢っていたはず。2017年の試合も2分間で2点を上げて逆転しましたが、そのときのおれは他のサポーターとハイタッチしていました。

そのときとは、熱量が1ケタ違います。

キックオフ直後の「ブリオベッカ」コールは、今まで感じたことのない響きでした。

最後の試合運びは、マズいところもありましたが、スコアは変わらず。

2-1でブリオベッカが歴史的勝利。

声出しサポーターは、お魚天国の替え歌と「うーらーやっ!!」コールを絶叫しました。

試合終了後

まずは、この日来ていただいた観客の方にお礼が言いたいです。

それと、安定したジャッジだった竹内清人主審、両チームともにフェアな試合ができたことは、本当に良かったです。

しかし、おれは完全に疲弊していて、言葉を多く発することができません。

過去最多の人数&盛り上がりの ラインダンスに参加したかったですが、「せーの!!」の声出ししかできません。

ラインダンス後は、スポンサーさま向けの写真撮影、監督&ヒーローへのインタビューが行われます。

声出しサポーター&育成組織の子どもたちは、横断幕撤収に入ります。

声出しサポーターは、全員が少なからず疲労状態。

横断幕を撤収して、コンコース外に出ると、いつも通り選手やべか彦がお見送りをしていました。

みんなとてもいい笑顔でした。

おれは、浦安三社祭が終わったような充実感と疲労感を味わいながら、泊まり出張へ。

15時に試合が終わり、18時40分には東北入り。

フットボールは、「感情揺り動かし装置」の側面もありますが、十分すぎるほど堪能しました。

この試合を機に、またブリオベッカの試合を観にいきたい。浦安三社祭の掛け声に参加してみたい。なんて方がいれば、とても嬉しいです。

次のホームゲームは楽しみですが、その前にアウェイの高知戦。

おれは行けませんが、苦戦が予想されます。この日の前半のような試合をしたら、0-3で負けます。そうならないよう、地に足をつけて戦ってきてほしいです。

では。