「自信」をつけるために必要なこと 天皇杯千葉県予選決勝 ブリオベッカvsVONDS市原

桜の花が散り、葉桜が芽生え始めた4月20日の土曜

やや曇り空なのに、暑い気候の中 習志野市の第一カッターフィールド(秋津サッカー場)で天皇杯千葉県予選決勝が行われました。

ブリオベッカはJFLなので、2年連続スーパーシードとなり決勝戦からの出場です。

第一カッターフィールド到着

ブリオベッカのホームゲームではないので、オルハさんを始めとするキッチンカーが不在。マスコットキャラクターの べか彦 もいないので、寂しかったです。

隣の野球場では、春季高校大会が行われていたので、大勢の観客で賑わっていました。

事前の横断幕掲出の時間になり、ホームゲームではボランティアスタッフの方と一緒に球団所有の選手弾幕 と 1週間前に特大ダブルパンチを受けた(本業のチームも副業のチームも負けたくない球団相手に惨敗)サポーター作成の弾幕を掲出。

観客席が開門となった後もしばらく閑散としていましたが、育成組織の子どもたちが駆け付け賑やかになってきます。浦安ファンもVONDSのファンも、コンコース内に出ていたスタグル(焼きそば や から揚げ)を食べている人が多かったです。

入場無料であることもあり、ピッチ内アップ終了後も場内放送やBGMは一切なし。個人的には「決戦」の雰囲気があって悪く思いません。ピッチやベンチと観客席が近いスタジアムなので、なおさら。

選手入場時に使ってもらうシャボン玉を子どもたちに渡した後に演説。声と手拍子でサポートしましょう!!といういつも通りの内容です。

選手入場時、いつもの歌で選手を出迎えますが、大音量のBGM(天皇杯アンセムともいわれるが、正式には「日本サッカーの歌」。坂本龍一の楽曲)が流れます。余談ですが、この記事を書いているときもパソコンで流しています。

前半開始

藤森がCBの真ん中で、志村が右CBに入ります。これは、開幕戦以来。

栗田詩音は今シーズン初出場となり、右WBに入ります。ボランチは、昨年後半安定していた橋本龍馬&IJ(伊藤純也)のコンビ。

山崎広大が疲労蓄積状態なのは伝わってきたので、妥当な起用です。

FWに入った東駿のハードワークは光っていましたが、その後ろ(小島樹と峯)の連携がイマイチ合いません。小島は復帰したばかり、峯はボランチでの出場が多いので、致し方ないところではあります。

先週は試合開始から後半15分ころまで栃木シティのハイプレスに苦しんだ分だけ、VONDSのプレスが遅く感じました。ボランチのところで前を向けるシーンが多々ありました。しかし、VONDSの守備ブロックを崩す動きだし(ダイヤゴナルラン)やアイデアは乏しく、決定機は作れません。

VONDSの攻撃は、ウチのウィングバックとセンターバックの間に起点を作る意図(特にブリオベッカから見て左サイド)が強く、手を焼きます。VONDSの攻撃も、ラストパスを入れるところの精度が悪く決定機を作れません。おれの心境からすると、ヒヤッとするシーンは何回かありました。VONDSも沼大希と周りの連携がイマイチでした。

ブリオベッカは自陣深い位置で小島がボールを奪取し、村越にスルーパスが出てドリブル独走した場面で、VONDSはPA近くまで来てファールで止めます。レフェリーが警告すら出さなかったのは疑問。今年は村越がカウンターでドリブル独走することは無かったので、JFLの守備プレスの速さも実感。

浦安応援席が盛り上がるシーンは、いくつかありました。DFラインに入っていた吉田や志村が流れの中からシュートを打ったときです。そのとき盛り上がれるのは嬉しいですが、中盤でボール奪取に成功したときも、盛り上がっていきたいです。

前半はスコアレスで終了。べか彦もいないので、静かなハーフタイムでした。

後半開始

ベンチ入りしていたGK天野友心が、ファン・サポーターの声援を煽ります。本当にありがたいと思うと同時に、(応援を無理強いさせないとはいえ)ファンを盛り上げられないおれの力不足も感じます。

天野にとって、エスパルスユースの同期2人(栗田と東)がスタメンなので、試合に出れない悔しい思いは強かったはずですが、チームを奮い立たせる気概を見せてくれました。

ブリオベッカは、プレスに行くところと引くところの共通認識を改め、前半よりは良かったです。攻撃面は、セットプレーのチャンスがあったものの、流れから決定機を作ることはできず、試合内容は停滞。DFラインから吉田が1列前に出てきてシュートを打つのは良かったです。

VONDSは次々に交代させ、清原や加藤の個人技でチャンスをつくる狙いが見えます。

都並さんは東駿→林容平に交代させた以外は動きなし。スタメンの選手たちを信頼。

観客席目の前で村越がドリブルで駆けあがったとき、子どもたちは大いに盛り上がります。しかし、WBの栗田や村越がクロスを上げられそうな場面で、前線の選手全員が同じタイミングで飛び込むため(微妙にタイミングをずらしたり、マイナスの角度で待つ選手が必要。その駆け引きが上手いのは井上翔太郎)フリーでシュートを打つことはできず。

このままだと苦戦だと思った後半30分ころに急展開を迎えます。

コーナーキックのチャンスからIJがボールを蹴った後、VONDSの選手がファールをして、ブリオベッカがPKゲット。

ボールに直接関わっていなくても、PKが発生するのは2016年に勉強済み。今日のレフェリーは、後半に入ってからファールの判定が辛くなっていました。

キッカーは峯なのですが、PKをゲットした瞬間、ウチの選手は誰かしらPKスポットにいるべきです(VONDSはフェアなチームですが、そうでないチームの場合は脚を滑らせるためにPKスポットを荒らすケースもあり)。

キッカーの峯は、VONDSのGK今川の動きを見極め、いつも以上に遅く助走に入ります。駆け引きをし過ぎたせいか、ボールは左ポストを叩きます。

おれは、浦安応援席最前列かつほぼ真正面にゴールラインがあったので、ポストを叩いた音がよく聞こえました。そのとき、浦安応援席からとても大きな悲鳴が上がります(強い感情があるなら、もっとサポートにエネルギーを割いてほしいです)。

ポストを叩いた瞬間、おれは「次!!」と叫びます。叫び終わったと同時に、シュートモーションに入る選手が見えました。

次の瞬間には、VONDSのゴールネットが内側から揺れていました。

主審が得点を認めるジャッジをするより前に、浦安応援席から情熱のこもった大歓声が湧きあがります。最前列にいたおれを何人ものサポーターが追い抜き、フェンスまでダッシュ(またいではいません)。

大歓声&サポーターのダッシュは、強い風が抜けていく感覚でした。

浦安ファンに歓喜をもたらしたのは、志村滉。

https://twitter.com/shunta_yfm052/status/1781573658139619468

どの写真にも写っていないシーンですが、得点直後にサポーターに向かって感情を爆発させた表情は、とても印象深いです。

その瞬間を、志村滉推しのサポーターに見てもらいたかったですが、喜び過ぎて過呼吸になる恐れがあります。

志村は、サポーターを煽りまくります。「志村」コールが続く浦安応援席。

待望の先制点が入り、試合内容が安定すると考えましたが、そうはならず。

暑い気候だったこともあり、両チームともパスのずれが急増。中盤があってないようなオープンな状況。

浦安ファンは、チームコールを中心に勝たせる雰囲気をつくります。

嫌な位置でファールを与えるシーンが続きます。そのピンチを何とかしのぎ、後半ATに突入。何とか耐えて、試合終了の笛を聞きました。

ブリオベッカ浦安勝利。天皇杯千葉県代表の座を勝ち取りました。

試合終了後

VONDSはラストパスやシュートの精度がイマイチで無得点でしたが、恐いシーンも散見。無得点だった理由は、身に覚えしかありません。

昨年までと違い、すぐさま表彰式に入ります。

表彰式が終わった直後、都並監督の元へダッシュであいさつに来たのは、VONDS市原のゲームキャプテン 渡辺広大。

(1番好きなのはブリオベッカですが)ベガルタも好きな俺としては、大げさではなくジーンとしました。

https://twitter.com/kodai_ahonabe/status/1781635978165366915

(ここだけの話、あいさつが終わった直後、「広大!!」と叫びました。志村のゴールや試合終了時と同じくらい感動しました。)

↓の写真は2005年シーズン開幕前に撮影。渡辺広大と都並監督の間にいる選手は、現在 花巻東高校サッカー部監督

その後、タイトルを獲った記念撮影をし、

ラインダンスで盛り上がり、

https://twitter.com/briobecca/status/1781583243554467893

俗にいう「森脇良太の伝統芸能」で大笑い。林容平の表情が100点です。

弾幕を片し、スタジアム入口に戻ると、絵に描いたようなノーサイドの光景が広がっていました。両チームの選手・スタッフがファンサービス。

https://twitter.com/m_c_s18/status/1781597933726748751

その幸せな光景を見ながら、ベカスタ(舞浜の運動公園にあるブリオベッカ浦安競技場)に向かいます。

ブリオベッカのU-18が 県リーグ1部 第3節 vs東京学館浦安高 と対戦

着いたのは前半15分ころでした。海風が強く、涼しく感じます。

既に1点を追いかける展開となっていて、ピッチ上は劣勢でした。リーグ開幕戦(vs暁星国際高)のように「なす術なし」ではなかったですが、前線にボールを当てた後の押し上げが弱く、セカンドボールをことごとく相手に回収されます。

セットプレーのピンチ時は、育成組織の子どもたちが自発的に「セーブ!!セーブ!!〇〇〇(3文字)!!」のコールをして、とても驚きました。近年だと昨年の天皇杯本戦vsFマリノスで「セーブ!!セーブ!!まつの!!」(現在では、本人の要望で「てるき」に変更)しかコールしていなかったのに、それをみんな覚えている模様。天皇杯予選決勝や本戦1回戦は、本当に大事な試合です。勝ち進んでから、次の試合の話をしましょう。

前半ATに入り、セットプレーのチャンス。ここでおれは「バモバモゴール!!うーらやーすー!!」の応援を開始。子どもたちはノッてくれます。

ここで、見事なゴールをゲット。トップチームと同じくらい感動しました。このゴールは、記念すべき県1部リーグのチーム初ゴール。同点で前半を折り返します。

育成組織のGKコーチ 南翔太がセンターバックにアドバイスを送ります。数時間前まで大活躍していた本吉も、ベンチに入っていました。

後半は、五分五分の展開に持っていけました。

中盤の選手のオフザボールの動きが良くなり(良いダイヤゴナルランが多くなった)、相手のDFラインをズルズル下げることに成功。しかし、カウンターを喰らい再び勝ち越されます。

それでも、選手たちはひるむことなく、ハードワークを継続。スタンドにいる子どもたちは、自発的なコールをいくつも送ります(さらにかわいい栗田詩音みたいなムードメーカーの子どもがいました)。おれがやったことのないコールもあったので、すぐにトップチームでも使います。

この時間帯は、トップチームのとき以上の一体感がありました。おれは、子どもたちのわきで、子どもたちの応援に乗っかってサポートをします(トップチームの逆パターン)。

後半ATには、2022年8月vsVONDS(ベカスタ)のようなオンサイドなのにゴール取り消しもありました。結果は1-2でブリオベッカU-18は敗戦。

それでも、悲観的にならず、微調整しながらハードワークを継続してほしいです。

U-18は、まだ結果を出せていないですが、また応援したいです。

では。