(F.C.大阪が)湘南スタイルを体現!?

湘南スタイル

攻撃的で、走る意欲に満ち溢れた、アグレッシブで痛快なサッカー(湘南ベルマーレ公式HPより引用)

おれは浦安ファンですが、昨日、レモンガススタジアム平塚へ足を運びました。(浦安に2年間所属していた)後藤準弥の応援でF.C.大阪の応援中心部に席を取っての観戦です。

浦安がF.C.大阪は、5試合対戦しています(2014地域決勝、2016年と2017年は同じカテゴリーのJFL)。

そのときの印象は「個人技が非常に強力で、1vs1の場面を仕掛けて決定機を多く作る」というものです。しかし、昨日の試合では「湘南スタイル」を謳ってもいいようなチームに思えました。

ウチ(浦安)が天皇杯に出たかった

例年(天皇杯本戦2回戦へ進出できなかった年)、悔しい思いをしていますが、この年は「別の意味で」天皇杯2回戦へ出れなかったことを残念に思いました。

それは、試合開始直前のこと。

F.C.大阪のマスコット「えふしくん」がピッチレベルに姿を現しました。

選手入場直前には、湘南の裸族様と2ショットの大サービス

浦安の象徴「べか彦くん」が、J1様のマスコットと2ショットをしている姿を観たいです。

べか彦

仮に、ヴィヴィくんのいるVファーレン長崎との試合が実現したら、マスコットが好きな人にとっては、たまらない組み合わせです。

(試合前は、こんな妄想をしてしまうほど、応援に集中していませんでした)

しかし、選手が入場してからは、気持ちを入れ替えます。

湘南が圧倒的にボールを支配する展開を予想していましたが、湘南の攻撃が全く冴えません。

(大阪から見て)左サイドの畑にボールを集めていましたが、サイドをちぎられる場面は、ほとんど皆無。ウェリントン ジュニオール(六反を投げ飛ばしていない選手)も、機能しません。裏抜けからのシュートもありましたが、ほとんど角度のないところから打ったもので、大阪にとっては想定内のはず。

プレスを掛けに行く場面で、前線は陸上部と見間違えるような走力を見せます。狙い通り高い位置でボールを奪うシーンもありましたが、決定機は作れず。(第三者の)おれにとっても、なかなか面白い試合でしたが、大阪のサポーターは、終始落ち着いていました。太鼓と手拍子で選手を鼓舞します。

前半は、スコアレスのまま終了。大阪サポーターからすれば、90分勝利できる期待が持てる内容、悪く言えば「凡戦」といえます。

ベルマーレが戦術を変えてきた

後半に入り、ベルマーレが戦術を変えてきます。大阪から見て左サイドでボールを回されてから、一気に逆サイドへ展開し、ゴール前へクロスを上げられるシーンが目立ち始めます。

しかし、大阪のセンターバックは強力です。特にセンターバックの岩本や坂本は、J1のFW相手でも、制空権で引けを取りません。セットプレーのピンチでも、慌てる様子がありません。

湘南は60分ころに3枚替え。そこから10分程度は、完全に大阪が押される展開です。

大阪サポーターは、ここを乗り切れば…という思いが強かったように思います。守備時でも太鼓と手拍子が多くなります。

この苦しい時間帯を乗り切り、右サイドの選手を交代させます(FW兼陸上部の後藤準弥は、もう少し早い時間に退いています)。

この交代以降、大阪は「守攻の切り替え」が早く、ボールを奪ったときのフリーランに迷いがありません。GKから最前線に抜けだした舘野がPA近くで倒された場面は、その最たるもの。

サイドのスペースへ一直線に走るのか、PA手前へダイアゴナルランするのか、その判断が上手でした。時間差でそれに続く選手の動きも(湘南スタイルという単語が頭に浮かんだのは、この時間帯です)。

このころになると、大阪サポーターは「90分で勝つ」意思が強まります。シュートを打つ場面が増えてきました。しかし、PA内でのもう一工夫が足りず、得点には至らず。

後半ATは、湘南に押されるも、何とか耐えて90分もスコアレスで終了。

延長戦

大阪の中盤の運動量は、やや落ちてきます。しかし、湘南に大きく劣ることはありません。

鳴り物使用がNGの時間帯に入り、競技場がエアポケットに入ったような感覚になりました。

選手を鼓舞すべく、両チームのサポーターは手拍子で後押しします。個人的な感覚ですが、手拍子のみの応援だと「非日常的な一体感」が増すように思えました。

大阪は決定機を1回作りましたが、得点できず。

湘南は延長後半にバー直撃のシュートを放ちます。競技場が大きなどよめきに包まれます。

ここから大阪は防戦一方となりますが、何とか失点を防ぎます。

30分の延長戦でも決着はつかず。延長後半終了のホイッスルが鳴った瞬間、ため息や感嘆の声があちこちから聞こえてきました。

PK戦については、↓↓の動画をご覧ください。

PK戦後、大阪の選手が湘南ベンチの前へあいさつに行きます。

それを見た湘南の選手も、同様に大阪ベンチの前へ(J1チームの選手が、相手サポーター・ファンのところへあいさつに行く光景はよく目にしますが、これは珍しいと思います)。

試合後の大阪サポーターは、悔しさを隠しているように見えました。浦安ファンのおれは、悔しさを味わうと同時に、「ウチが天皇杯2回戦に進出できなかった虚しさ」がぶり返してきました。

試合から24時間以上経ちましたが、

昨日は、大阪サポーターさんと一緒に応援できて、楽しかったです。来年はJ3の舞台で躍動することを期待しています。