関東地方が梅雨入りする中、北海道は湿気のない夏が始まっていました。
晴天に恵まれた先週の土曜日。
おれが向かった先は、南富良野町営湖畔野球場です。
絵にかいたような大自然の中にある野球場。
参考までに、最寄り駅は幾寅です。(映画 鉄道員の舞台)
駐車場に車を停め、とりあえず客席に向かいます。北海道ベースボールリーグは、入場無料です。
試合開始1時間前に着いたとき、両チームの選手が、地元野球少年たちとエアロビ祭をしていました。
地域おこし協力隊の方がエアロビをリードし、選手や少年たち・客席のファン(おれ含む)も一緒に踊ります。
べか彦のダンスに比べれば、余裕でついていける内容で、楽しむことができました。
この後は、両チームのシートノック等があり、プレーボール間近になります。
後攻・富良野ブルーリッジの選手たちが守備に就きます。
(もしも、オーロラビジョンのある球場を使用できたら、演出も可能)
少年による始球式が行われ、いよいよプレーボール。
最も緊張感の漂う場面ですが、外野を見渡せば大自然は広がっています。
開放感がありすぎて、すこし緩い雰囲気です。
競技レベルや、球場の空気は、↓の公式動画からある程度伝わると思います。
この映像には映っていませんが、実際の観客数は60人程度。昭和が終わる頃 シーズン終盤の川崎球場と大差ありません。
主な客層は、2つに分かれていました。
1つは野球少年。
もう1つは、地元の老人たち。野球を熱心に観るというよりは、地元に来て頑張っている若者を応援したいという感じでした。
大きな拍手が起きるシーンは少なかったですが、ため息も皆無。関東から来ると、ほどほどにレベルの高い野球を、のんびり観られるだけでも幸せです。
その空気は変わらず、両チームの先発投手の好投もあり、試合がどんどん進みます。
この日の先発は、富良野が竹谷佳将、石狩が佐々木諒太でした。2人とも、BCリーグに「昇格」しても十分できそうピッチングでした。
5回裏終了時の、グランド整備は両チームの控え選手が行い、「呉越同舟」のような状態。
富良野の先発・竹谷が降板してから、石狩の打線が活気づきます。
石狩の先発・佐々木は8回まで投げて無失点。速球が冴えわたり、9回もマウンドへ上ります。
佐々木は9回も抑えて、石狩の完封勝利。
富良野の今シーズンは、苦戦が続きます。
試合直後、両チームの選手が来場したファンをお見送り。
あいさつ程度しか言葉を交わせませんが、石狩の佐々木投手も立っていました。
佐々木投手を間近で見て、「地域活動やファンサービスができるようになったら、人気が出そう」と思いました(宮城県出身の高卒ルーキーなので、密かに応援します)。
この後グランドでは、野球少年たちが選手たちとキャッチボールをした模様。
北海道ベースボールリーグの選手は、半数以上が道外から移住しています。
地域活動が数多くできるようになれば、このリーグはまだ伸びる余地があります。
(スポンサーが衣食住の支援をして、 場合によっては野球道具も支給される)
今後も、理解ある人々に支援され、もっと多くの観客が来場することを妄想しつつ、おれは内地へ戻りました。