ソメイヨシノの桜が満開となった4月最初の土曜日。
少し冷える曇天の中、おれは3試合のフットボールを観てきました。
(上の写真は、浦安市見明川の南側で撮影)
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U-18 千葉県サッカーリーグ1部開幕戦 暁星国際高校vsブリオベッカ
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まずは、暁星国際高校のグラウンドでU-18の観戦。
暁星国際高には、初めての訪問。少し田舎であることもあり、スポーツ施設がそろっていました(有名なOBは、元プロ野球選手の小笠原道大。参考までに高校時代はホームランを1本も打っていない)。
キックオフ直後はアガっていた選手もいましたが、少しずつ大きなミスは少なくなってきます。
相手の暁星国際には個人技のとても強い選手がいて、1失点目のときのトラップはJFLでも観ないレベルでした。
この失点で目が覚めたか、ブリオベッカは中盤でボールを回し始めます。
決定機もありましたが、スコアは動かず。1点ビハインドで前半終了。
後半に入り、ブリオベッカは中盤での崩し・アイデアが見事な場面も散見。暁星国際のベンチ外選手や親御さんも感嘆するときもありました。しかし決定機を作ることはできません。
ブリオベッカは、コーナーキックのピンチから2失点目。
攻勢に出たとき、単純に集中力の問題から3失点目。
それでも、DFラインからの組み立てや中盤でのパス回しは、見ごたえがありました。
おれが応援した場所の頭の上の桜も良かったです。大きな桜の木の下でフットボールを見たのは初めてです。
「トップチームを応援するときの半分の熱量」でサポートしましたが、それで試合を動かすことはできません(当然)。ブリオベッカ公式HPの選手一覧が更新されていないので、選手コールができず。
千葉県1部に昇格して最初のリーグ戦は0-3で負けました。
それでも、U-18の選手たちには、今のフットボールを継続してほしいです。
第2節と第3節は浦安市内で開催されるので、観に行ける方は行きましょう。
4/13(土) 17時 vs八千代高校 (明海大学 浦安キャンパス)
4/20(土) 17時 vs東京学館浦安高校 (ベカスタ 舞浜の運動公園)
ブリオベッカ浦安 トップチーム
第一カッターフィールド(習志野市秋津)到着
暁星国際高から車で1時間
習志野市秋津にある第一カッターフィールドに到着。
キックオフ前に ざるや さんのホットドッグをおいしくいただきました。
本来なら、ざるや さんの煮込み や オルハ さんのジャークチキンを楽しむところですが、(おれ自身の勝手な)サポートのことを考えて今回はパス。
おれは、シャボン玉を子どもたちに貸して、簡単な演説をします。
そして選手入場のちキックオフ
前半開始
ブリオベッカの出だしが、良かったです。
1トップに入った井上翔太郎のハードワークがとても効いていて、DFラインを高く設定できていました。
林容平や二瓶翼との距離感もよく、これまでの4試合では見られなかったダイヤゴナルランによる裏抜けも上手でした。
対戦相手の横河武蔵野は、三重や青森と比べて高さのある選手は少ないですが、パス回しやシュート技術に長けていて、ある程度プレスを掛けなければ厳しいです。
都並監督や鬼木コーチは、未だに選手の組み合わせを試行錯誤中で、この日のボランチは峯と菊地紘平。峯がバランスを取り、選手同士の指示を出し合う中心になっていて頼もしかったです(かなり極端に書けば、現役生活後半の小笠原満男のように)。
ブリオベッカはコーナーキックからゴールを決めたように思われましたが、オフサイドの判定。
応援席では「開幕4試合連続完封負けの場合は、際どいオフサイドを見逃してもらえる」などというありえない仮説を持ち出すサポーターもいました。
横河も、ブリオベッカのサイドを突破してシュートを打つシーンもありましたが、本吉がファインセーブ。段々、本吉がファインセーブをするのが当たり前になってきています。まずは、決定的なシュートを打たせないような守備構築が必要です。
ブリオベッカは、流れの中から横河ゴールを揺らしますが、ファール判定で得点ならず。どちらのチームも長所が出ている展開です。
前半AT突入直前、ブリオベッカが相手PA内付近でファール。このボールは横河が繋ぎ、浦安から見れば完全に被カウンターの状況となったところで、この日のレフェリーが笛を吹いて相手PA付近でのファールを取ります。当然、横河の選手たちは抗議。今にして思えば、後半に荒れる要素はありました。
レフェリーに助けてもらう形となった直後の前半ATに、浦安ファン待望の瞬間が訪れます。
コーナーキックのチャンスから混戦になり、ハードワークしていた二瓶に代わって入った岩出拓也(いわでたくや)が押し込んでゴール
ブリオベッカ 開幕から405分後に今シーズン初得点
まるで、後半ATの先制点のように沸く選手たち&スタンド
ブリオベッカ1点リードで前半終了。
ハーフタイムには、いつも通り べか彦&ブルーキャッツのダンスショーが行われます。
後半開始
開始直後に、ハイライトが訪れます。
センターライン付近で井上翔太郎がパーフェクトなポストプレー。
そのポストプレーから完全に裏へ抜けたのは、菊地紘平。(スペースへ抜け出したところへパスが通るのは、これまでの4試合でほとんどなかった)
PA付近までボールを運んだところで、右横にチョンとパスを出します。
そこに走りこんでいたのは、右ウィングバックの山崎広大。トラップをしてから、豪快なシュートを決めます。
これで2点リード
山﨑広大が、ベンチにいた選手の元へ最高の笑顔で駆けていく姿がカッコよかったです。
ファンサポーターによる得点を祝うエレクトリカルパレードも、派手にやりました。
2点リードになり、試合運びが安定するかに思われましたが、そうはならず。DFラインがズルズル下がります。
自陣PA近くまでボールを運ばれるシーンが増え、横河にシュートを打たれ始めます。
後半10分過ぎ、横河のNo.10後藤京介にPA外から見事なグラウンダーのシュートを決められ1点差に迫られます(GKにとって、脚がギリ届かない場所に速いグラウンダーのシュートを打たれるのが、最も反応しづらい)。
ゴラッソを決まられたところで、都並監督が動きます。
キレキレだった井上翔太郎とジョニーに代えて、初出場の松谷昂輝(まつやこうき)と村越を送り込みます。
井上翔太郎はキレキレでしたが、その分スタミナを消耗するのが早く、前線からのプレスが緩んでしまいました。
代わって入った松谷は、裏へ抜ける動き や ラストパスが入りそうなときのポジション取りは良かったです。ストライカーの片鱗は見えましたが、ファーストディフェンダーとしては微妙。
この交代以降は、良くも悪くも試合内容は停滞。ただ、徐々にブリオベッカのプレスが弱まっているのは感じました。
後半30分ころには、ブリオベッカ最後の交代。
林容平と菊地紘平に代え、橋本龍馬と小島樹(今季初出場)を送り込みます。
橋本龍馬のプレスも良かったですが、小島樹のプレスはバツグンでした。相手がトラップすると同時に正当なタックルをするので、何回も高い位置でボールを奪えていました。
このままいけばと思った矢先にトラブル発生。
相手チームのヤカラが、空中戦で競れないボールに対して悪質なタックルを仕掛けます。結果、センターバックで代えの利かない寺田を退場に追い込みました。
今後、このチームを相手にするゲームキャプテンは、コイントスが終わり、相手のゲームキャプテンが戻るタイミングで、こっそり「相手の〇番がボールに競り合うとき、手の使い方を良く見てもらえますか?」と4人の審判へ伝えるのを勧めます。
寺田はストレッチャーに運ばれてピッチを後にします。このプレーで、主審の長谷拓はカードすら出さず。
しかし、主審は脳震とうの疑いの特例を認め、ブリオベッカは(公式戦で初となる)6人目の交代。
長田健が緊急出動となります。
主審がカードすら出さないという重大なミスをした結果、ピッチ内でバタバタは続きます。
長田が自陣中央付近でスライディングタックルでファールをします。ブリオベッカから見て、左サイドのDFはカバーに間に合っていました。黄紙は出るかもと思っていたら、主審の長谷拓は堂々と赤紙を提示。
おれは訳が分からな過ぎてポカンとしている最中、
3級審判の資格を持った浦安ファンが主審をお前呼ばわりしたり、
どんな劇的ゴールが決まってもフェンスにダッシュしないサポーターが前方へダッシュしていました。
2人とも数十試合、一緒に観戦(サポート)していますが、
どちらも初めて見る光景。
長谷拓主審。ブリオベッカに関わる試合では3人目の主審ブラックリスト入りです。(2020年リーグ最終戦は、全く予測できない暴力行為のため除外)
1人目は宇治原拓也。2019年5月の栃木シティ戦でコーナーキックのポジション取りで、選手に注意を与える。その10秒後、石井幹人に同様の理由で注意ではなく警告。それが2枚目のため退場。
2人目は大原謙哉。2023年9月のソニー仙台戦で左サイド深い位置で小泉隆斗がクロスを上げるとき、相手選手がファール。アドバンテージを取ったのは良いが、ゴールまで5mの位置でブリオベッカの選手がシュートを打つ0.3秒前に笛を吹く。結果、得点は認められたが、八百長を疑われるタイミングで笛を鳴らした。
書くまでもないですが、浦安応援席含め、みんなが騒然。
ブリオベッカは、とてつもない窮地に追い込まれます。ベンチには、どうすることもできません。
数年に一度の人災に逢ったとき、都並監督には、レフェリーに猛抗議をしてほしいです。
それで退席処分を命じられ、素直に控え室に下がるとき、ファン・サポーターに向かって「チームを勝たせてくれ!!」と煽れば、(一時的に)とてつもない一体感が出ます。
おれや他の声出しは「審判審判〇ソッタレ!!」コールをする人間はいないので、それくらいしてほしかったです。
人災発生後、ゲーム再開。
ブリオベッカのフィールドプレーヤーは1人少なくなり、180cm以上の選手は峯だけ。空中戦を仕掛けられたら、とてもまずい布陣。
当然のごとく、横河はPA内にボールを集めます。
ブリオベッカはDFラインを低く設定し、とにかくシュートを打たせない守備に徹します。
それでも、パス回しが上手い横河は決定的なシュートを何本も放ちます。
しかし、本吉神やポストバー神に救われ、少しずつ時間が過ぎていきます。
ストレッチャーも入ったので、後半ATはとても長かったです。
声出し数名は懸命にチームコールを続けます。他のファン・サポーターも大きな手拍子でサポートしてくれました。(欲を言えば、声でもサポートしてほしかったです)。
ブリオベッカの選手は、懸命にハードワークし続けます。ベンチにいる選手も、懸命に選手を励まします。
ATが8分台に入り、横河にコーナーキックが与えられます。相手GKも上がってきます。両チームの選手、スタッフ、スタンドはオーバーヒート。
コーナーキックを立て続けに与えますが、3本目くらいのピンチをブリオベッカの選手がクリアできる体制になったとき、長谷拓が手を垂直に高く上げたことを確認。
その瞬間、おれは自分勝手な疲労のあまり、後ろにぶっ倒れていました(比喩表現ではなく)。
試合終了
サポーターがブリオベッカの勝利を祝う「おさかな天国」の替え歌が聞こえてきます。しかし、ピッチ内の様子は全く分かりません。
勝利を喜びたかったであろう近くにいたファン・サポーター数名に心配を掛けさせたのは、申し訳ないです。
本当はWe are REDS!! やWIN BY ALL!!のノリで「うーらーやっ!!」コールをしたかったですが、そんな余裕はありません。
30秒くらい経ってから起き上がり、観客席にいるファンに「ラインダンスに参加しましょう!!」と声を掛けます。楽しそうな雰囲気を出したかったですが、おれは疲労しか感じません。
両チームの選手が、相手のベンチへあいさつに行った後、自分たちのファン・サポーターへあいさつ。
そして、今年初となるラインダンス。
最初なので、右に行くか左に行くかを確認したり、とてもグダグダです。
声出しサポーターは、横断幕の撤収作業に入りますが、おれはスタンド内に残ります。そこで、手拍子によるサポートをしているファン数人に話しかけます。
落ち着いてからコンコースを降りると、選手によるお見送りが大盛況。
写真はないですが、みんな幸せそうです。負傷者はとても心配ですが。
おれはその様子を見ながら、ヤマグチクレープさんの甘いチョコをいただきます。(おかず系もおすすめ)
つくばへ向かう車中
クレープを食べてから、つくばへ向かいます。
JFL強豪チームのファンにも同乗していただけましたが、そこで知らなかった情報を入手。
決勝ゴールを決めたイケメンの山崎広大と、横河の山﨑舜介は双子
聞いた瞬間、本当に驚きました。しかし、考えてみれば2人ともプレースタイルも背格好もポジションも同じ。昨年、2人とも関東リーグにいたのも同じ。
広大は東京ユナイテッドで、舜介はつくばFC。舜介のほうは、おれが地域CLでのプレーを観て、浦安に来てほしいと考えていました。
同じプレーかそれ以上の活躍のできる双子が来て、人気選手候補になるとは思ってもいませんでした。
関東リーグ1部開幕戦 つくばFCvs南葛SC
第一カッターフィールドから1時間半。
キックオフの笛は、セキチョウチャレンジスタジアムの駐車場で聞きました。
この日は超満員の観客(1,183人。参考までに第一カッターフィールドは404人。もっとがんばりましょう)だったので、駐車場へ車を入れるのも一苦労。スタッフさんの誘導の指揮命令系統は良かったですが、15分掛かってしまいました。
前半20分ころスタジアムに入ると、なかなかの熱気がこもっていました。
観戦するには、ライブポケットで事前受付が必要でした。しかし、その受付枠は埋まり、スタジアム金網外からも50人くらいが観戦。
(この写真は試合終了直後)
試合自体は、一進一退の攻防でしたが、つくばの鍬田や青木が効いている展開でした。南葛はつくばの誇る2トップ
石橋オビオラ と
恩塚(完全な言いがかりをすれば、昨年11月 おれに軽い打撲を負わせた選手)へのケアを重視しているのが伝わります。
前半40分ころに、つくばFCの青木が先制ゴールをゲット。そのときの盛り上がりは、フットボールらしかったです。
後半に入ると、巻き返しを図る南葛は石井幹人を送り込みます。
オビオラとマッチアップする場面も多く(しかも、おれの目の前)、浦安ファンのおれは、とても興奮。
南葛は、サイド突破に成功し、チャンスメイクはできていましたが、得点はならず。
ウノゼロでつくばFCが勝利しました。
試合後は、お互いの選手が相手のベンチだけでなく、相手のサポーターにもあいさつ。
第一カッターフィールドのように怒の要素が無かったので、いい雰囲気でした。
そして、つくばFC名物ともいえる「観客の目の前でマイクを通じてサポーターへのあいさつ」が行われました。
ヒーローインタビューや監督インタビューだけでなく、新加入選手の自己紹介のおまけつき。
「来場したファンに選手の名前と顔を覚えて帰ってもらいたい」球団の想いが伝わります。
まずは、DF陣の中心として昇格の命運を握る今井選手。
試合をつくるだけでなく、一発芸をやる流れをつくっていました。恐ろしい。
そして、人気選手
あいさつが終わった後は、選手によるファンサービス。
ファン・サポーターは選手に声を掛けます。
50人くらいのファンが選手に呼びかけていましたが、その7割はオビオラへの声(大げさではなく)。
そんな人気選手と10秒くらい話をさせていただきました。ありがとうございます。
直後、スタンドで初めてお会いする方から声を掛けられました。。
ファンサービスが一段落したところで、面識のある両チームのサポーターに声を掛けてもらいます。
印象に残ったのは、つくばFCのサポーターの一言
「オビちゃんが、あんなに守備をするようになってびっくりした」
つくばから浦安に来て、昨年1年間だけ在籍しましたが、その1年間でフットボールプレーヤーとしても人間としても成長できたのであれば、ファンとしてこの上なく嬉しいです。
この日のおれは現地で3試合を見れましたが、喜怒哀楽が激しく揺れ動きました。
なので、船堀の銭湯でさっぱりしてから帰宅。
本当に濃い1日でした。お会いしたみなさん、ありがとうございました!!
では。