30試合のリーグ戦で戦うJFLも、残り2か月。
秋の気配が漂い始めた10月最初の日曜日。ブリオベッカは、JFL最北のアウェイ・青森に乗り込みました。
八戸での前泊
柏木旅館(バス・トイレ共同)に宿泊


繁華街に珍しい自販機がありました

翌朝は朝市へ。




朝市を楽しんだ後は、新幹線で青森へ。 三内丸山遺跡を見学


レンタカーでスタジアムに向かいます。
カクヒログループアスレチックスタジアム 到着

客席への階段を上がる前に、キッチンカーが数店舗出店していました。

アンケートに答えて、りんご1個を手にしてから入場ゲートを通過。
観客の立場からすれば、今年のスタジアムの中で1番立派。

J2なら何の問題もなく開催できます。 メインスタンドを覆う屋根は大きく、ビジョンも観やすかったです。

しかし、芝生は長く(地域CL時の鳴門大塚のよう)、ゴロのパスはスピードが遅くなり、スタミナを消耗しやすい環境でした。
(開門後以降、特筆すべき事柄は無し)
試合開始

ブリオベッカは、最初から1人少ないと錯覚するような立ち上がりでした。
後方からビルドアップするときに、中盤までボールを回したところで、すかさずバックパスをする。1トップのFWにボールを預けても、簡単にボールを取られるorファールを連発。 その1列後ろにロングボールを入れても、相手に挟まれる。サイドチェンジをしても、同じこと。悪循環は、どうにもなりません。
守備も悪戦苦闘。相手FWの村上弘有を抑えきれません。中盤でボールを狩ることもできず、DFラインはずるずる下がります。2週間前の彦根以降、見慣れてしまった光景です。芝が長くプレーしづらいのは、よく分かりますが、それは相手も同じです。
サイドのウィングバックにボールを預けたとき、前にいる選手全員が、同じ角度に走る様子を見て「だめだこりゃ」と思いました。
中盤で、相手選手1人を交わせる選手が居れば好転するのですが、その選手はベンチ外。 その選手がケガやコンディション不良であれば、決して無理はさせないでほしいです。
先週は、クロスを上げる攻撃が単一的過ぎましたが、この日はそれ以前の問題。ほぼ自陣でのハーフコートサッカーになり、もどかしかったです。
ラインメールのサポーターはお馴染み「ねぶた応援歌」で、選手を後押し。
ウチも「浦安三社祭応援歌(まえだ!!まえだ!!)」で対抗しようとしましたが、無理して前がかりにすると大量失点不可避だったので、歌いませんでした。
川勝主審は、及第点のジャッジでしたが、少し浦安寄りに感じることもありました。
ウチがPKを与えたかに見えたシーンはスルー。その数分後に発生したハンドは、PKの判定を下します。このPKは不運ではなく、半ば必然。 このPKはラインメールのペッサに決められて失点。
1点ビハインドとなり反撃に出たいですが、それどころじゃない内容でした。 2週間前のレイラック戦よりも酷い試合内容でしたが、おれ個人のサポートは継続。
ピッチ内では、シュートを打たせない守備に徹します。なのに、自陣でのファールが減ることなく、劣勢。 ラインメールのFW村上弘有に決定的なシュートを打たれるなど、厳しい試合内容でした。
「早く前半が終わってくれ」と思いながら応援を続けます。ビハインドの状態にも関わらず。
本吉のナイスセーブもあり、前半は1点ビハインドで終了。
当然のごとく、打ったシュートはゼロ。 都並監督や鬼木コーチが、ロッカールームへ引き上げるタイミングは、いつもと変わらず。決断は早かったです。
後半開始
勝負の後半
上松と藤森をピッチに送り込みます。
「スタメン起用のチャンスに応えられなかった」若手選手は、ポテンシャルがあります。頑張るのは当然として、メンタルの改善・チーム内での意見を活発化させることから取り組んでほしいです。
両チームの円陣が解けたところ、副審1・鈴木さんはゴールネットが一部破れていることを確認。
後半開始が4分程度遅れます。
少しもやっとした状態でキックオフ。
その直後
荒井大と菊地紘平のポジションをいじったことが功を奏します。
ダイヤゴナルのパスを続けたことにより、左サイドの深い位置でボールを受けた荒井大。
ゴールラインに近い位置からマイナス角度でクロスを上げます。
そのボールは、八甲田山より高いラインメールのDF陣の上を通過。
落下点にいたのは、アウェイユニでキャプテンマークを巻いた選手。
右足ボレー。
修復済のゴールネットを豪快に揺らします。
ブリオベッカ浦安は、前半シュートゼロだったのに、最初のシュートで追いつきます。
決めたのは、峯勇斗。見事なゴールでした。
ブリオベッカのサポーターは、得点を祝うエレクトリカルパレードをシャウト。ホームのサポーターは唖然としている様子が伝わってきます。痛快。ベンチにいた天野友心は、メインスタンドにいたブリオベッカサポーターを煽りまくります。
このゴール以降は、五分五分の展開になります。ブリオベッカは、荒井大のポジションが流動的になり(1トップの東の近くにいたシーンもあり)、IJ(伊藤純也)はゲームメークに専念。藤森や笠嶋のポジションが入れ替わる時間帯もありましたが、上松が上手くバランスを取っていました。
ラインメールが、ボールを奪いに行く場所を徹底しきれない間に逆転を狙いたかったですが、再び失点。いいクロスを上げられる前に、対応すべきでした。
とはいえ、前半の失点時と違って、選手は落ち込んでいませんでした。
後半20分が過ぎ、運動量低下も危惧されましたが、大きな影響はなし。
センターライン付近でファールをして、セットプレーを与えますが、ボールをクリア。ワンタッチでつなぎ、センターサークル付近にいたジョニー(若杉)へわたります。ラインメールの対応は遅れていました。
長い芝にも慣れたか、高速ドリブルでゴールへ一直線。ラインメールのDFはついて行くのがやっと。
もう1人の相手DFがカバーに入る前、PA外から左足一閃。
再びネットを揺らして同点。ジョニーの1人カウンター炸裂。ブリオベッカ加入後初ゴールとは思えないスピード&シュートテクニックでした。
しかし、ゴールを決めたジョニーは、その場で倒れこみます。ブリオベッカサポーターは、エレクトリカルパレードを自重。
脚を吊ったジョニーは、すぐに交代。逆サイドの山崎広大も退き、久しぶりの栗田詩音と林容平が入ります。
ブリオベッカがサイドでボールを保持したときのスペースへの動き出しは、良くなっていました。それでも、決定機には結びつきません。
ラインメールは80分過ぎに勝負の3枚替え。それを受けて、ブリオベッカは最後の交代。どこでも顔を出していた荒井大に代わり橋本龍馬が送り込まれます。
J3参入に向け勝利が必須のラインメールは、怒涛の攻撃。ブリオベッカからすれば、本吉のビッグセーブやオフサイドに助けられたり、決定機を外してくれたり(外した直後、GK廣末がしゃがみ込む)危ないシーンが次々やってきます。
おれが「やられた!!」と感じた至近距離からの被シュートは、バーの上端を叩きます。スタジアムは、この日1番のどよめきに包まれます。
後半ATに突入してからは、お互いに運動量を消費しまくっている影響でチャンスもピンチもありませんでした。
2-2の引き分けで試合終了。
試合終了後

ブリオベッカの選手が、ゴール裏にもあいさつに来てくれました。
悔しそうな表情をしていましたが、アウェイ滋賀のように死んだ目ではなかったです。
その後の様子は、以下の通り。

スタジアムのコンコースでは、ラインメールの選手がファン・サポーターのお見送り。
「激レアさんを連れてきた。」に出演したGK廣末陸(4年連続ゴール)も、笑顔でファンサービスをしていました。
おれは、陸奥湾を見てから、峠の手前にある温泉に入り

青森を後にしました。
このレポートを書いている現在、悔しい気持ちと(3週間前ぶりに喜怒哀楽の凝縮した試合を応援できた)嬉しい気持ちが入り混じっています。
次節は、今年の公式戦の中で最もアウェイの雰囲気になりますが、平常心でサポートします。
では。
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