高い授業料 ブリオベッカ vs 高知ユナイテッドFC

11月の高知で、「感情揺り動かし装置」を味わされました(受け身)。

高知県立春野総合運動公園陸上競技場 到着まで

11月10日(金)の地域CLについては、次のレポートで書きます。

新大阪から新幹線に乗車し、岡山で途中下車。

クラフトレインボー (岡山のクラフトビール酒場)に立ち寄ります。

べか彦 の人形を飾っていただけています。

2年ぶりに来ることができたので、近況報告等で話が盛り上がりました。

岡山からは、特急南風に乗車(今年の遠征で特急やくも を利用したかったです)

真っ暗な山間地を走り抜け、高知に到着。

繁華街は、人口に比して大賑わいでした。

翌朝、はりまや橋を見て「とでん(とさでん交通の路面電車)」に乗車。

昼間だけレンタカーを借ります。

桂浜には行かず、土佐市の「有名施設」へ向かいます。

1F↓

屋上からの絶景 サーファーの様子がよく分かります↓

2F↓

ひとつだけ言えることは、1Fの直売所と屋上の景色は、本当にオススメできます。

少し離れたところにある宇佐地域の土曜市へ。

開いている屋台は3~4つでしたが、食べ物だけでなく、野菜や鮮魚を売っているところもあり、良かったです。

仁淀川に掛かる沈下橋のひとつを鑑賞。

土佐市での観光を終え、須崎市へ。

クニサワ鍼灸院さん で、前日に痛めた膝の応急処置をしていただきました(電気治療と鍼)。

腫れが引くまでの間に、ベストといえる処置をしていただき、少し楽になりました。

須崎市内のローソンで買い物をしてから

土佐久礼で昼飯を堪能。

この後、商店街をふらついていると、

釣具店では、地元の中学生と思われる少年4人組が、釣り竿を持って楽しそうに買い物中。高知県で最も印象に残る風景でした。

「浦安で、こういった光景はあったのだろうか」と想像し、何とも言えない感情を持ちました。

高知市に戻り、レンタカーを返したおれは、路線バスとデマンドタクシーを乗り継ぎ、高知県立春野総合運動公園陸上競技場に到着。

会場到着

スタグルやグッズ売り場は、J3クラブ並みに充実。

開門直後から、高知サポーターの精鋭が鳴り物を使って雰囲気を盛り上げます。

ゲートをくぐり、スタジアムを見渡したときの印象は、

ピッチがキレイ。もう1つは、スタジアムの構造が、富山県総とそっくり。

ナイターかつ(JFLでは珍しく)ゴール裏に広告看板が出ていることもあり、不思議な感じがしました。

長距離アウェイでも、浦安を応援しに来たファンが十数人いました。ありがたい限りです。

この日来場した観客の肩からは、「寒い」といった声もチラホラ聞こえてきます。風もありました。

しかし、前日 彦根にいたおれからすれば、何ともなかったです。

ちなみに、ホームの高知ユナイテッドを応援するファン・サポーターの中には、酒を持ち込んで観戦を楽しんでいる方が一定数いました。うらやましい環境です。

山間部に立地する環境もあいまって、スタジアムDJのアナウンスとBGMは、J2でもトップ5(人によってはワースト)に入る大音量。オーロラビジョンも大型です(写真なし)。

試合開始

浦安は、「様子見」の立ち上がりでした。

かといって、高知が大胆に攻めてくる様子もありません。ロングボールを中心とした攻撃でした。

高知のサポーターは、拡声器 と よさこい鳴子 を使ったサポートが目立ちます。

浦安の声出しファンは、試合に合わせ少しペースを落として応援します。

ピッチ上では、浦安がセカンドボールをほとんど拾えません。おそらく、複合的な理由です。

ボランチに橋本龍馬も笠嶋もいない。動きが重たそうな選手もいる。選手間の距離感が空きすぎ(サイドに広がり過ぎなのか、ボランチ2人の距離が近すぎ離れすぎなのかは不明)etc.いろんな要因が考えられます。

守備時は5-4-1になりますが、4のラインの両翼(峯と林)は見るからに、守備の負担が大きかったです。

ダラダラしたまま前半は終わりそうでしたが、高知のカウンターは効いていました。セットプレーをいくつか与えていた40分過ぎに試合が動きます。

コーナーキックのピンチから、先制点を取られます。

大勢の子どもたち含め、大歓声に包まれるスタジアム。

この日の観客は1,000人に満たなかったですが、3,000人くらいいるような圧力があります。

浦安は1点ビハインドで前半終了。いいところが、ほとんどなかったです。

ハーフタイム時、おれは立ち続けてピッチの様子を見ていましたが、都並監督&村田コーチがベンチからロッカールームに下がったのは、前半終了から4分以上経過後。(試合後の居酒屋の予約でない限り)おれが見てきた中では過去最長です。

試合内容&ベンチ入り選手を考えると、かなり苦慮していることが伺えます。

後半開始

後半最初からの選手交代はなし。

立ち上がりは、浦安がいくつかのシュートチャンスを迎えます。サイドにボールを渡すまでに「ひと手間」を加えるようになっていました。

このチャンスは生かせませんでしたが、少し潮目が変わります。両チームともに攻撃が手詰まりになり始めます。後半20分ころには、両チーム最初の選手交代で、秋葉が登場。それでも、劇的に試合が変わることはありません。

浦安ファンは、カモン浦安の応援歌(チャント)を歌ったりしましたが、攻撃は散発的。

カウンターを浴びそうになった時、守備陣の早い寄せで、変なファールをしたり決定的なシュートを打たせずに事なきを得ます。

時間だけが経過し、後半40分過ぎ、ブリオベッカは最後の交代でDF登録の選手を2人入れます。

この開き直りが、十数人のファンに歓喜を呼び起こします。

後半AT突入直後、高知は何故か前がかりになっていました。井上翔太郎のポストプレーから左サイドに展開。左サイドに展開していた吉田武史が、PA中央にグラウンダーのパス。

高知のDFは間に合わず、PA中央でボールを受けたのは村越健太。冷静にゴールへ流し込み

ブリオベッカ浦安 同点に追いつきます。

おれは、膝が負傷していることを完全に忘れ、ダッシュして最前列の柵をまたしてもまたいでしまいます(私のおいなりさんはスタンド側にある状態)。大喜びしたかってであろう20代のサポーターに止められる 何とも情けない状況です。

得点を祝うエレクトリカルパレードも、まともに歌えない状態。

おれ個人としては、このまま勝点1を持ち帰る試合運びをしてほしかったです。

しかし、守備のスペースがぽっかり空いていて、コーナーキックのピンチを迎えます。

ここで、高知サポーター先導のコールに、子どもたちが思い切り乗っかってきます。今年のJFLで、最もアウェイを感じました。

このコーナーキックのピンチで、あっさり失点。ホームのファン・サポーターが大歓声。直後に試合終了。

ブリオベッカは、勝点を持ち帰ることができませんでした。

残り1~2分は、「ドーハの悲劇と同じくらい」まずい試合運びでした。

試合後

まず書きたいこととして、

負けたことに対し、浦安のスタッフ・選手等への憤りはありません(7月のアウェイ 枚方戦では、憤りがありました)。

 

選手たちは、メインスタンド右側にいる浦安ファンに向かって、陸上トラックよりも手前まで来てあいさつをしてくれました。

下を向いている選手たちはいなかったので、おれは「胸を張って浦安に帰るぞ」「次のホーム最終戦は勝つぞ」 この2点は伝えました。

あいさつをしてくれた直後、その場で都並監督が選手たちに対する2分くらいのミーティングがありました。

その輪がほどけて、ロッカールームを選手たちが引き上げるとき

(大したサポートができていないのに)おれたちに一声かけてくれる選手もいました。3人の選手間で修正案を出し合っている様子も伺えました。

おれは、選手たちがダウンを始めてからスタジアムを後にしました。

土曜高知の夜を楽しみたい気持ちもありましたが、浦安サポーターの車で高知駅近くの銭湯まで送ってもらい、夜行バスと新幹線を乗り継ぎ、翌朝9時前には浦安に帰ってきました。

現在

選手たちの間で、ポジションの距離感を修正してほしいですが、細かいことまで書くことはありません。

昨日のスタジアムで思い出すのは、ラストの失点の場面 選手のプレーではなく、子どもたちの大声援です。

言い訳がましいですが「いつも来ている子どもたち」が数十人いれば、あのような雰囲気を作るのも不可能ではありません。

「その土地の気質」や「子どもたち1人1人の個性」にもよりますが、現状(育成組織の選手は、自分達の試合が重なると当然来れない。ホームゲームは6か所で開催されるので、観客の層もバラバラ)で、どのようなサポートができるのか、答えが出ない悩みが続きます。

それでも、ホーム最終戦は、次の土曜日 柏の葉で開催されます。都合が合う方は来てください!では。

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