悔しさがあれば、立ち直るチャンスはすぐそこ ブリオベッカ浦安 vs ラインメール青森

今年のJFL長距離アウェイで、最も楽しみにしていたのが、青森。

世間は大型連休でしたが、仕事を休む調整がつき、行ってくることができました。

目的地の新青森運動総合公園

2017年のアウェイゲーム以来、6年ぶりに新青森運動総合公園へ到着。

以前は建設中だった立派な陸上競技場(カクヒログループアスレチックスタジアム)が完成し、周りも整備されていました。

しかし、この日もJFLの試合会場は奥にある球技場。

ぱっと見は、ジョイフル本田つくばFCのセキショウチャレンジスタジアムに近いです。

開門

メインスタンドは個別の座席があり、それ以外(バックスタンドとゴール裏)は、芝生観戦エリアとなっています。

このスタジアムは、ピッチとの距離が近い特徴もあります。

開門直後、数人から「いつもその甚平の恰好をしているんですか?」と質問を受けます。

その質問をいただいたうちの1人が、6年前にブリオベッカを率いていたラインメール青森の柴田監督でした。

6年前にブリオベッカを応援していた野郎を覚えてくれていたことに恐縮しながらも、「昨年10月の全社以来、恒例となってしまった」ことを伝えます。

この日の青森は、気温が20℃以上ありましたが、かなりの強風。応援しているときは、ちょうどいい体感でしたが、何もしていないと、少し寒く感じます。

ピッチ内練習も終わった直後、アウェイ応援席で事故発生。

ピッチ上は人力でホースを使い水をまき始めたのですが、応援席至近距離にあったスプリンクラーが暴走。

一時的とはいえ、スコールに襲われてしまいました(他の座席は問題なし)。どれくらいの被害が出たかというと

・おれの甚平がずぶぬれとなり、乾かすために前半20分過ぎまでは上半身だけシャツ1枚で応援

・置いていた食料が濡れて、食べる気をなくした

これらの被害が出た後、場内アナウンスで「水しぶきがかかる場合もございます」と注意喚起していましたが、あまりのスコールに大ブーイングする気力すら奪われました。

ここで一言だけ書くならば「ウチより酷い運営をしていたら、強くても観客動員は増えない」

風邪をひきそうになりながら、選手入場。選手を長時間待たせるホームセレモニーが行われました。来賓のあいさつは、選手入場直前に行うべき。正直なことを書くと「早くしろ」コールをするかどうか悩みました。贈呈品をいただけるのはありがたいですが、それも選手入場直前にベンチ外選手へプレゼントすべき。参考までに日本野球機構の試合では、選手が守備位置へつく前に、チームを代表してスタメンではない若手選手が受け取るケースが多いです。

13時2分にキックオフ。

前半開始

1か月前のアウェイ・ヴェルスパ大分戦のように引きこもる戦術が想定されましたが、ブリオベッカのボール保持率は想定より高かったです。

五分五分とまでは言いませんが、40%弱はあったはずです。

DFラインと最前線の距離感は、以前より修正されていて、ウラを通されるパスは数えるほどでした。それでも、ラインメールの船山貴之が脅威でした。

ポジショニング、パスの精度、何よりシュートの威力。攻められる方のゴール裏から応援していて、今年のJFLでは感じなかった怖さがありました。(今のところ、次点はヴェルスパ大分の半田航也)

もちろん船山以外にも攻撃面で効いていた選手はいて、今季リーグ戦初出場のGK本吉のファインセーブも光りました。

攻撃面では、村上がボールキープで奮闘するも、ラインメールの老獪な守備陣がそれを許しません。しかし、センターバック(西袋と藤森)から、FWの足元へピタリのパスが何本かあり、成長を感じました。右サイドの石原大樹は、果敢な攻撃参加を見せてラストパスを送るシーンもありましたが、得点はならず。

セットプレーは、風の影響もあり、ひゃっとする場面もありましたが、前半は両チームとも得点できずに折り返します。

後半開始

風の影響がさらに強くなります。どちらのキーパーも、最初のセットプレーのキックで、風下(バックからメイン)に向かってあえてラインを割るように蹴っていました。

どちらのチームも、セットプレーになると得点の予感が少なからずあります。

前半と同じく、ラインメールのボール保持率が高い試合運びとなります。ブリオベッカは、村越のカウンターによるドリブルが効き始めます。相手DFが、カウンター阻止のファールで警告をもらう場面もありました。

後半15分過ぎには、笠嶋哲太(かさしまてった)が途中出場。開幕戦以来となる待望の登場。しかも、富樫のポジションである攻撃的MFに入ります。

直後、村上に対し主審は不許可退出という理解不能な警告。このあたりから、安定したレフェリングは影を潜めてしまい、両チームともヒートアップし始めます。ラインメールは的確な選手交代で先制点を狙いに行きます。2年前まで浦安ファンを熱狂させてくれた小島樹は、ベンチに入っていましたが、最後まで出番なし。ラインメールの選手層の厚さを痛感します。

ですが、ブリオベッカは橋本龍馬と伊川の不在が響き、中盤でのプレスが少し弱まります。笠嶋哲太が中盤に入っても、効果は限定的でした。

その後、後半40分ころにセットプレーで先制を許してしまいます。ラインメールから見て、アタッキングサード(ホールから35m以内)では、積極的にセットプレーを取りに行く姿勢が、この結果を招いてしまいました。船山貴之のキックの質もさすがでした。

すぐさま、ブリオベッカは怒涛の反撃。浦安ファンは2人で「カモン浦安」応援を開始。ダイヤゴナルのパスが通り、チャンスもありました。シュートシーンもありました。しかし、ラインメールのキーパーのファインセーブがあったり、ラインメールDFの見事なシュートブロックもあり、ゴールを割ることができません。

ラスト1分は、セットプレーのチャンスが連続しましたが、ここでも得点できず0-1で敗戦となりました。

試合後

青森まで来た浦安ファンはわずか。声出し応援をするのに限ると、おれ含め2人だけでしたが、近いところまであいさつしに来てくれました(選手があいさつしたくない気分のときは、しなくても構いません)

試合終了の笛が鳴ってから、選手たちは悔しさありあり(国立でのクリアソン戦以上でした)。特に、村越健太の悔しがりようは、今までにないものでした。監督コーチスタッフも、選手から少し離れたところまで来てくれました。

おれは、チームコールとかをする余力もなかったので、一言だけ声を掛けました。

少し偉そうな言い方になってしまいましたが、「次の試合までの2週間で、いい準備をしてくれよ!」

この言葉が、選手たちにどう響いたかは分かりません。しかし、選手たちの目が最後までギラギラしていたのは、悪くなかったです。

リーグ戦 4分の1が終了

ブリオベッカは、リーグ戦28試合中7試合を消化。

0勝2分5敗。勝点2。

この成績だけを見ると、選手たちは試合後に死んだ目をしたり、監督解任騒ぎが勃発したり、ファンサポーターが降格してやり直そうなんて言い出し始めそうですが、

参考:12年前アビスパが昇格して13試合を0勝1分12敗だった当時 (おれが尊敬している数少ないJリーグのコールリーダー)山本圭吾さんのツイート

今のブリオベッカは、どれもあてはまらないです。

何回も繰り返しますが、この2週間でどういった準備をするかは、本当に重要です。5月の3試合全部負けも想定できますが、試合内容は良くなってきているので、全部勝つことだって十分考えられます。

選手監督コーチスタッフには、細部までこだわってこの2週間を過ごしてほしいです。

おれは、どんな結果になろうとも、この1年間チームについて行きます。では。