2週間前の開幕戦とは打って変わって、春の陽気に包まれた浦安市運動公園。
野球場では、首都大学野球リーグが行われ、多くの学生たちと観客で賑わっていました。
野球の第1試合が行われている最中、隣のベカスタ(ブリオベッカ浦安競技場)は運営準備が行われていて、人はまばらでした。
風も弱かったですが、日差しがキツイ時間もあれば小雨がぱらつく時間もあり、少し不安定な天候。
それでも、キッチンカー2台は準備を進めていて、開門1時間くらい前の10時半過ぎにはスタグルを入手。
まずは、
Tsキッチンさん
唐揚げテリマヨバーガー 甘じょっぱい銚子の醤油と 揚げたての大きい唐揚げが相性◎
なんと、はるばる(東総に近い)銚子市から来ていただけました。
続いては、毎度恒例の
ジャマイカキッチンオルハさんの
ジャークチキン
少し暑かったので、ガパオライスや焼きそばも考えました。味は、書くまでもなく美味しかったです。
スタグルを楽しんでいると、キックオフ1時間半前となり開門。
この時点では、観客はまばらです。
逆を言えばこの時間帯は、べか彦のファンサービスを受ける大チャンス(グリーディング)。
赤ちゃんへのグリーディングもバッチリで、2年間の間にベビーシッターをしていたのか聞きたくなりました。
それらが一通り終わって、お腹が空いたべか彦は
プリティなおっちゃんからプレゼントを受け取っていました。
この頃になると、声出しできない声出しファンの面々も、スタジアムに到着し始めます。
選手がピッチ内練習を開始してからは、観客も増えてきます。
しかし、対戦相手が川向こうであることを考えれば、人数は少なかったです。
やはり、入場料金の高いメインスタンドのみ開放の影響は大きいです。
高校生以下は1,000円ですが、大人は2,000円。
(今調べたら、イクスピアリの映画は大人1人で1,800円。大学生は1,500円。高校生以下は1,000円。夫婦どちらかが50歳以上であれば、2人で2,200円)
安価で試合を観られる環境が待たれます。
そんな最中、入場口付近を歩いていると、ベンチ外選手がリーグ公式プログラム(1部1,000円)を手売りしていました。二瓶選手から声を掛けられたので、おれは
「今年決めると約束できるゴールの数と同じだけの部数を買います」と言ったところ、
手に持っている部数を数えていました。ざっと見たところ、
リーグ得点王になれる数の部数を持っていたので、このままではお互いに困難が待ち受けます。
なので、おれは「江戸陸でゴールを決めてください!」と一方的な約束をして1部購入。
今シーズンも、昨年のvs川向こう(ベカスタ)で魅せたような活躍を期待しています。
客席に戻るとピッチ内練習が終わっていました。2人のユース卒 富塚と上中へのインタビューが行われます。
チームで1番話の上手い人(都並のおっちゃん)と比べると、どうしても話術が劣りします。
「 には負けません!」と相手チームを適度に煽るのは、いいことですが、
声を出せない●●ルールの状況では、反応が薄いのは致し方ありません。
少し時間が経ち、選手入場。
声出しできない声出しファンは、(息を吹きかけない型で)ごく少量のシャボン玉を飛ばします。
シャボン玉を持参し提案したのは、30台半ばの独身男性。
(ムービーアイさん制作のライブ動画をよく見ると、飛んでいることが分かります)
試合が始まると、ブリオベッカが圧倒的にボールを支配します。
相手チームは、攻撃を跳ね返すのが精いっぱいです。
前半15分過ぎで、早くも7本目のコーナーキックを得るブリオベッカ。
伊川の精度の高いミドルシュートもありながら、ここまでは無得点。
チャンスが続き、太鼓を叩く若いファンは、疲れが見え始めます。
他の声出しファン数人は、ずっと袋を持ってスタンバイしています。
このコーナーキックの流れから、井上 翔太郎(前所属、VONDS市原)がヘディングシュート。これが決まり、ブリオベッカが先制。
エレクトリカルパレードの太鼓が終わった後、おれは
「とりあえず市原の方向に向かって頭を下げようか」と言ったところ、声出しファン全員が、市原の方向に向かって一礼。
この後待ち受ける展開は、誰も知る由がありません。
この日は、前後半ともに1回ずつ飲水タイムが設定されました。
この時間、都並のおっちゃんは、ベンチに腰かけたまま。
相手チームは、ポジションの微調整を行って、中距離の縦パスが入るようになります。それでも、ブリオベッカにとっては脅威とならず。
前半30分すぎ、石井幹人のロングフィードからチャンスが生まれます。
井上翔太郎がいい形でボールを納め、PA外中央に走りこんだ峯へ。
後ろの選手の上がりを待つと思いきや、浮き球をポンと前へ蹴りだします。
そのボールは、ジャンプした相手キーパーの頭上を越え、バーを叩きワンバウンドしてネットを揺らしました。
スーパーという言葉では足らない、超絶テクニックのループシュートが炸裂。
(↓の動画は、ゴールの直前から観られるよう設定しています。ぜひ、ご覧ください。)
あまりにも見事な個人技で、喜ぶよりも先に、太鼓を叩く若いファンと、思わず目を合わせました。
このときは、「今のシュートはなに?」という心境でした。
南葛や栃木シティでも、同じように打てる選手はいないでしょう(VONDSならいる可能性あり)。
少しの間を置き、再びエレクトリカルパレードの太鼓が叩かれます。
太鼓が叩かれている間、声を出したり、周りのファンとハイタッチができないもどかしさも感じました。
ゴールを決めた峯 勇斗も前所属がVONDS市原。エレクトリカルパレードが終わると、再び声出しファン全員が、市原の方向に向かって一礼。
全くと言っていいほど危なげのない試合内容で前半終了。(若手ファンが、「前半2点リードして安定しているときの応援の仕方が分からない」とぼやくほど。ちなみに、おれもわかりません)
ハーフタイムは、ブルーキャッツ&べか彦によるダンスショー。
べか彦の表情が、いつもよりも明るく見えます。
ハーフタイム終了時、2点ビハインドの相手チームは2人の選手を交代。
さすがに、相手チームがボールを支配する時間が長くなります。
しかし、決定的なシュートは打たれません。
相手にとってボールをキープしたいゾーンで、ブリオベッカの選手が上手くプレスをかけています。
その主役は、橋本 龍馬。
伊川 拓とは別の特長がある 上松 瑛とのコンビでしたが、安定感はさほど変わらず。
この日の龍馬の守備範囲は、全盛期の矢部雅明を彷彿させます(おれの頭の中で、矢部 雅明の守備範囲は東京ドーム2個分です)。
相手のFWに上手くボールをキープさせないよう、中盤の選手たちが見事なハードワークを見せます。球際で強度の高いプレーを発揮。(この日の警告・退場は両チームともゼロ。どちらも、フェアプレーでした。)
後半の飲水タイム直前、都並のおっちゃんが選手を2人替えます。
相手チームがサイドを使って、いいクロスを上げる攻撃が散見されたため、カウンター&プレスを掛けられる選手を出場させます。
と思ったら、チームの狙いは別でした。
峯が1列落ちるような形になり、上松 瑛や橋本 龍馬との距離感が近くなります。
そこからの展開で、井上 翔太郎が抜け出し、追加点をゲット。
試合の結果は決定的となり、再びエレクトリカルパレードの太鼓が叩かれます。そして、
三度目となる声出しファン全員が、市原の方向に向かって一礼。
もはや、新興宗教が始まったと思われるそうな光景です。
この日の試合内容は素晴らしかったですが、観客数は421人。
(雨天の開幕戦は348人)
浦安市内で全国リーグを開催したいのであれば、この5倍くらいの観客数は必要でしょう。
マスコットキャラは日本屈指。スタジアムのグルメも良い。球団に足らないのは…
声出しファンに足らないのは…
そんなことを考えている間に、井上 翔太郎は交代でピッチを後にします。観客は大きな拍手で出迎えました(スタンディングオベーションなら、もっといい雰囲気になります)。
このまま試合終了
と思いきや、後半40分過ぎに得たコーナーキックから、西袋 裕太が豪快なヘディングシュートで追加点。
決まった瞬間、おれはおかしくなって、苦笑いしながら首をかしげました。
またしても、前所属がVONDS市原だったからです。
一部の声出しファンは、西の方角に袋を掲げて大喜び。
ハードワークしている若手のファンにより、エレクトリカルパレードの太鼓が叩かれます。
そして、声出しファン全員が、市原の方向に向かって一礼(本日 四回目)。
隣にあるテーマパークのエレクトリカルパレードで、マスコットがみんなVONDS市原の練習場の方角へ一礼する日も近いです。
そして、今度こそ試合終了。
前半2得点、後半3得点の完封勝利を達成できませんでした。
試合後は、他のファンや子どもたちとラインダンスしたかったですが、●●ルールのためしばらくお預け。
良い1日を過ごせましたが、それは中盤のハードワークがあってこそ。この事実は、忘れないでいただきたいです。
ベカスタで行われる次のホームゲームは5月14日(土)16時キックオフ。
相手チームは南葛SC
どういった状況で、その日を迎えることになるのか?
浦安市民は何人が来てくれるのか?ピッチ内外で、お祭り会場のような一体感は生まれるのか?
おれは欠席しますが、いろんな意味で期待しています。