私たちは駅に着いたのが遅かった。それでも… ブリオベッカ vs ヴェルスパ

関東平野でも紅葉が始まった11月上旬

ブリオベッカ浦安・市川は、佐倉市でホームゲームを開催しました

試合開始前

前節の試合結果をもって、今年のJFL優勝を完全に逃したブリオベッカ

オシムの言葉を引用すれば、

ことわざにもあるが、こぼれたミルクは元には戻らない。ウチは勝ち点を失ってきているから仕方がない。全員、自分たちの力を信じ切れなかったわけで、それは終わったことだ。列車は行ってしまったのだ。私たちは駅に着いたのが遅かった。

2005年第32節ジェフVS浦和レッズ 試合後コメント(ジェフ公式サイト)

しかし、残り3試合 やれることを全力でやるだけ。変わりはありません。

気温13℃の雨の日曜。晩秋のような空気の中、浦安市猫実でレンタカーを借りて佐倉市に向かいます

目的地は、紅葉がキレイな丘の上。(京成佐倉駅からだと徒歩25分)

小出義雄記念陸上競技場(岩名運動公園陸上競技場)です

楽天モバイルは、時々圏外

ヴェルスパのサポーターも、事前横断幕掲出時間に数人来ていました。遠い場所までありがとうございます。

スタジアムグルメは5店舗

佐倉市でも出店していただき、ありがたい限り

おれは、チュロスとザンギ(釧路の鳥のから揚げ)を食します

開門となり、ファン・サポーターは屋根下の客席に入ります。

この時点で、両チームのスタメン・ベンチ入りを見て驚きました。

おれにとって4月の対戦時 脅威だったヴェルスパの金崎夢生と浜崎拓磨が欠場。

浜崎は、今シーズン限りでの現役引退が発表済。脅威的な選手がいないこと&もっとプレーを観たい気持ちが入り混じり、複雑な気分でした。

さらに、GK姫野昂志も欠場。ブリオベッカの勝利だけを考えるなら嬉しいですが、プレーを観れないのは残念。

4月の対戦時には、「ヴェルスパの優勝で、間違いなし」と思わせる連携&個人技でしたが、主力選手が不調になればチームが低迷するのは当然。

おれは、この試合で勝点3を取りに行く気持ちがより強くなりました。

開門後、(いつもより観客が少ないため)べか彦と少し長めにふれあい

グッズコーナーでは、ランダムの選手カードを1枚100円で購入。

そこにいたベンチ外選手からは、「おれのを出してください!!」と言われましたが、

引いた選手は、

キャプテン 橋本龍馬

ベンチ外選手には「チーム在籍7年目のキャプテンでいぶし銀を選ぶのは、おれらしいです」と話しました。

その後の展開を知る由もなく。

ピッチ内アップ前後のレポートは、特筆すべきことが無いため省略。

選手入場直前には、サポーターに向けて肉声で演説

「今年の選手たちをサポートできるのも、あと270分 雨でも声と手拍子でサポートしましょう」と伝えました。

観客266人が見守る中で、キックオフ

前半開始

試合開始時点では雨が上がり、ピッチ上はスリッピー。芝の状態は可もなく不可もなく

ヴェルスパの4バックに対しても、ブリオベッカのプレスが良かったです。

東のハードワークに呼応する小島と上松

ボールを奪う坂本と橋本

とはいえ、ヴェルスパは自陣からのパス回しでも、空いているスペースに選手が入り込むのは上手いので、五分五分の展開。

ヴェルスパは、金崎と浜崎が不在とはいえ今村のポストプレーは健在。鹿島の鈴木優磨と少しだけ重なって見えます。

その今村は、寺田と真っ向勝負するだけでなく、藤森隆汰や菊地紘平のほうにも流れてきますが坂本や橋本龍馬との連携がよく決定機は作らせません。

お互いにミスの少ない緊張感のある試合です。

昨年9月 成田で開催されたブリオベッカvsヴェルスパの試合同様、ボランチ付近での球際の激しさは見ごたえがあります。

主審の竹内さんは、腕を使ったファールに対する基準が不明瞭なところがありましたが、許容範囲内。個人的には合格点。

途中から雨も降ってきますが、それを忘れさせるような濃い試合内容

よく来てくれる子どもたちは、拡声器や太鼓を貸して、サポートを盛り上げてくれます。

このスタジアムは、客席数は少ないですが、その分だけ収容率があがり、サポーター間に一体感が生まれやすい副作用があります。

Youtubeライブ中継を見返していると、いつもより声出しサポーターを多く映しています(ビジュアルの良いサポーター と ビジュアルがとても良いサポーターは欠席でしたが)。

その熱がピッチに伝わったかは不明ですが、先制点がブリオベッカに入ります。

ゴールまで40mくらいあるセットプレー。少し変化を付けて、相手PA内でマークを若干ズラすことに成功。見事な胸トラップからの素早いシュート

得点を祝うエレクトリカルパレードをシャウトしても、橋本龍馬が決めたことに半信半疑でした(失礼)。いぶし銀どころか主役。

前半終了間際、少し危ない場面もありながら無失点。

1点リードで前半を折り返します。

雨なので、べか彦&ブルーキャッツのダンスショーは中止。

代わりに、べか彦とサポーターが触れ合っていました(観客数が多いときは、開門時がオススメ)

後半開始

(天野友心が、スタンドを盛り上げる前に)

ブリオベッカ 追加点

しかも、おれの理想の形

ニアで囮の選手がいて、その選手とはタイミングをずらして相手PA内に入って、シュートを打つ

素晴らしいゴールが後半開始33秒で炸裂

アシストの山崎広大 ゴールの東駿はもちろん、

起点のパスを出した菊地紘平も、囮(おとり)になった上松瑛も見事でした。

1週間前、FC琉球の浅川が決めたゴールに似ています

(おれは、浅川選手のピッチ外の地域活動も、ゴールを決めた後サポーターに駆け寄る姿も好きなので、以前リツイートしました)

東駿のゴールには、声出しだけでなくサポーター全員がぶち上がりました!!

おれは、選手入場時に使ってもらう「シャボン玉スティック」を持って来ていますが、それとは別に自動シャボン玉機を持って来て、得点時に使う方もいました。嬉しいサポート。

2点リードとなった後も、ピッチ内は冷静でした。

ハードワークを緩めることはありません。

ヴェルスパは、今村だけでなく川中もポストプレーをする場面が増え、マークを分散させるような意図は感じましたが、ウチの2点目が効いて、前回対戦時のようなDFラインの押し上げがありません。

試合は膠着状態に

比較的寒いコンディションで、体は動きやすかったですが、先に動いたのはブリオベッカ

上松に代わり、藤山が入ります。

その後、ウチが強烈なシュートを打ったとき、ヴェルスパの選手が至近距離でボールが頭に当たってしまいます。

それを見て、おれは子どもたちに 一時的な応援中止 を伝えます。

脳震盪の後遺症について 少しだけ子どもたちに伝えた後、

別の声出しサポーターがおれを指して「頭の中が狂い過ぎると、こういう大人になるからね」と伝えます。

おれとしては、「自分自身の価値感がブッ飛んでいる(極東4部のアマチュアチームの熱狂的ファン)こと」を否定できないので、苦笑いするしかありません。

その後も、楽しみながら応援続行。このころには、雨も止んでいました

しましたが、ヴェルスパの山﨑一帆に決められて1点差。利き足ではないシュートとは思えないゴールでした。

ブリオベッカの選手たちは円陣を組んで仕切り直します。

ヴェルスパは、福満と川中を下げて、勝負に出ます。ヴェルスパのサポーターは、拡声器を使わない熱量ある応援でサポート。

ウチの声出しではない客席からは、変な悲鳴が聞こえてくるシーンが生まれ始めます。

おれは、変な悲鳴を上げてしまう観客に対し

「覚悟と情熱を持ってサポートしろ!!」と言いたくなるのを我慢。

本当なら、そんな悲鳴をかき消すようなサポートをするべきです。

中盤の選手がさらにギアをあげて、ヴェルスパの良さを消そうと躍起。

後半30分過ぎ セットプレー時に「カモン浦安」の応援歌でサポート。

小出義雄に縁の深いスタジアムでの開催。勝負所なので、「サングラスを捨てる場面」という声も出ましたが、誰もサングラスなんて付けていません(2000年 シドニーオリンピックの名場面が分からない35歳以下の人は、スルーしてください)

その後、3人の選手を交代。ハードワークが光った 小島 坂本 東を下げます。

代わって入った3人は、それ以上のハードワークが求められます。

そのハードワークは、すぐに結果となって現れました。

辻椋大は、6月までと比べたら献身的なプレーができていますが、その頑張りからセットプレーのチャンスをゲット

そのチャンスから、藤森隆汰のコントロールシュートで、ゴールネットを内側から揺らします。

ブリオベッカ 再び2点リード

後半立ち上がりの得点よりも、盛り上がりました。

エレクトリカルパレードをシャウトした後、子どもたちが自発的な応援開始

「何点入るか分からない」応援です

1点2点3点 のところは ラララ に変えて歌いました。

ホームゲームで3点入ったのは、ウチに有利な判定のあった5月の飛鳥戦以来

参考までに、2試合ともYoutubeライブ中継の解説は二瓶翼さん しかも、解説を担当したのはこの2試合だけ

声出し応援は盛り上がっても、選手たちはハードワークを続けます。

ヴェルスパの選手個人の能力も怖いところがありましたが、このまま試合終了

ブリオベッカが3-1で勝利

試合終了後

選手たちのハードワークと子どもたちのサポートが、とても良かったです。

試合後のラインダンスも、バッチリでした

監督インタビューの後のヒーローインタビューは、橋本龍馬と寺田一貴という珍しい組み合わせ

インタビュー後、スタジアム前では、選手&べか彦によるお見送りが行われていました。

おれは甚平姿でしたが、サポートをした直後で、少し暑かったです。

べか彦は、おれに対し「うちわであおぐ」ポーズをしてくれました(11月なのに)。浦安市猫実在住同士 気心が知れた仲です(?)

その後は、選手たちとサポーターが楽しそうに話している様子を見ながら引き上げます。

今度の日曜は大事なホーム最終戦。その1週間後は、最終戦

どちらも相手は強豪チーム

ブリオベッカが少しでも多くの勝点を積むことも大事。

ホームゲームで多くの観客に来ていただき、一体感を共有するのも大事。

ですが、個人昇格を狙う選手にとっては、今後2試合がサッカー人生の分岐点と言っても過言ではありません。強いチーム相手に結果を残せば、個人昇格も現実味を帯びてきます。

チームに携わるみんなで、覚悟と情熱を持ち続けて、試合当日を迎えましょう

今度の日曜日を、最高の1日にしましょう

では

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