強烈な「個」に対応する難しさ ブリオベッカ vs いわてグルージャ盛岡

桜の花は、緑まぶしい葉桜へ代わっていった4月中旬の土曜日

梅雨入り直前のような陽気の中 ブリオベッカ浦安・市川は

ゼットエーオリプリスタジアムでホームゲームを行いました。

スタジアム到着

隣の野球場で春季高校野球開催に伴い、五井駅西口から臨時バスが出ていました。小湊鉄道バスのご協力がありがたいです。

キックオフは13時でしたが、スタジアムに着いたのは9時過ぎ。

この時間帯は、高校野球の鳴り物応援が響きます。ブリオベッカは、ベンチ外選手や育成組織の選手たちが運営準備。

開門までの間、次々とサポーターが来場します。

ほぼ100% アウェイチームのいわてグルージャ盛岡サポーター。

事前幕掲出も、大人数であっという間に完了させていました。JFLではあまり見ない迫力です。

開門

開門前から、グルージャのサポーターは、スタジアムグルメのキッチンカーに長蛇の列をつくっていました。

今日のキッチンカーは3台

ざるや さん

まめたろうカフェ さん

韓国料理 Tsu-na-gukitten さん

おれは、ざるや さんで豚もつ煮を購入

塩牛もつ煮 ほどではないですが、美味しくいただきました。

ゼットエーオリプリスタジアムを使うのは今シーズン初でしたが、トイレがリフォームされていました。観客として、とても嬉しい変化。ごく一部ですが、座席も新しくなっており、快適性が増しました。

ピッチ内練習が開始されると、アウェイ グルージャのサポーターはチャント(応援歌)を歌い続けます。

片や ホーム ブリオベッカのサポーター

いつも通り ノンビリモード。大分やフィリピンのお土産で盛り上がります。

この日は、やや風があったものの 暑い天気でした。(おれは、2週間前 フィリピンにいたので、そこに比べれば何ともありません)

ピッチ内アップ終了後は、ベンチ外選手へのインタビューではなく谷口代表へのインタビュー。

球団が策定したパーパス「サッカーでともに成長し、まちを楽しくする。」をつくった理由と、その言葉の意味を説明していました。

その後、おれはシャボン玉スティックを 近くにいた育成組織の選手たちに貸し出します。

育成組織の選手たちが、全員でスティックを振るので、若干視界不良になることもありました。

(もちろん、試合中は振りません)

万が一、試合中 旗ではなくシャボン玉によって視界が遮られるのであれば、その責任はおれにあります。

選手入場直前の演説では「グルージャのサポーターは凄いですが、ウチはウチらしく 選手が積極的にプレーできるような声と手拍子をしましょう」と言いました。

前半開始

前半立ち上がりは、ウチがボールを前に運べません。

小島やジョニー(若杉)がドリブルを仕掛けた直後、グルージャにボールをかっさわれるシーンが続出。

グルージャは攻守に個人技で秀でた選手が多く、1vs1を簡単に突破できません。

とはいえ、守備は比較的安定していました。DFラインは低かったですが、相手にシュートを打たせない守備ができていました。

ウチが左右にボールを大きく振ることで、少しずつボールを前へ運べるようになります。ワントップに入った東が、ボールを収められないのは(相手の個人能力が高いので)想定内。

ウチが若干前掛かりになったところで、試合が動きかけます。

グルージャの小林祐希が、ボランチの前でボールを持った瞬間、ウチのDFラインにバラつきがありました。

それを小林祐希と藤本憲明が見逃すはずはありません。

小林祐希が、裏へ絶妙な浮き球パス。

それに合わせるのは、藤本憲明。藤森がカバーに回っていましたが、若干後手に回ります。

藤本はGKと1vs1。近くで見ていて「やられた!!」と思いましたが、シュートは枠外。藤本は頭を抱え、おれは九死に一生を得た気分。

(参考までに、この日のYoutubeライブ中継の解説 篠田さんにとって、藤本は青森山田高校の5コ先輩。この場面は、言葉に詰まっていました)

本吉の「間の詰め方」がほぼ完ぺきでした。しかし、ブリオベッカのサポーターの一部は、藤本のことを野次ります(注意 バカ!!とか ざまぁ!!とか 下手くそ!!等に該当することは言っていません)。

この時間帯以降、ブリオベッカはDFラインの上げ下げが上手くなりました。グルージャのサポーターは、ずっと応援歌(チャント)で選手を後押し。

前半25分ころ グルージャにアクシデント。ウチはノーファールでしたが、グルージャのDFラインに入った選手が、頭を切ってしまいます。

4分くらいの試合中断により、結果的にどちらのチームも飲水タイム。

この時間帯の前後から、シャドーの位置に入った峯と辻椋大のポジションを入れ替え、「どちらのサイドをどのように攻略するか」の意思統一が図られます。

「チャレンジしたときのボールの失い方」を徹底しているように感じました。

グルージャは、小松寛太・濱名真央がベンチ外。この影響により、ウチは「〇〇の位置ならボールを奪われても大やけどはしない」ことに気づいた模様。

事実上の飲水タイム以降、試合内容はウチに傾きます。

グルージャのPAまでボールを運ぶことができるようになりました。

サイドを崩し、グルージャの藤本がオウンゴール未遂(ヘディングしたクリアボールがポスト直撃)。明らかに、バタついています。

その直後、

小島が早いタイミングで前線にボールを入れます。峯がPA内で絶妙なワンタッチパス。グルージャの守備陣はボールに集まり過ぎていました。

東が繋ぎ、ゴール目の前にいた山崎広大が驚くほどドフリーでボールを受けます。

緊張したと思いますが、ゴールに流し込み、ブリオベッカが先制。

ブリオベッカにとっては、(目の前でゴールを決められた)グルージャのサポーターを黙らせる痛快な展開。

山崎広大は、ライブ中継のカメラに向かってエンブレムを握りしめるパフォーマンス。ストライカーのように絵になっていました。サポーターは、いつも通り 得点を祝うエレクトリカルパレードを歌います。

この後は、リスクを取りながら、前線はプレスを強めます。

東のハードワークにより大チャンスを得るも、決められず。ブリオベッカのサポーター若干名はずっこけます(比喩ではなく)。

おれとしては、ベガルタ仙台に所属していた柳沢敦を思い出し、懐かしい気分

↓の試合は、ベガルタサポーターの太鼓から3mしか離れていない場所で応援していました。

当時のおれは「あの有名なQBK(急にボールが来たので外してしまった)を観れた!!」と笑いました。

周りのサポーターから白い目で見られることもありましたが、変に引きづるよりはよっぽどマシです。

話が逸れましたが、ここで前半終了

ハーフタイムは、ピッチ内でべか彦&ブルーキャッツのダンスショー。

の他に、ハーフタイムだけ来た浦安市民がいました。ブリオベッカのファンなのですが、

「向かい風チャント」を腹太鼓で熱唱して帰路についていました。

ピッチ内外で、いろんなイベント発生により、前半終了間際の決定機逸から完全に切り替えることができました。

後半開始

グルージャは1人交代。

したのですが、グルージャの戦術がイマイチ分かりません。

小林祐希や西大伍のボールテクニック&視野の広いパスは、ブリオベッカサポーターですら感嘆の声を上げるシーンもありました。しかし、それが連動しているかといえば、そうではありません。

ウチは前半よりもDFラインを上げることができ、中盤でのセカンドボール奪取が多くできていました。1点リードしているので、サイドに人数を掛けて崩すといったことはないですが、中盤で前を向いてプレーできていました。DFライン(藤森、牛田、菊地)が安定しているからこそ。

後半15分を過ぎ、グルージャはさらに交代。この交代を経ても、個人技頼みの印象は変わりません。

ブリオベッカは後半半分くらいになってから、最初の交代。

ドリブルに特長のある選手から、中盤でのポジショニングが巧みな選手へ代わります。

既にピッチにいた選手は、守備の比重が強すぎて、スペースに抜ける&パスを出す意識が弱くなっていました。相手の個人技が強烈(先週の金崎夢生ほどではないにせよ)なので、気持ちは分かります。

しかし、守備ばかりでは やられるのは時間の問題。

グルージャのサポーターの後押しも 引き続き凄かったですが、選手もサポーターも意識をちょっと変化させることができました。

バー直撃のシュートを打たれても、前へ出る意識を持つ必要があります。

いつものビルドアップのコールだけでなく浦安三社祭の「マエダ!!マエダ!!」の掛け声も敢行。

後半30分ころには、両チームとも前線の選手を交代。ブリオベッカは、チェイス役&体を張れる選手 グルージャはフィジカルがとても強い選手を送り込みます。

ブリオベッカは、前線で体を張れる選手が登場したことにより、DFラインを上げることができました。

グルージャは、フィジカルの強い選手がボールをキープしても、次の手がありません。攻めあぐねている印象。その選手がPA近くでボールを収めようとするとき、肘を使うファールを散見。まだフィットしていない様子がありあり。

グルージャのサポーターは、同点・逆転を期待して応援を続けます。

ブリオベッカは、後半35分過ぎになって「守り切る」意識が強くなります。ファン・サポーターも同じ気持ち。

グルージャのロングボールをクリアし続け、サイドでボールを持てるときは、途中交代の選手がワンツーで躍動。

後半40分ころ ウチの応援席目の前で、グルージャがスローイン。それが、何とファールスロー。その選手は抗議しましたが、明らかに「お辞儀のスローイン」でした。少年・少女サッカーで見るような反則(スローインのルールの1つに、ボールを頭の後ろから”必ず”頭の上を通して投げる というものがあります)。

当然のごとく、ウチのサポーターは、その反則をした選手を野次り倒します(注意 バカ!!とか ざまぁ!!とか 下手くそ!!等に該当することは言っていません)。

ウチは、「鹿島る」ことを徹底。相手陣内のコーナーフラッグ付近で、ひたすらボールキープ。

それを目の前で応援するサポーターは盛り上がり、フル出場のIJ(伊藤純也)もサポーターを煽ってくれました。

後半ATは4分。

おれからすれば、しびれる展開でサポートをしていて楽しいです。

鹿島りの後、PA近くまでボールを運ばれることもありましたが、DFラインはシュートを打たせない守備ができていました。

攻撃でも、シュートを打つこともできていて、いい時間の使い方でした。

後半ATが4分台に入り、主審の眞尾さんが手を高々と上げて笛を吹きます。

試合終了

ブリオベッカが、1-0で勝利

試合終了後

選手たちはやりきった表情をしていました。サポーターは、安堵感・達成感・疲れ等 いろんな感情が入り乱れました。

サポーターにあいさつしてくれたときに、ラインダンスも行うことができました。結果的に決勝点を決めた山崎広大が前に出て盛り上げてくれました。

グルージャのサポーターの応援は、迫力がありましたが、ウチのサポーターの声と手拍子も、選手を後押ししてくれました。

ラインダンスの後は、監督インタビュー。試合前のロッカールームで歌った歌が非常に気になるところ。

選手インタビューは、伊藤純也と山崎広大の2人。2人とも特長が出ていて、サポーターにとって嬉しい内容でした。

声出しサポーターは、横断幕を片して撤収。

スタジアムの外に出ると、ファン・サポーターと選手が交流していました。大きな勝利を挙げた後だったので、幸せそうな光景。

おれは、その様子を見ていたところ、べか彦(おれと同じ浦安市猫実在住)が来てくれて、労をねぎらってくれました。

そして、臨時バスで引き上げました。

今のおれは、ちょっとした達成感と疲労感があります。

みなさん、充実した5月となるよう準備と健康管理はぬかりなく過ごしてください。

では。

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