ブリオベッカ 今季の展望 ピッチ内編

前回のJFL昇格1年目(2016年)を振り返ると、30試合で勝点は36。優勝した大正義Honda FCは年間30試合で勝点61。

この年のブリオベッカは、FW竹中公基が好調。9月まではリーグ得点ランキングトップ。最終的にはランキング3位。竹中がケガにより無理をさせられない状況になっても、当時の監督は実力者のFW池田晃太を干しました。

失点は多かったですが、ポジショニングがおかしいこと 及び DF陣の高さがないこと

この2つが原因となることが多かったです。

翌2017年。

3月の開幕戦。八百長疑惑采配により、残り29節を残して降格内定。以上。

2017年末から昨年までの過程を簡単にまとめた記事は↓になります。

昇格を果たし、今年のJFLで対戦する14チームのうち、ほとんどは過去に対戦したことがあります。

過去のJFL時代に対戦経験あり 9チーム(大正義Honda ラインメール マルヤス 横河武蔵野 憎き三重 ヴェルスパ大分 ミネビアミツミ ソニー仙台 滋賀)

関東リーグや地域CLで対戦経験あり 2チーム(クリアソン 沖縄SV)

対戦経験なし 3チーム (鈴鹿 高知 枚方)

関東リーグへ降格してからも、年間数試合はJFLを現地で観ていますが、昨年低迷期のようなフットボールをしていたら、年間勝点10もとれないでしょう。全社や地域CLのようなフットボールであれば、勝点35(9勝8分11負)くらいの成績は期待できます。個人的には8勝6分16敗の勝点30くらいを予想しています。ただし、橋本龍馬と伊川拓のどちらかが長期離脱すれば、下方修正します。

前回JFL残留を果たした当時と選手層を比較すると、圧倒的なタレントがいないことがあげられます。以前のセンターライン(ヴェルディユース卒の笠松亮太、矢部雅明、村田翔、田中俊哉様)のまわりは、ヴェルディ絡みの選手ばかりで、戦術も一辺倒でした。

現在、ヴェルディ絡みの選手は減っていて、トップチームに在籍していたのは秋葉だけ。ユース出身は冨樫だけです。出身の第2種チームもバラバラで、ブリオベッカU-18が3人いる他は、浦和レッズユース、FC東京ユース、マリノスユース、横浜FCユースが2人ずつです。大学は、順大卒と神大卒が3人ずつで最多となります。

1つのチーム出身に偏っていたり、圧倒的なタレントがいないことは、選手の人間性を重視した結果だと考えています。しかし、以前よりも空中戦は強くなり、11人以外の選手層も厚くなっています。

新加入選手の顔ぶれを見ると、ボールテクニシャン系は少ないイメージです。高さや速さといった分かりやすい長所を持つ選手が何人か来てくれました。

以前は球団全体が自分たちのサッカーを過信していました。球団代表がホーム最終戦で負けた後のあいさつで「浦安のサッカーは面白いでしょ?」と言ってみたり、降格が内定した開幕戦の球団公式レポートで「1点差で勝っている時、あるいは逆に失点した時、その状況を頭から振り払い、遮二無二ゴールを目指す姿にサッカーファンは魅了されることを肝に命じて次に備えたい。」と締めていたり、自惚れ度合いが酷かったです。

当時とは違い、今は柔軟なサッカーをしようとしている(昨シーズンは、開幕前に5パターンのフォーメーションを試していました。それが失敗と分かり、別の方法を模索することになりました)ので、以前と同じパターンの失敗はないと踏んでいます。

 

今年は、相手チームがボールを保持する展開の試合が多くなることが予想されます。

試合終盤、押されっぱなしの展開でも目の前のワンプレーワンプレーに集中しましょう。選手も、スタッフも、サポーターも。

ボール保持率17%でも、ファン・サポーターの喜ぶフットボールができることは、昨年12月にみんなが理解しました。(日本vsスペインにおける 日本の支配率のこと)

球団上層部、スタッフ、選手が誠実に向き合っているならば、4試合や5試合勝ちなしだとしても、何とも思いません。関東リーグの18試合と比べれば、JFLの28試合は長丁場といえます。焦らずにいきましょう。