6月下旬なのに、梅雨ではなく、暑い日差しと強い南風となった浦安市。運動公園は、いつも以上に賑わっていました。
その一角にあるブリオベッカ浦安競技場では関東サッカーリーグが16時から開催。
とはいえ、開門時刻の14時半になっても、いつも以上に観客はまばら。天候を考慮しても、出だしは悪かったです。
この時間帯は、スタジアムグルメは選び放題。
カフェ リベルタ さんも出店していましたが、
この日は2つの店で購入。
Ocean road coffeeさん(いちご と さくらんぼ)
そして、ジャマイカキッチンオルハさん
試合開始直前に少し腹が減り、ガパオライスも食べれたと思い、後悔しました。
開門後
この試合当日は、七夕の日に一番近いホームゲーム開催日だったので、個人的に笹と短冊を持参。球団関係者の承諾を得て、グッズ売り場の一角をお借りしました。ありがとうございます!
まずは、おれが書いて笹に飾ります。
(浦安市内で全国リーグの試合を観たいという想いが強い人は、実数での最多観客動員を覚えておきましょう。2019年のvsVONDS戦で1,477人です。最終的には、日本競馬の最多観客動員を目指しましょう。1990年の日本ダービーで19万6517人です。)
おれが飾り終わったころに、べか彦が登場。
待望のふれあいタイム(グリーディング)なのですが、待っていたファンは5人もいませんでした。その分、1人1人とのふれあい時間は過去最長。べか彦目的で来るファンは、観客数が少なそうな試合に来ると、大満足するでしょう。
というわけで、べか彦にも短冊を書いてもらいました。
願い事は、2つあったようです。
注目(!?)の短冊の1つ目は、
スーパースター でした。
例年と何かが違うことに気が付いたら、相当なべか彦のファンです。
そして、もう1つは、
これは、是非かなってほしいです。
他にも、公式チアダンスチーム Blue-CATSやスクール生の子どもたちにも、書いてもらいました。
一番印象に残ったのは、「修学旅行で泊まれますように」という願い事。
これも、実現してほしいです。あまり言いたくないですが、日本が他国よりも教育振興や経済発展が遅れる理由の一端を見た気分です。
子どもたちだけでなく、声出し応援のファンや選手数人にも書いてくれました。
その選手は、
秋葉勇志 笠松亮太 林容平
この3人がベンチ外なのは、寂しかったです。とある選手が願い事を考えているときに、別の選手が
「背が伸びますようにって書けば?」 と煽っているのが面白かったです。
3人が短冊に書いた内容は把握しています。それぞれの個性が出ていました。
いち段落したところで、客席に入ります。
この時点での客入りは少なかったですが、アウェイのエスペランサ サポーターもチラホラ来ていました。
エスペランサは、アルゼンチン代表選出経験のある現監督が20年くらい前、
キリスト教会から日本の少年自殺などの社会問題について話を聞き、「サッカーを通して何かできないか」と考え発足させたクラブです。
エスペランサSCが関東1部に残留 指揮官はマラドーナとプレーした元アルゼンチン代表のオルテガ・ホルヘ・アルベルト氏
(昨年10月の記事です。スポーツ報知)
おれ個人としては、親近感を抱きます。
オルテガ監督の親族らしき方も来ていて、ベカスタが少しフットボールらしい雰囲気になります。
その後、選手のアップがピッチ内で始まります。暑いため、本業モンテディオサポーターから預かった弾幕を2枚掲出。その2枚の内容は、「熱中症注意」と「水分大事」
ピッチ内を見渡すと、
アルゼンチンサッカーの好きな都並のおっちゃん率いるブリオベッカ、
オルテガ監督率いるエスペランサのアップの方法が、途中までほとんど同じでした。
ピッチ内アップ終了後は、恒例となったベンチ外選手へのインタビュー。
この日は、秋葉と笠松でした。
明治安田生命さんがマッチデースポンサーで、その社員さんや親族の方が百人以上メインスタンドに駆け付けていました。●●ルールがなければ、メインスタンドで一緒に応援したかったです。この日は、もう1つの理由(後述)によりバックスタンドで応援です。トップチームの監督が都並のおっちゃんになってからは初。
この頃になると、スタンドの空席が少しずつ埋まり始めます。
選手入場~前半終了
この日の観客は、482人。
選手入場時には、バックスタンドにいたファンのうち、10人くらいが「手で棒を振る形のシャボン玉」を飛ばします。試合動画を観ると、その様子の一部が分かります。
おれ自身も飛ばしたので、そのときの写真はなし。
コイントスに勝ったブリオベッカが、エンドを替えてキックオフ。
ブリオベッカは、1カ月のリーグ中断期間に行われた全社予選で調子の良かった選手数人をスタメンに選出。
いつものスタメンと少し違う影響もあってか、エスペランサがロングボール主体のサッカーで押し込みます。ボールを回収したブリオベッカは、中盤でうまくタメを作りたい展開。しかし、エスペランサのハードワークがそうさせません。球際も強く(ラフプレーではない)、ブリオベッカは上手く展開できません。
エスペランサ優勢の理由の1つが、「飛び道具」。鵜飼亮多(習志野市出身。2019~2020年はVONDS所属)のロングスローです。
過去のJリーグの選手と比較しても、トップレベルの飛距離と球速です。
オルテガ監督の熱量と、メインスタンド右端に座るエスペランササポーターの手拍子が、アウェイチームの選手をさらに盛り立てます。ブリオベッカは防戦一方ですが、何とか無失点で耐える展開。今季リーグ戦では初出場となるGK本吉のコーチング(絶叫系指示)が、ベカスタに響きます。
この時間帯のエスペランサは「昔の好調時の松本山雅に似ている」ように感じました。
ロングボール主体の攻撃。驚異的なロングスロー。セットプレーのチャンスが多い。パス本数は少ない。アクチュアルプレーイングタイム(実際にプレーさせた時間。アウトオブプレーやファウルなどで試合が止まり、セットプレーやスローインなどで試合が再開するまでの時間を差し引いて算出)は短い。でも、運動量があり球際に強い。
そんな展開の中、ブリオベッカの選手が自陣PA内で「ハンドの可能性がある」プレーをします。
エスペランサの選手や監督は一斉に抗議しますが、プレー再開後は、特に目立った動きなし。(参考までに、この日エスペランサが受けた警告は1枚のみ。試合終了間際のアレは後ほど)エスペランサはラフプレーや反スポーツ行為が多いという風潮もありますが、それは少し違うように思います。
前半のブリオベッカは、中盤の選手の距離感がイマイチで、いい展開が皆無に近かったです。頼みの井上翔太郎も、PA内でボールを受けられません。前半シュート数は両チームとも4本ずつですが、勢いはずっとエスペランサ優勢。ブリオベッカは、ⅠJ(伊藤純也)のフリーキックやいいクロスもありましたが、得点には至らず。ファン・サポーターはヒヤヒヤしながらも、何とかスコアレスで前半を折り返します。
ハーフタイム~後半AT
ハーフタイムは、公式チアダンスチーム Blue-CATSとべか彦のダンスショー。
でも、バックスタンドからでは遠い後ろ姿しか見えません。(メインスタンドからだと、バッチリ見えます)
バックスタンドにいた子どもたち数人は、ずっとシャボン玉で遊んでいました。
球団所有のビッグフラッグの下で涼む人もいました。
勝負の後半。
前節のように、選手交代は遅いことで有名なブリオベッカの都並監督が仕掛けます。なんと3枚替え。
最初は、前半の試合内容が酷かったことが理由だと思っていました。しかし、その憶測は外れていました。
後半3分。試合が動きます。セカンドボールの競り合いを橋本龍馬が制してから、右サイドの敵陣深くでボールを受けた石原大樹。そのままドリブルでPA内に進入して、ループシュートを打ちます。
一瞬「入った!」と思ったのですが、ボールはバーに直撃。
客席からの大きなどよめきが起こる中、詰めていた井上翔太郎がすかさずシュート。ベカスタのネットが揺れます。
ブリオベッカ浦安、1点先制
おれは、思わず派手なガッツポーズをしてしまいました。エレクトリカルパレードの太鼓の音が、ベカスタに流れます。20代の声出し応援ファン2人がいなかったので、バックスタンド応援中心部に行きましたが、(おれは何もしなくても)観客席は いい雰囲気になります。
先制点以降、エスペランサの運動量が少しずつ落ち始めます。球際の強さは変わっていませんが、ブリオベッカが中盤でボールを保持できるようになります。
いい流れになりつつある状態で、エスペランサのパスを加藤大育がワンタッチでカットし井上翔太郎へパス。
そこからの展開で、石原大樹がゴール前へクロスを供給。ニアにいた井上翔太郎ではなく、ファーでフリーになっていた峯がそのままシュート。後ろに重心を戻しつつの難易度が高いボレーでしたが、ネットを揺らすことに成功。2点目。
エレクトリカルパレードの太鼓と手拍子が鳴る中、後半最初の飲水タイム(この日は15分ごと)。
少し冷静に振り返ると、攻撃の起点のパスを送った加藤大育もゴールを決めた峯も、後半スタートからの出場。疲れていない状態で、得点に直結するいい動きをしています。3人交代は、対戦相手よりも選手層の厚いチームならではの選手起用でした。
小泉隆斗にも同じことがいえます。ボールを保持したとき、エスペランサのプレスを、巧なボールタッチで交わすシーンがいくつかありました。(小泉のプレーエリアに近い)バックスタンドのファンは、その度に盛り上がります。
エスペランサは選手交代で劣勢を跳ね返そうとしますが、この流れは変わりません。
GK本吉が絶叫系指示と堅実なプレーをしたと思えば、途中出場の上松(子どもたちから瑛コーチへの声援は、いつも通り大きかったです)は中盤でハードワーク。昇格を果たした2015年がちょっとだけフラッシュバックします。
試合終盤、ブリオベッカはセットプレーのチャンスを得ます。そのチャンスを生かせず、エスペランサはカウンターを発動しますが、中盤でブリオベッカがカット。「カウンターを受けた直後のショートカウンター」です。8秒後、峯がゴールを決め、3ー0。試合の勝敗は決しました。
直後、3点差なのに二瓶が交代で入ります。今季のベカスタ初出場。ドリブル突破の持ち味を見せ、ベカスタの観客が湧きます。
試合終了間際の「アレ」
後半ATに入り、ベカスタの観客がさらに湧く(湧いてしまう)事象が発生。
ブリオベッカのスローイン時は、遅延行為を避けるため、すぐにプレーを再開する選手たち。
敵陣メインスタンド側でスローインを得たときのことです。
加藤大育がボールを拾ったと同時に、エスペランサのオルテガ監督の元にもボールが転がってきます。それを拾ったオルテガ監督。何と、
ボールを勢いよくぶん投げて、加藤大育の胸にぶつけてしまいました。試合再開を急ぎたい気持ちは分かりますが、冷静に考えれば時間を無駄に使うだけです。
この一部始終を見ていた主審は、即座にレッドカードを提示。ちなみに、監督の退席処分はベカスタ(旧:浦安市陸)開場後、初めての出来事。
ピッチ外のことで、観客が盛り上がってしまいます。
この様子は、動画にアップされていますが、
ピッチ外での事象にも関わらず、すぐにリプレー動画を流せる制作会社の技術力の高さに驚嘆。無料のYouTubeライブ中継とは思えない完成度です。
オルテガ監督は、渋々控え室へ引き上げます。
後半ATは6分くらいありましたが、そのうち1分はドッジボールが開催された後、試合終了。
試合終了後
フットボールでは、ブリオベッカが3-0で勝ちました。
前半を無失点でしのいだことが、勝因といえます。
試合後は、選手・監督・べか彦がバックスタンドとメインスタンドへあいさつ。
バックスタンドのファンの一番人気は、当然べか彦です(写真なし)。
監督へ選手数人へのインタビューが行われた後、勝利時恒例となった自撮り撮影
観客も選手もべか彦もいい笑顔になっているのを見つつ、
おれは、弾幕と七夕飾りを片付けて、ベカスタを後にします。
次回のホームゲームは、残念ながら1カ月後。
この間、リーグ戦は真夏のアウェイ3連戦。
阪神タイガースの「死のロード」ではないですが、この3連戦は特に重要なアウェイゲームも含まれています。
苦しい試合展開になることも予想されますが、選手全員で最大勝点を浦安に持ち帰ってほしいです。