青森全社 準々決勝の2試合観戦

ブリオベッカ浦安・市川がアウェイでラインメール青森と対戦した翌日 全国社会人サッカー選手権大会準々決勝が開催

幸い 現地観戦することができたので、簡単にレポートを書きます。

試合前日

青森市内でJFLの試合を観るため まずは新幹線で八戸駅へ

そこから、全社ではなくJFL観戦のため スタジアム最寄り駅まで鉄道で移動

するのですが、東北町にある乙供駅で途中下車

歩いて7~8分のところにある東北温泉で朝風呂

黒湯が良い温泉でした

この周辺は、隠れた温泉天国で 他の場所も巡って見たくなりますが スタジアムへ向かいます。

野内駅で降りて、試合観戦

試合後は駅へ戻るのですが、

青森方面のホームは(試合終了直後で)乗客が20人以上いるのに対し、

浅虫温泉・八戸方面の乗客は3人だけ うち2人は浦安市川サポ

津軽藩と南部藩の文化圏の違いを再認識

津軽藩と南部藩の境目は、野辺地駅の少し北

藩境塚 という昔の道標が現在でも残っています

八戸行車内から 時折見える陸奥湾 や 長い防風林の車窓を見ていると、列車の移動も悪くないと思えます。

この列車も終点まで乗らず 三沢駅で途中下車

三沢といえば、米軍基地で有名な場所

おれにとっては、三沢高校のイメージが強いです。

おれの両親は岩手県出身なのですが、田舎に帰ると

昔の高校野球決勝 三沢vs松山商のストライク判定の話を幾度も聞かされて育ちます(本当)。

仙台育英が初優勝したときは、本当に嬉しかったです。その翌日の河北日報朝刊は、猫実のアジトにあります。

話を三沢駅到着に戻します。

駅は立派な交流プラザが併設

学習室やいこいの場がありました。

その1階の端にあるのが、駅そば

松本や長野にあってもおかしくない 値段と美味しさでした

駅の裏手にある工事宿にチェックインしてから、市街地まで路線バスで移動

市街地から少し離れたところにある 桂温泉

普通の銭湯ですが、小さいサウナもあり、浴槽はヒノキ風呂(!)

美肌の湯系の泉質で、とても良かったです

市街地まで歩いて戻り、米軍基地の正門近くを歩きます

俗にいう「夜の街」も小規模ながらありました。

特に店には入らず、スーパーで買い出しをしてから、歩いて宿に戻り、

夕食&試合のレポートを書きました

全社準々決勝 試合当日

この日の朝食は、駅そばのリピート

かなり気に入りました

三沢駅から八戸駅乗り換えで、鮫駅へ

歩いて蕪嶋神社へ

鮫駅まで戻り、そこから路線バスで移動

この日の目的地近くの停留所で下車

そして

八戸市東運動公園陸上競技場 到着

この場所に来るのは、10年ぶり

前回は、JFLのヴァンラーレvsFC大阪を観戦するため

おれ自身は良くも悪くもさほど変わっていませんが、サッカー界は大きく変わりました。

第1試合 VONDS市原vs東邦チタニウム

キックオフの時点で、両チームのサポーターの声が潰れかかっていることが分かりました。

東チタは、選手個々の能力が高くVONDS相手にも怯むことはありません。

しかし、中盤の組み立てはVONDSのほうが上手く感じました。

鬼島 水野 郡司の3人のバランスが、かなり良かったです。

東チタは、もともと中盤で細かくパスをつなぐイメージはないのですが、この日は拍車がかかっていました。

サイドや前線にボールをすぐに渡すシーンが頻発。

1回戦は延岡 2回戦は福山と対戦していて、疲労度が高いのは察します。

やむを得ない戦術 といったように見えます。

少し危険な位置でフリーキックを与える場面が何回もあり、高さに勝るVONDSが何本かシュートを打ちます。しかし、枠をとらえきれません。

前半はスコアレスで終了

おれは、予め近くのスーパーで購入していた鯖寿司をいただきます

勝負の後半

VONDSが揺さぶりをかけます。

中盤の安定感もありましたが、後半になっても沼と橋本 2人のウィングバックが、シンプルに前線に渡す場面が増えます。

東チタは、ボールを奪ってから繋ぎたい意識は見えるものの いい形の攻撃があまり見られません。

選手はもちろん、両チームのファン・サポーターが持っている力を出し尽くしている感がありあり。

少しずつ中盤がオープンになりますが、どちらも有効な戦術を取ることができず。

VONDSのほうは決定機もありましたが、得点には結びつかず

スコアレスドローで試合終了

PK戦は4-1でVONDSの勝利

第2試合 FC刈谷vsFC BASARA HYOGO

第1試合終了から45分くらいのインターバルで、第2試合がキックオフ

準々決勝に進んだ8チームのうち 現地で観たことが無かったのは、FC BASARA HYOGOだけ

今年の関西リーグは2位 密かに楽しみ

一方の刈谷は、現地で何回も見ています。浦安とは地域決勝で3回も対戦しています。

試合としては、予想とおり刈谷がボールを保持する展開

なのですが、昨年の全社準々決勝と比べて怖さを感じません。

バイタルエリアでボールを保持する時間が、かなり短かったです。

オシムがいうところの「水を運ぶ人」が少ないように見えます。

それに対し、BASARAはボールを奪ってもサイドに渡すのみ

刈谷から見れば、そんなに怖さを感じない展開

しかし、GK清水圭介(過去 トリニータやセレッソ サンガに在籍)のフィードは別格でした。前線にズバズバ通ります。

さらに、スーパーセーブが何回もありました。前半だけで刈谷はシュート10本ですが、無失点。この準々決勝2試合で最も目を引く選手

この清水圭介だけでなく、ロングフィードが上手い選手は何人かいました。

(BASARAは短所も多いけど)サイドでスピード勝負に持ち込めればひょっとしたら という前半はスコアレスで終了

前半で印象に残ったのは、BASARAの応援席

基本的にコールのみで、親子連れが多く 悲壮感や使命感を感じません

ノドが潰れる様子は全くなく、コールもしない時間帯も長かったです。

この舞台で 決して力まず応援している様子が新鮮に見えます

勝負の後半。

刈谷は攻勢を強めます

しかし、バイタル付近でのパス回しはあまり見られず。

2020年地域CLのようなパス回しがあまり見られません。悪い時のブリオベッカのようにサイドに重点を置きすぎ。

それでも、刈谷サポーターは、いつも通り熱い応援を続けます。

しかし、7~8分過ぎると 攻撃も一段落

そこにデカい落とし穴が待っていました。

BASARAは、刈谷の右サイドから攻略を図ります。

それに対し、刈谷は何の対策もできていませんでした。

この日数少ない いいクロスが上がると、まさかのオウンゴール

ネットが揺れた瞬間、時が止まったように見えましたが、副審は得点を認めるジャッジ

3秒くらい経ってから、BASARA応援席は大騒ぎ。

ピッチ内外が騒然とします

正直に書くと、

スコアが動いてから

第三者としては退屈でした。

当然、BASARAは引いて守るのですが、刈谷はボールを保持してもPA内にボールを運べません。

昨年は刈谷 今年はマルヤスでプレーする齋藤雅之や鈴木直人がいれば と思わずにいられません

刈谷サポーターの心中は察するに余りあります

時間はどんどん経過

刈谷の攻撃を防ぐたび、BASARAの応援席は盛り上がります。

後半AT3分も過ぎて、試合終了

FC BASARA HYOGOが1-0で勝利

BASARAは、地域CL出場権を獲得したかのようなお祭り騒ぎ。

刈谷は、選手もベンチもサポーターも茫然自失

残酷な光景でした

3年前の全社準々決勝と比較して思うこと

3年前の全社準々決勝 ブリオベッカvs栃木シティ を振り返ると、泣きそうになります。(泣きそうになりながら、この記事を書いています)

試合中と試合後 ここには書いていない思い出もたくさんありますが、

試合レポートには↓の文章があります。

2回戦までが地域リーグレベルだとしたら、今日はJ3上位レベル。走力、判断力、フィジカルetc.良い試合内容です。

全社でJ3上位レベルの試合なんて書いて、当時は疑問に思った方も多いはずですが、現在の両チームの立ち位置を見れば納得してもらえるはず。

この準々決勝は、いろんな意味で異質でした。

対戦するまでの経緯として、2回戦勝ち抜けまでの間 ある程度余力を残せました(特に栃木シティ)。

この試合は、今でもブリオベッカのベストゲームといえます。

今日も試合会場周辺で「3年前のブリオベッカは凄かったですね」と言ってもらえますが、

要因としては失点数の少なさ

それよりも強い理由として、この試合に勝てたことがあげられます。

プロ野球に例えると、

クライマックスがない時代 1994年の長嶋巨人が「10.8決戦」を制し、その勢いをもって日本シリーズで王者西武を撃破した(1990年は巨人の0勝4敗)ときに似ています

※「10.8決戦」→130試合のペナントレース最終戦 中日vs巨人(ナゴヤ球場) 勝ったチームが優勝 ダフ屋の値段で外野自由5万円、内野指定10万円 テレビ視聴率48.8 瞬間最高視聴率は67% 国民的行事

全社で地域CL出場権を勝ち取り、その地域CLで優勝し、昇格したJFLで2位になったのは、この試合で勝てたから。あとは勢いでした。

今年の全社出場チームのうち 地域CL出場に掛けていて敗退したチームには掛ける言葉もありません。

上から目線になりますが まだ残っている4チームには、「全社の相手が強い試合であればあるほど、勝ち切ったときに得られる喜びと勢いは、大きくなる」という感想を書いてこのレポートをしめます。

おれが乗車した新幹線は、まもなく上野駅に到着。

では。どこかのスタジアムで会いましょう!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です