朝からの行動
地域CL 1次ラウンド最終日(3日目)
徳島県鳴門市は雨模様で、時折雨脚の強まるときがありました。
おれは、和歌山戦の記事を簡単に書いて、朝からレンタカーで出かけます。
まずは、朝食。
コシのやや強いうどんです。
讃岐うどんのようなシステムの店で、店内はほぼ満席。おいしくいただきました。
その後は、ベタな観光。
鳴門海峡の渦潮を見る遊覧船に乗船。
大潮の日で なおかつ 満潮の時間帯に行けたので、渦潮を鑑賞できました。
小型船に乗ったので、より迫力がありました。
渦潮を近くで見た代償(?)として、少し船酔いしました。
鳴門市街で落ち着いてから、ポカリスエットスタジアムに向かいます。
スタジアム到着
(スタジアム到着以降、撤収直前まで写真を撮影していません)
スタジアムに到着後、ピッチコンディションを確認すると、かなり荒れている様子。
3日間で5試合が終わった後、なおかつ雨なので、管理が十分でないのは仕方ありません。
午前中の試合が終わり、球団所有の選手幕掲出に取り掛かります。
そのとき、スピードが持ち味である選手数人がベンチ外であることを知りました。
この試合は、勝てば決勝ラウンド進出。引き分け以下で敗退決定(JFL昇格ならず)。
つまり、90分のどこかでゴールが必要になります。
両チームの選手の疲労が溜まる状況なので、この選考は疑問でした。
とはいえ、この地域CLに出場できたのは選手のおかげ。スタメン&ベンチの選手たちを信じるのみ。ゴール裏に来ていた10人くらいのファンは、みんな同じ思いでした。
そうこうしている間に、雨は上がり、選手入場。相手の福山シティを応援するファンが多く、アウェイの空気が漂います。
キックオフ
前線のハードワークもあり、守備は安定していました。
攻撃は1トップに入った林容平の前線からのチェイス&攻撃時のポストプレーが光ります。しかし、二瓶や富樫が絡む機会は多くありません。
両サイドバック(加藤大育と小泉隆斗)の攻め上がりもないため、どうしても散発的な攻撃ばかりとなり単調な試合展開となります。
しかし、焦らないことが大事です。試合終了までに得点すればいいだけのことです。
セットプレーのチャンス時は、プレースキッカーの伊川が蹴ったボールにドンピシャで合わせるも、ゴールラインを割ることはできず。
おれも含め、数人は「入った!」と思いました。それでも、落胆はせず応援はいつも通り続けます。
福山シティからすれば、肝を冷やす展開も、流れは大きく変わりません。
このままスコアレスで前半終了。
ハーフタイムの浦安応援席は「全社の栃木シティ戦のように」目の前の試合の話しかしません。
おれはこのとき、「セットプレーに全てを賭ける状況」だと考えています。ベンチにはプレースキッカーのIJがいて、高さのあるFW 井上翔太郎と村上がいました。
他のファンは、楽観的な声もあれば悲観的な声もありました。
ハーフタイムが終わる頃、おれは(数少ない古参ファンの)本業山形サポーターに冗談を込めて声を掛けます。
「一発勝負の短期決戦で勝利しか許されない状況を1番経験しているのは、山形のはずです」
それを聞いた本人は苦笑いしていました。
後半開始
福山シティが選手交代でNo.10の隅田を下げます。
ブリオベッカにとっては、最もフリーにさせてはいけない選手なので、意外でした。
もっとも、福山は地域CLが始まる前から選手の疲労度を重視して選手交代を計算しているので、想定の範囲内なのでしょう。
後半が始まっても、膠着状態は変わらず。
ブリオベッカは後半10分ころに2人を交代。小泉と二瓶を下げて、平野貫路とIJ(伊藤純也)をピッチに送り込みます。
「試合時間の3分の2」となる後半15分で、両チームとも選手交代はありません。
11月になったこともあり、飲水タイムはなし。大きく選手を代えるとしたらこのタイミングなのに
と思って応援していた矢先、試合が大きく動きます。
福山のフィードに若干のミスが出たところをセンターバックの笠嶋がボールを回収。オーバーラップすると、PA近くまでドリブルしたところで林容平に縦パスを入れます。
福山シティの選手は林容平にシュートを打たせないよう距離を詰めてきます。林容平は、慌てることなく、周囲がよく見えていました。
PA内へ駆け上がってきた味方に横パスを出します。その選手は完全にフリーでボールを受けます。(ここから数秒間、おれにはスローモーションのように見えました。おそらく、声は出ず口は半開きだったと思います)
福山のキーパーの飛び出しを見極めた上で、利き足の右足でシュート。ボールはキーパーの股を抜いて、ゴールネットを揺らしました。
ブリオベッカ浦安、値千金どころではない先制点をゲット。
ゴールを決めた選手が、浦安応援席のゴール裏へ駆け寄ります。
ユニフォームのエンブレムを誇らしげに握りしめ、ゴール裏のファンにアピールします。
浦安ファンに、「この上ない熱狂と感動」を、伊川拓がもたらしました。
このとき山形サポーターが、エレクトリカルパレードの太鼓を叩きますが、誰も反応しません(当然)。
主審が試合再開を促したころに、みんなでエレクトリカルパレードをシャウトします。
福山は、引き分けでも決勝ラウンドへ行けますが、負ければアウト。そのため、選手たちは自ら円陣を組み直してから、試合再開。この時間帯、福山の選手数人がうろたえていることは伝わってきました。
浦安ファンは一気呵成で、この試合初の「カモン浦安」応援歌を入れます。
この流れで追加点もほしかったですが、それは叶いませんでした。
福山は反撃を試みますが、センターバックの2人(西袋と笠嶋)が跳ね返します。
時間だけが過ぎていく中、後半35分ころに福山が2人の選手を代えます。チーム唯一(!)のFW登録である松岡を入れます。
そして、福山は前線へボールを放り込み続けます。この攻撃は、ほとんど機能しませんでした。
なぜならば、ブリオベッカの選手は、スピードがなくても高さのある選手が揃っていたから。このときのDFラインは、全員が180cm以上です。都並監督の采配が冴えています。
選手全員、疲労はピークだったと思いますが、福山の攻撃を跳ね返し続けます。
前線でハードワーク&ボールキープをし続けていた林容平は後半AT直前に交代。ブリオベッカは、ボールを回収したら、相手陣内角へ展開します。時間稼ぎ(鹿島る)開始。
両チームとも選手交代がスピーディーなおかつ選手治療などはなかったため、ATは3分。
後方の選手はボールを跳ね返し続け、前線は何とかボールキープ。
後半ATが3分台に入り、ブリオベッカは自陣でフリーキックを与えてしまいます。
少し嫌な予感もしましたが、福山の選手の蹴ったボールは、ゴールを大きくそれ事なきを得ます。
直後に、主審がセンターサークルを指しながら、長い笛を吹きます。
ブリオベッカ浦安 1-0で勝利。
地域CL 決勝ラウンド進出
試合終了の瞬間、ブリオベッカは勝者なのに、ピッチに倒れこむ選手が何人もいました。
精神的にも肉体的にも疲労が極限状態だったことが伺えます。
なぜか、相手応援席へあいさつへ行った後、浦安応援席へあいさつに来てくれました。
一部ファンの提案でラインダンスをやろうとするも、都並監督の「まだ通過点です」の一声で取り止め。
選手たちが引き上げた後の応援席は、疲労ありあり。
土日だけ参戦のおれは疲労もありましたが、充実感が上回っていました。
少し落ち着いてから、おれの頭の中は、どうやって休みをとって決勝ラウンド(埼玉県熊谷市)に行くか? を考えていました。結局、3試合全部行くのはできなくなりました。
スタジアムを出た後、徳島空港からの出発まで時間があるので、空港近くの中華料理屋で腹を満たしてから帰宅。
試合から6日後
徳島から帰ってきてから、仕事がやや多忙でした。この記事をあげるのも、遅くなりました。
おれの頭は、初戦の沖縄SV戦に切り替わっています。(注意.浦安ファンは無理をしてまで現地へ行く必要はありません)
現地に行くファンがやるべきことは、全社1回戦のジェイリース戦から変わりありません。目の前の1戦1戦にベストを尽くすのみ。