ここ最近、(全焼した)清心温泉ブログを見て、思うことがある。
それは、
「清心温泉ファン」と、
「めちゃくちゃ弱いチームが好きなファン」は似ていることだ。
その意味を説明するため、
日帰りの入浴施設を、(無理矢理)Jリーグ構成のように区分すると、以下のとおり。
J1(1部リーグ)のビッグクラブ
スパリゾートハワイアンズ・箱根小涌園ユネッサンなど
J1(1部リーグ)のクラブ
大江戸温泉物語など
J2(2部リーグ)のクラブ
半日くらい居られるスーパー銭湯
J3(3部リーグ)のクラブ
設備が整っている公衆銭湯・温泉
JFL(4部)
普通の銭湯・温泉
地域リーグ(5部以下)
ボロい銭湯・温泉
中でも、豪華な温泉施設(J1)が好きなファンは、多い。ファンは、(県境を超えるような)遠い場所に住んでいても、その温泉に入ることを目的として出かける。
スーパー銭湯(J2)が好きなファンは、それなりに多い。その銭湯に入るために、車で移動する人は多いが、県境を超えるような長距離移動は少ない。
といった具合に、カテゴリーが劣るほど、ファンの絶対数は少なくなる。遠距離でも行く人は少なくなる。しかし、カテゴリーが劣れば劣るほど、常連さんが分かりやすくなる。これは、サッカーの試合でも銭湯でも同じことがいえる。
5部リーグになれば、ファンの絶対数が少なくなるので、自ずと常連さんが目立つ。長距離移動は、まずない。
しかし、清心温泉はボロい銭湯なのに、遠いところから駆けつけるお客さんも多い。
その銭湯は、スポーツ好きが多い。それ以外に、おれが感じたことを挙げると、
代表(番頭さん)の特長
お客さん同士の会話には、出しゃばらない。
でも、「人の行動・言動」はよく見えている。
ひとつのことに固執せず広い視野を持っている。
常連客の特長
若い年齢層も多い
あいさつ等も含め、みなさん
「礼儀・感謝・謙虚」が備わっている。そうでない人は必然的に嫌われる。
(清心温泉ではあり得ないが、酷い場合だと、威圧的な常連さんもいる)。
来訪回数に関わらず、お客さん同士の会話が多い。
清心温泉の設備がボロくても、不満を言わない
(無茶なことは言わない、実現できない要求はしない)
スマホをいじる人が少ない
声出し応援に例えると、これらの特長は全て理想的だ。
(こんな番頭さんや常連客が、浦安の声出し応援をしてくれるなら、どれほど素晴らしいことか…)
しかし、清心温泉という舞台装置は全焼した。なのに、全焼火災以降もみんなが好きに活動している。このあたりも、(半分キャスト≒従業員、半分ゲスト≒客と言われる)声出し応援に似ている。
ブログを読んでいて「象徴的だな」と感じた活動は、昨年のクリスマスイブに行われた大掃除だ。
(おれは、その日の深夜、高松で骨付鶏を1人寂しく食べていた)
世界一優しいクリスマスイブでした。(清心温泉ブログ)
清心温泉の常連客は、みんな「ボロい銭湯であっても楽しめる方法」を知っている。新しく来るお客さんも、最低限の「礼儀・感謝・謙虚」があれば、その輪に溶け込めるようになっている。だからこそ、おれは清心温泉のファンになった。
大掃除は極端な例だが、
(サッカーを観戦を楽しむor入浴を楽しむ)同じ目的であっても、
1部リーグと5部リーグの楽しみ方は違う。
スパリゾートハワイアンズや箱根小涌園ユネッサンに旅行する感覚で、清心温泉へ行っても、本人も周囲も、気まずいだけだろう(逆も然り)。
浦和レッズや鹿島アントラーズの試合に行く感覚で、5部リーグの試合を観戦しても、本人も周囲もギクシャクするだろう(逆も然り)。
話をサッカーに戻すと、
現在のおれが贔屓にしているチームは、5部リーグに所属している。
普通のサッカーファンからすれば、低レベルなリーグにしか過ぎない。
そんな5部リーグの魅力を挙げるには?
スタンドの居心地をよい空間にするには?
大ざっぱに書くなら、
最低限の礼儀・感謝・謙虚は大前提。
スタンド内の「人の行動・言動」をよく見た上で、知ってもらうことが大切だろう。
おれにも仕事があるので、今後の活動は未定。しかし、清心温泉の変わる様子から刺激をもらい、できる範囲で活動を続けたい。
サッカーの応援も、清心温泉の支援も。
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