JFLチャンピオンシップを観に仙台へ行ってきた。
ブリオベッカ浦安が、来年昇格するリーグの優勝決定戦であることも理由の1つだが、
ソニー仙台・ヴァンラーレ八戸の2チームが、単純に好きだからである。
(東北のチームであること。ファン・サポーターに共感したことetc)
参考
ソニー仙台ホームゲーム観戦記:強風には勝てない
ヴァンラーレ八戸ホームゲーム観戦記:「無垢な田舎者」は恐ろしい
開門前に到着し、両チームのファン・サポーターへ挨拶をする。みんな「ブリオベッカ昇格おめでとうございます!」と祝ってくれたが、
しかし一部の八戸サポからは、「ラインメールに負けた」ことに対して、苦情が寄せられた。
言葉を交わしたファン・サポーターの様子から、「悲壮感」「使命感」といった雰囲気が全くないことに驚いた。
全国リーグの初優勝が掛かった試合なのに、「サッカーを楽しむ」姿勢が前面に出ている。両チームファン同士の雑談もあり、Jリーグで散見される、殺伐とした空気は少しもない。
試合開始1時間前になり開門。 両チームのサポーターが、急いで横断幕を設置する中、おれは特等席を確保。
選手がアップのために姿を見せると、歓声が起きる。
国内屈指の球技専用スタジアムにふさわしい臨場感が生まれ始める。
選手が下がり、試合開始まであと少しの段階で、
両チームのスタジアムDJがファンの熱気を盛り上げる。
チーム同士が、友好な関係にあることが伺える。
さらにいえば、試合運営も素晴らしい(人員が適度に割り振られていて、混乱が生じた場面は全くなかった)
ただ、
八戸の大漁旗が、スタジアム名を思い切り隠していた。(さすが無垢な田舎者)
↑後半開始時には修正していた。
そして選手入場
報道陣が多い。
試合が始まる。
1stレグで負けているソニーが圧倒的にボールを支配する。
ソニーは、昨年の関東大学リーグ得点王の前澤選手が、左のウィングの位置にいる(3-4-3で、4のところの1番左)。(前線の選手が豪華で、運動量豊富なボランチがいるからこそ)
前半はスコアレスで折り返したが、八戸のシュートはゼロ。
それでも、「八戸のファン」は「ソニーのファン」に負けじと盛り上がる。
ハーフタイムにトイレへ駆け込んだとき、とあるファンが「Jリーグより面白いね!」と言ったセリフが離れないまま後半開始(ベガルタも好きなおれからすれば、かなり複雑)。
後半もペースはあまり変わらず。(決定的ではないが)八戸はシュートで終わる攻撃も出てきた。
しかし、後半24分
ソニー仙台にゴールが生まれた!
しかも、決めたのはソニー在籍8年目で宮城県出身の村田選手。
これで2試合の合計スコアは1-1のタイになった。1,700人以上集まったファンのボルテージは上がる一方だ。(通常のリーグ戦では500人程度の来場者数)
八戸も防戦一方だが、なんとかしのぎ延長戦に突入。
延長戦になると、足の止まる選手が見え始める。
しかし、ソニーのボランチはまだ余力があるように見える。
1人はキャプテンの瀬田選手(4月に観に行った試合ではゴールも決めた)
もう1人は細見選手
おれの中では↓のイメージだった
ファンサービスの一環として行われたビンゴ大会の司会者
面白い関西人というイメージだったが、考えが大きく変わった。
残り10分足らずの場面では、豪快なミドルシュートも放った。
メインスタンド中央からみて、「入った!」と思ったが、バー直撃。
ソニーが押し続ける残り5分、両チームとも最後の交代を行う。
八戸は満を持して鳥山選手が登場。
右サイドという名の滑走路を疾走し、いいクロスも上げるが、ネットを揺らすことができず。
スコアが動かないまま延長戦も終了。
PK戦は省略
結果、ソニー仙台がJFL初優勝
本当におめでとう
八戸の選手は悔しさがにじみ出ていたが、表彰式でも胸を張っていた。
その後はアマチュアらしく、選手がお互いのサポーターの元にあいさつしていた。
(八戸の選手のあいさつは撮れていない)
サポーターは、お互いのチームコールをする「ノーサイドの精神」をもっている。
さて、
来年、ブリオベッカ浦安はこの素晴らしいリーグに挑む。
特に、ソニーの攻撃は「驚異」の一言だ。JFLのバルサといっても過言ではない。正直怖い。
もちろん、八戸・Honda etcもレベルが非常に高い。
それでも、この日のファン・サポーターのように、試合を盛り上げて、リーグを盛り上げたい。
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