ひょんなことから、2014年終盤の「クラウドファンディング」を募集するページを開いた。
浦安SCをJFLに昇格させよう!
地域のジュニアを原点に、地域に愛されるクラブへ
ページの真ん中あたりに、以下の文章が載っている。
僕達のサッカーは「相手より走る」サッカーなんです。どんな試合でも引いて守ったりしない。点差の勝ち負けではなく、グランドではサッカーの質(相手より走ってたくさんボールを動かす)で勝つことにこだわっています。
この思考にとらわれ過ぎて、降格することになった…経過の説明は今までのブログでも書いたので割愛。
2014~2015年にかけて、「相手より走るサッカー」で結果を残すことができた理由を一言で書くなら、
センターラインを状態のよい選手で固定できたから。
サッカーで「センターライン」なんて言葉は、あまり使われない。野球で「センターライン」といえば、守備位置が、捕手・二塁手・遊撃手・中堅手の選手を指す。
当時の浦安で、不動のセンターラインだった選手は、(おれの中では)4人いる。1人ずつ紹介すると
① 村田 翔
昨年の関東サッカーリーグベストイレブンに、浦安から唯一選出された。今でもチームの中心選手。
「浦安の心臓」と称えられるほどの存在。遠藤 保仁のようなプレーをする。長短のパスを的確に出せる。プレースキッカーとしても秀逸。村田 翔がいなかった2年間は、「時間を返せ。入場料も返せ。」といいたくなる試合もあった。
このような選手がいれば、サイドバックやサイドハーフは、攻撃を重視したポジションを取れるだろう。
② 笠松 亮太
花の89年組の1人目。今は右サイドバックで出場することもある。
センターバックとして、カバーリングが上手い。相手FWへのチャレンジも悪くなく、状態が万全じゃない2017年天皇杯で、ディエゴ・オリヴェイラとのマッチアップは印象的だった。相手にシュートを打たせないハードワークができる選手であり、ラインコントロールも「そこそこ」できる。個人的には、またセンターバックでのプレーが観たい。
このような選手がいれば、サイドバックやサイドハーフは、攻撃を重視したポジションを取れるだろう。
③ 矢部 雅明
花の89年組の2人目。2018年限りで現役引退。
「危険の芽を摘み取る」プレーが上手い。村田 翔とのダブルボランチは、名コンビ。「浦安の肺」と称えられた。各選手のポジションを考慮し、オーバーラップしたい気持ちを抑えながらプレーしていた。個人的には「浦安の 明神 智和」と呼んでいる。守備範囲が広い選手なので、今に比べれば、バイタルエリアが「がら空き」になることも少なかった。
時々、見事なスルーパスを出す。
このような選手がいれば、サイドバックやサイドハーフは、攻撃を重視したポジションを取れるだろう。
④ 田中 俊哉 様
花の89年組の3人目。2017年限りで現役引退。
ポジションはFW。ポストプレーが上手い。ミニゲームでフリーマンとしてのプレーを見ていると、惚れ惚れする。裏へ抜ける選手に出すラストパスの質も高い。近くのポジションにいる選手の特長を最大限出させることができる。プレスをかける運動量も豊富。ルックスも性格も大変良く、変な女性と付き合わない柳沢敦のような選手だ。(この記事のトップ画像で笑顔が出ている選手。笑顔は意識していないのに、自然と出てしまうらしい)
このような選手がいれば、サイドバックやサイドハーフは、攻撃を重視したポジションを取れるだろう。
4人の選手を自分なりに紹介してみた。
今にして思うと、サイドバックは、オーバーラップしやすい布陣だった。
攻撃的なポジションにいる選手は、「おれがゴールを決める」というポジション取りに集中できた。
「ここに走れば、パスを出してくれる」
「裏のスペースを突かれても、〇〇がいれば、そこをカバーしてくれる」
他にもいる能力の高い選手がこのように思いながらプレーして、4名の選手が期待に応える働きをすれば、おのずと結果は出るし、一体感も生まれるだろう。
当時の監督も、都並監督も戦術は全くと言っていいほど同じ。
笠松や村田のコンディションを上げて、センターラインのレベル(状態)を、当時の水準にしなければ、浦安は強くならない。もしくは、1番能力のある選手を最大限生かすサッカーをするために、監督を交代させる。
(今の浦安は、強くなるよりも、観客数を増やすことが優先事項なので、解任は現実的ではない)
関東サッカーリーグの再開は、いつなのかはっきりしないが、チーム内で重視されがちなサイドよりも、センターラインに注目してみたいと思う。
おまけ、選手ブログに載っていた89年組の写真の引用