特筆すべきはツインタワーよりも、ボランチの運動量 ブリオベッカvsラランジャ京都

志布志での全社2日目。

2回戦へ勝ち上がったブリオベッカの対戦相手は、ラランジャ京都。ラランジャは、1回戦で対戦した福井ユナイテッドを引き分け後PK戦で勝利し、勝ち上がってきました。

福井ユナイテッドといえば、昨年の天皇杯で、ヴァンフォーレ甲府に勝ったチーム(しかも、後半ATに同点ゴール&勝ち越しゴール)。

つまり、ラランジャ京都も、決して油断ならぬ相手。ベストを尽くさなければなりません。

試合会場は、しおさい公園から1kmほど東にある人工芝サッカー場。最近建てられた模様で、芝が新しかったです。

金網の中に、観客の座れる椅子があれば、より理想に近いサッカー場です。

この写真で伝えられないのが、匂い。近くに、飼料会社の工場がいくつもあり、海産物加工のような匂いが充満していました。

天気のほうは、風もほとんどなく、夏のように暑かったです。日差しもきつく日焼けに注意しながらの応援でした。(昨日のしおさい公園と違い、ピッチは東西方向に向いています)

選手のウォーミングアップ中、TwitterやPlayerにスタメン情報が掲載されていないので、他のファン(?)と予想しながら、しばらく観察。このときの予想と実際は大きく違っていました。

試合開始5分前となり、選手が入場してきます。

ブリオベッカは、背の高い選手が何人もいます。

注目すべきは、井上翔太郎と村上弘有の同時起用。今シーズン初めてです。

試合開始。

両チームとも2日連続の試合となるため、ブロックをつくって守ります。前からプレスに行くことは少なく、ロングボールを放り込む場面が、いつもより多かったです(中盤でつなぐシーンもありました)。

エアバトラー(村上と井上)が2人いると、動きの重なるシーンが散見されたりするものですが、この日は見られませんでした。

最初は両チーム五分五分の展開でしたが、少しずつブリオベッカがペースを握ります。

PA近くまでボールを展開し、ラランジャに奪われた後、いい形で攻撃される場面が少なくなります。守備がハマりだします。

前半20分過ぎに飲水タイムが入った後も大きな流れは変わりません。

そろそろ先制点が入ればと思った矢先、またしてもあの男が期待に応えてくれました。

PA外から、伊川拓のミドルシュート炸裂。ラランジャのGKが、反応すらできない完璧なコースでした。

ピッチ上は、ブリオベッカの選手が大喜び。ピッチ外の浦安ファンは、エレクトリカルパレードを歌います。

得点後も、試合内容は大きく動きません。ブリオベッカは、守備がよりハマってきました。

このまま前半終了

と思った前半AT、この試合を左右したプレーが訪れます。

ラランジャがDFラインを高く設定したとき、2トップめがけたロングボールではなく、攻撃的MFの藤岡が裏へ抜け出します。

そのスピードについていけなかったラランジャのDFは、PA至近の場所で腕を使って藤岡を止めに掛かります。

このプレーは、もちろんファールなのですが、DOGSOが適用されて一発レッド。

この直接FKのチャンスで惜しくも追加点は取れませんが、1点リードかつ数的優位で前半を折り返します。

ハーフタイム時、ブリオベッカの応援席は、少し安堵した空気も流れましたが、一戦必勝であることを忘れずに臨もうといった話が出ました。

勝負の後半。

立ち上がり5分でブリオベッカが追加点を得ます。

左サイド深くまでえぐってからクロスを上げ、その混戦から井上翔太郎がヘッドでゴールを上げました。

追加点を上げたことも、井上翔太郎が結果を出したことにも浦安ファンは大盛り上がり。エレクトリカルパレードは1点目よりも派手にやりました。

ブリオベッカはDFラインの枚数を揃えることだけは徹底しながら、攻撃は積極的に出ていました。

橋本龍馬が2列目まで上がり、シュートを打つシーンが何回もありました。龍馬が、これほど前線へ出てくる試合は初めてです。

後半20分ころの飲水タイム時も、ブリオベッカは気を緩めることのない声掛けができていました。

この時間帯前後から入った富樫や石原も、すんなり試合に入れています。

ここまでチームがよい流れだと、声出しファンとしては、「コールよりもワンプレーワンプレーへの拍手や声出し」に重点がいきます。

特筆すべきは、中盤の運動量です。今年のブリオベッカは、「橋本龍馬と伊川拓頼み」ですが、この試合も同じでした。(この時点では3回戦のことを考え始めています)次の日が心配になるくらい素晴らしい出来です。

後半35分過ぎには、村上弘有もゴール。ほぼごっつあんゴールでしたが、何よりも結果の求められるポジションなので、大きい1点と言えます。

試合結果を揺るぎないものにする得点で、三度のエレクトリカルパレード。

勝利を確信し、浦安ファンは3回戦へ頭が切り替わります。

この得点直後(試合残り時間は、ATを入れても7~8分程度)、ブリオベッカは交代カードを使い切り、都並のおっちゃんも、3回戦を考えた采配をとります。

余裕の考えに、水を差したのが本日の主審。

後半AT突入直後、平野のスライディングタックルは、イエロー相当のファールでしたが一発レッドを提示。

3回戦を考えると、少し痛い判定です。

この2回戦は、特に影響なく、3-0でブリオベッカの勝利。1回戦よりも素晴らしい試合内容です。

シャツを振り回しているのは、チーム関係者です。念のため。

このブログを書いている10月17日月曜日は、勝てば地域CLへの出場の決まる重い一戦が行われます。おれ自身も、間もなく試合会場へ向かいます。では。