ビジャレアル試合観戦(2019年3月 EL)

 昨春のヨーロッパ旅行で、まだ書いていない試合の記事です。

 3月中旬の水曜日に、カンプノウでチャンピオンズリーグを観戦(私が感想を書いたところで、需要は無さそうなので割愛)。

 土曜日は、サン・マメスで、アスレティック・ビルバオ vs A.マドリードを観ることを決めていました。

 バルセロナからビルバオへ移動するついでに、別の試合を観たいと考えた結果、木曜夜のヨーロッパリーグ観戦を思いつきました。

 バルセロナからバレンシア行きの特急列車で3時間(下の写真は途中下車したタラゴナで撮影。地中海が映えるいい街でした)。

ビジャレアルの手前にあるカステリョンで下車。この駅の近くにある安宿にチェックインしました。

 ビジャレアルは、特急列車が通過するため、普通列車に乗車。10分ほどで、ビジャレアル駅に到着しました。

ビジャレアルに着いて驚いた

 列車が着いた直後の駅舎の写真 ↓

高擶や大歳を思い出させるような乗客の少なさでした(J2を観に遠征する人しか分からない文章です)。

そこから、スタジアムがあると思われる方向へ歩き始めました。

(実は、ヒースロー空港の時点で、手持ちのスマホが破損。この旅は、有名ガイドブック&安宿でPCから印刷した紙だけが頼りでした)

この街は、ガイドブックに掲載がない小さな町です。大きい道路がなく、全て生活道路に見えます。

日本に例えると、新丸子駅から等々力競技場へ向かうような感覚です。

スタジアムへ向かう途中、道が合っているか不安になったので、カタコトの言葉で地元の人に話しかけました。

すると、道は間違えていないことが判明。その後も、カタコトで話を続けます。

私は、「ビジャレアルがこんなに小さい町だと思わなかった」と正直な感想を言うと、地元の人は、

「人口5万人の小さい町だけど、スタジアムは立派だよ」と返してきました。

そして、駅から歩くこと20分。スタジアムが見えてきました。

エスタディオ・デ・ラ・セラミカ 到着

いきなり築50年の鳥栖スタジアムが見えたような感覚になりました。

↓スタジアムのGooglemap  駅は南南東方向です。

 まずは、スタジアム周辺を一周しました。

 白馬に乗った警備に目が行きました。

 他にも、周囲の建物の距離が近いことが挙げられます。

 当日券売り場でチケットを€70で購入し、(ヨーロッパリーグのラウンド16第2戦で、相手がロシアのクラブのため余裕でした)

 スタンドに入ります。

スタンド内部

 はっきり書くと、スタンドは「古くさい」です。

 後で調べたところ、このスタジアムは、「日本の大正時代」に開場しています。数度の改築を経て、現在の姿になりました。収容人数は2万5千人。町の人口の半分近くが入れます。

 ゼニト(ロシア)相手のヨーロッパリーグなので、スタンドには1万人も入っていません。 声出し応援するファンも、多くなかったです。

 裏を返せば、熱心なサッカーファンだけが来場していました。

 スタンドを観察している間に、キックオフ。

 試合内容としては、アウェイでの第1戦を3-1で勝利したビジャレアルがボールを支配します。アタッキングゾーンでのひと工夫があれば…という展開でした。

 声出しのファン以外は、静かに観ている人が多かったです。多少おかしい判定があっても、激高するファンはいません。しかし、チャンスになると「前のめり」になるファンがほとんどでした。

 ゼニトのサポ数十人は、2F席の上に隔離された場所で、野太い声援を送り続けています。

 しかし、その声援があっても、ゼニトはいい形をつくれません。前線でポストプレーを担う白人選手(どこかで見覚えがある)が、機能していません。

 ビジャレアルが守備からいいリズムをつくり、前半を1点リードして折り返します。

簡単な感想

 後半立ち上がりに、ビジャレアルが追加点を上げ、勝負は決しました。この試合の最終スコアは、2-1でビジャレアルの勝利。

 スタジアムの雰囲気に話を移すと、客席が満員になったときのような熱狂は味わえなかったです。ですが、

小さい町ならではのサッカー観戦を楽しむことはできたと思います。

 スタジアム近くの聖堂が、キレイにライトアップされているのを見て、ホテルに戻りました。

 その翌日、アスレティック・ビルバオのホームゲームを観るため、ビルバオ市街地の安宿に宿泊。

 そこでパソコンを借りて、ビジャレアルvsゼニトのスコアを再確認しました。ゼニトの白人選手の名前が分かったとき、ビックリしました。(スタジアムで私が座っていた席から、大型ビジョンは見えていません)

 その選手は、サルダル アズムン。(当時からみて)私が1か月半前にテレビ観戦したアジアカップで、イラン代表として出場していたラフプレーが得意なFWです。

 冨安健洋のゲーフラを作成して持参すれば良かった…と少し後悔しています。