フィリピンサッカー現地観戦 あつい!!

ホーム鈴鹿戦 試合終了90分後には、成田空港駅 到着。

行きたい場所への航空券代が往復4万円ちょいだと判明し、予約をしたのは1週間前。急きょ渡航を決意。

ドタバタのチェックインの末、鈴鹿戦の試合が終わって2時間50分後には航空機のドアが閉まります。すぐに離陸。

深夜には、フィリピン・セブ島に入国。熱帯特有の蒸し暑さでした。

ここからタクシーで宿泊したホテルに向かうのですが、

話をかなり飛ばします。観光の話は、時間が空いたときに書きます。悪しからず

セブ島に着いてから18時間後。日曜夕方。

バイクタクシーで、目的地に向かいます。

市街地からバイクで15分。

サッカー専用スタジアム Dynamic Herb-Borromeo Sports Complex に到着

スタジアム到着

フィリピントップリーグに所属するセブFCの本拠地です。東南アジア特有の雑踏としたエリアではなく湾岸に立地しています。

グッズ売り場もキッチンカー(ポップコーン&飲み物)も簡易的でした。もちろん再入場OK

小さいながら、ピッチレベルのバーもあり、ファンサポーターが楽しめそうな造りです。

キックオフは夕方6時でしたが、その1時間前に客席に入ります。ピッチは人工芝。

おれは、セブFCの公式インスタからメッセージでやり取りしてチケットを確保済。

350ペソ(1,000円弱)を払い、真ん中の席をゲット。

とはいえ、この時点でスタンドはまばら。

鳴り物もありましたが、牧歌的な雰囲気が漂っていました。

この時点では

ピッチ内練習が始まり、ファンサポーターは少しずつ集まりだします。

鳴り物を使った応援(お雇い応援かもしれません)が始まっても、BGM程度にしか感じませんでした。

スタメン発表でも盛り上がることがないまま選手入場を迎えます。気が付いたら、スタンドは多くのファン・サポーターで埋まっていました。500~600人といったところでしょうか。

選手入場や撮影の際は、いろんな人がスマートフォンを構えていました。

試合開始

キックオフ1時間前の雰囲気はどこへやら。

客席のファンサポーターは、めちゃくちゃヒートアップしていました。

特に、相手陣内でファールを受けたとき 前線の選手がボールを持って前を向いたとき

日本のスポーツで、これほどまでに熱狂的な空間はありません。

インドネシアのサッカー観戦(観客数は6万2千)を思い出します。

主審がセブFCにとって不利なジャッジをしようものなら、いろんなところから罵声が飛んできます。

日本では考えられないあつさ

とはいえ、ピッチ内のレベルはJFLだと厳しいと感じるプレーがいくつかありました。

しかし、何かしらの能力(スピード 空中戦等)が突出している選手もいて、試合展開は面白かったです。両チームとも、前線へのロングパス一辺倒。JFLを見ている者からすれば、せわしないように感じます。

そんな中 この時間帯 唯一出場していた日本人 スタリオン・ラグナFCの高徳勇輝(法政大卒 30歳) は、ボランチの位置からのゲームメイクが光っていました。

しかし、先制したのは ホームのセブFC

形容するのが難しいくらいの大歓声が起こります。

クロスを上げる直前には、既に大歓声&半分以上のスタンディングが起こっており、とにかく凄い雰囲気でした。

先制点を上げる前から、半端じゃないサポートでしたが、先制点を上げてからはさらに加速。

応援歌はないものの 自然発生的コール(主に よく来ている少年が発生源)の圧は、とても強かったです。

前半は1-0でセブFCがリードして終了。

ハーフタイム中 ショー等は無し。

ベンチ入り選手のアップを見ていると、セブFCの選手が2人呼ばれます。そのうち1人は日本人。おれにとって待望の瞬間。

大卒からブリオベッカで3年半プレーした冨樫凌央の出番です。

おれは、ブリオベッカに所属していた選手には思い入れがあります。特に2022年10月の鹿児島全社 準々決勝 vs栃木シティ でスタメン出場し歴史的勝利に貢献した冨樫のプレーをまた見たい気持ちは強かったです。

後半開始

後半になって、両チームとも球際の攻防が激しくなります。

縦に急ぎすぎに見える展開は大きく変わりません。

テクニックよりも、より一層のハードワークが求められる展開。

両チームとも決定機はありましたが、スコアは動かず。

セブFCが相手PA近くまでボールを運ぶと、もの凄い歓声が起こります。

しかし、中盤の連携でボールを奪っても、ほぼノーリアクション。サポーターの「サッカー観戦偏差値」は低かったですが、サポートしたい気持ちはビシビシ伝わります。

それがピークに達したのは後半30分ころ。

冨樫が正当ではないタックルを受けファールをもらった

ような場面で主審はノーファールのジャッジ。その直後、セブFCがボールを奪いに行った場面でファールを取られます。

このときの客席のブーイング&罵声はとてつもなかったです。客席にネットが無ければ、モノが投げ込まれた可能性あり。

セブFCのコーチは、異議により警告をもらってしまいますが、勝利に対する執念は目を見張るものがありました。

それは、冨樫も同じでした。

ウチにいたときよりも、目がギラついていたように感じます。主審のジャッジに怒りを露わにしたり、味方を鼓舞する様子を見て、感動しました。

後半40分ころ セブFCは新たな日本人をピッチに送り込みます。

セブFCで3年目のシーズンとなる濱琳太郎です。

こだわり続けたプロと全国、南国フィリピンから「感情を揺さぶる選手」へ【濱 琳太郎選手インタビュー】(J.FOOTBALLER)

冨樫がピッチに入ったときも歓声は起こりましたが、濱のときは「スターに対する大歓声」でした。

濱は、その期待に応えるべく ひたすらハードワーク。大人気なのも頷けるプレースタイルでした。

セブFCが1点リードで迎えた後半ATは7分。治療等があったため、妥当な時間。

この時間帯になると、球際の激しいプレーがある度に大歓声が起こります。

セブFCは自陣ゴール前を固め、ボールを奪えば「鹿島る」動き。チーム内で徹底されていました。

ATは7分台に入り、中盤でルーズボールになったとき、主審が手を高々と上げて笛を吹きます。

セブFC 大事な試合でウノゼロ勝利。

試合が終わった瞬間、優勝したような大騒ぎ。多くの選手が、すぐさまファンサポーターに向かってガッツボーズをしていました。

冨樫は疲れ切った様子。スタリオン・ラグナFCの高徳勇輝と健闘をたたえ合っていました。

ピッチ内は、あまりにも凄い騒ぎっぷりで、審判は選手を整列させるのをあきらめるほど(下の写真を参照)

試合終了後

ファンサポーターも、1つの勝利をものすごく喜んでいました。

選手によるラインダンスやスタジアムのファンサポーター向けのヒーローインタビューはありませんでした。大喜びの雰囲気も、時間が経つにつれて落ち着いてきます。

セブFCの選手たちは、ピッチ内でダウンをして、その場でミーティング。

ミーティングが終わると、選手たちはゆっくり帰路につきます。

ウチのホームゲーム同様、ファンサポーターは、選手を出待ち。

冨樫選手は、女性や子どもたちから大人気。

その様子を見ていて、「ファンサポーターから愛される選手」のありがたみを痛感。セブに留学&駐在している日本人からも声を掛けられていました。

ファンサービスが一段落したところで、話をさせていただきました。

参考までに、この写真を撮影してくれたのは濱選手。

冨樫選手は、おれが浦安から応援に来たことを喜んでくれました。

ブリオベッカの現状は、かなり気にしている様子。チームの弱点も理解していました。

当然のことながら、冨樫選手はフィリピンで外国籍選手扱い。結果を残さなければならない責任感の強い様子が伺えました。

フィリピンは秋春制なのでシーズン終盤。冨樫選手の話によると、セブFCは、ASEANクラブチャンピオンシップ25-26プレーオフへの出場権を獲得できるかどうかの瀬戸際。

まずは、プレーオフに出場できるよう邁進してほしいです。

ブリオベッカで活躍して、ファンサポーターに愛される選手は、もちろん好きです。

ウチから移籍したとしても、他の国 他のチームでファンサポーターに愛されるというのは、素晴らしいことです。100%自己満足な考えですが、その様子を体感することができて、本当に良かったです。

冨樫選手のおかげで、フィリピンのサッカー観戦は、とても幸せな時間でした。

ウチに戻ってきて力を貸してほしい気持ちもありますが、選手自身が1番輝ける環境でチャレンジすることが最も大事。おれ自身も刺激を受けました。

では。

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