雨はほとんど降っていませんが、秋雨前線の影響で涼しい気候となった9月中旬三連休最終日
ブリオベッカは、成田市中台(重兵衛スポーツフィールド中台)でホームゲームを開催しました。
相手はJFL上位のヴェルスパ大分です。
スタジアム到着
風が強かったですが、湿気はさほど感じません。
歩いたり幕を掲出するだけなら、汗をかかない天気です。
開門後、スタジアムグルメを購入。
いつも通り、ジャマイカキッチン オルハさんの肉料理です。
両チームの横断幕は、掲出済
ブリオベッカは、球団所有の選手個人幕が中心
ヴェルスパも、横断幕を多数掲出
この日は、涼しい気候でしたが、それ以上に風が強かったです。メインスタンドから見て左から右への強風。さらに、ピッチコンディションが少し悪く、トラップが難しい状況でした。
選手のピッチ内練習が終わり、ベンチ外選手へのインタビューが行われます。
栗田詩音と羽角康生(はすみこうせい)が登場。
インタビュー後、ボールパーソンが紹介されてから選手入場。
コイントスに勝ったブリオベッカの峯は、エンドチェンジをするかどうかベンチに確認。10秒くらい話してからエンドを替えることを決断。前半は風下となります。
前半開始
ヴェルスパの中盤 福満隆貴と瓜生昂勢
ブリオベッカのボランチ 小島樹と荒井大
攻守のせめぎ合いが、見ごたえ十分。
どちらのチームも中盤でボールを奪うシーンは何回かありましたが、そこからのダイヤゴナルラン スペースに走る動きが素早く、手を焼きました。
守備の予測が早いので、両チームともショートカウンター狙い。
ファールになることもありましたが、この日の大穂主審は好判断が多かったです。
今年のブリオベッカは、新規1級審判6人中4人 主審の割り当てがありました。悪い印象はないです(ヴェルスパのサポーターは、ゴール判定を取り消された髙木主審を憎んでいるかもしれませんが、ハンドがあった以上 取り消しは妥当)
ヴェルスパは中盤でファールをしたとき、すぐさま主審にボールを渡して、ブリオベッカがリスタートを早くできないよう絶妙な仕草が徹底されていました。
とはいえ、ダーティーなプレー(明らかにアフターでタックルする、空中戦で跳ぶ前に相手をホールドする等)は無く、比較的フェアなチームといえます。
ブリオベッカは、東の見事なポストプレーで決定機もありましたが、ヴェルスパのGK佐藤隼のファインセーブに阻まれ得点ならず。
ファン・サポーターが、ワンプレーワンプレーに大きく反応し始めます。
ラストパスが出そうなところへの動き出しが良く、ゴールの予感がします。
しかし、前半35分ころからヴェルスパが攻勢を強めます。
ブリオベッカの守護神本吉が上手い飛び出しで、相手がシュートを打つ前にボールをスライディングキャッチ(褒めすぎると、無謀な飛び出しをして即失点するので、どう書くか難しいところ)。
前半はスコアレスで終了。この時点で、好ゲームだと感じていました。
ハーフタイムは、べか彦&ブルーキャッツのダンスショー(写真なし)。
べか彦は、ダンスの終盤でいつも以上にファン・サポーターへ自身の存在をアピールしていました。
516人の観客を前に、気持ちよさそうでした。
後半開始
勝負の後半。
涼しい気候だったこともあり、選手交代はなし。
立ち上がり、ブリオベッカがチャンスを作ります。
相手PA内での攻防及びボールの貰い方が上手く、PA外からシュートを打ちますが、相手GKのファインセーブに阻まれます。
ヴェルスパは、若干プレスが遅くなり、相手陣内でボールを回し始めます。
いい形からのシュートは続きますが、得点ならず。
ブリオベッカのサポーターは、ワンプレーワンプレーへの反応は大きかったです。しかし、「サポート」とはいえない声もいくつかありました。20年以上前のJリーグのようでした。
迎えた60分過ぎ。
ここでも、ブリオベッカは交代なし。試合内容が良いので、選手を替えるリスクが大きいという判断は納得。
ヴェルスパは、前線2人を交代。過去の対戦で痛い目に逢った中村真人そして金崎夢生が送り込まれます。
ヴェルスパは、「戦術金崎」へシフト。
直後、コーナーキックのピンチをしのぎ、ジョニー(若杉)がカウンターでドリブル独走しそうになった場面でヴェルスパの選手がファール。
このファールを批判するつもりはないですが、DOGSO(得点機会阻止による一発退場)に該当したか微妙なところ。
参考: DOGSO(ドグソ)とは? サッカーのルールを分かりやすく解説(Jリーグ公式)
その後も、FW東が空中戦で競り勝ちチャンスを迎えましたが、得点はならず。まわりの選手が、東の特徴をより深く理解できれば、チャンスは自ずと増えるはず。
守備面で、ブリオベッカのセンターバック(藤森、笠嶋、菊地)は、金崎のポストプレーやボールタッチに苦戦するばかりでなく、1列前の選手との連携でボールを奪取する場面も何回かありました。主審の大穂さんも、「名前でファールのジャッジをすることなく」妥当な判断でした。
金崎は「短パン姿(鹿島のFWの伝統なのか分かりませんが、鈴木優磨のようにユニフォームパンツをまくり上げていました)」で、ハードワークを続けます。10年近く前 JFLを席巻したHonda FCのFW古橋達弥をさらに凄くしたようなプレーでした。クロスからヘディングシュートを打たれたシーンでは、頭ひとつ抜け出していて、肝を冷やします。
金崎がボールの競り合いで脚を高く上げてファールを取られたシーンで、一部ブリオベッカのファン・サポーターは「短パン直せ!!」と叫んだところ、金崎は(とりあえず)短パンを直します。
別のファン・サポーターが「足長いんだよ!!」と野次を飛ばします。けなしているのか褒めているのかよく分からず、周りのファンはクスリと笑っていました。
DFラインの上げ下げも問題なく、DFの選手がシュートを打つなど一進一退の攻防が続きます。
おれ自身は「試合に夢中」になっていて、ワンプレーワンプレーに集中しているのが自分でも分かりました。
「試合に夢中」になりすぎて、後半ATを迎えるのがあっという間に感じます。
試合終了直前、ヴェルスパに2回決定機を作られますが、GK本吉の判断の良さ&中村真人のシュートがわずかに外れたことにより失点を免れます。
(ほぼラストプレーとなった)ヴェルスパ中村真人のシュートによって失点したなら、おれは失神していたでしょう。
結果、スコアレスで試合終了
試合終了後
両チームのファン・サポーターから選手に惜しみない拍手が送られます。
勝てなかったとはいえ、試合内容は非常に良かったです(ピッチ状態は悪く、風も強かったのに)。
都並監督はインタビューで「運があれば勝っていて、運が無ければ負けている紙一重のゲーム」と振り返っていました。
ウチの今年3月~5月の試合映像を一通り観た後、すぐにこの試合を観たら「カテゴリーが1つ上がったのか?」と思うはず。
ウチの出来が良かったのはもちろん、ヴェルスパはとても強敵でした。昨年今年のJFLのチームの中で最も強かったです。
ヴェルスパは選手だけでなく、サポーターも好印象を持ちました。試合内容を見て応援し、自分たちのサポートを誇大していませんでした。
個人的には「拡声器で同じコールを何回も行う」「脚立を使う必要がないのに、わざわざ使用する」「大誤審でもないのに、審判への批判が多い」「大阪紅牛會のように鳴り物が上手ではないのに、声が聞こえず鳴り物ばかり目立つ」サポーターには嫌悪感があります。
そういった「嫌な気持ち」は一切なく、晴れやかな気分&サポート疲れを感じながらスタジアムを後にしました。
試合後、数日経ってから
「この試合は浦安市で開催してほしかった」思いがこみ上げてきました。
ブリオベッカ公式HP内で「私たちの目指すサッカー」という項目があります。その項目には
個性を発揮して相手との駆け引きを楽しめるサッカー と書かれています。
短期決戦や天皇杯関連を除き、この試合は「目指すサッカー」に最も近づいたといえます。
しかし、2016年後半や2017年前半のような自惚れに浸ると、球団はあっという間に崩壊します。
このような試合を浦安市内で開催するために、球団に携わる人全員が地道な活動を継続して行っていきましょう。
では。