久しぶりに味わった虚無空間

ブリオベッカ浦安は、ホームゲームを第一カッターフィールド(習志野市秋津サッカー場)で開催しました。

競技結果は、0-1の敗戦。

そんなことはどうでもよくて(よくないけど)

浦安から比較的近い試合会場なのに観客数が435人だったことが大問題です。

習志野市秋津サッカー場到着

秋津サッカー場に着いたのは、午前10時。

他の観客は数人しかいませんでした。

その後、横断幕掲出の時刻になると、アウェイ・ヴィアティン三重を応援するサポーターは続々と駆け付け、華やかな横断幕を多数掲出していました。

片やブリオベッカは、地味な弾幕のみ(一発幕は出していませんが、準備はできています)。

開門時刻となり、べか彦も登場。べか彦のいる場所は、まわりが明るくなります。唯一無二の存在。

べか彦が休憩に入っている間、おれはスタジアムグルメとして、おやつのソッカいただきました。食べ過ぎないようにして、サポートに集中。

スタンドに入るとき、ベンチ外の選手がボランティアの方の手伝いをしていました。その選手の顔ぶれが豪華すぎたので、99%完封負けを覚悟。

試合開始直前には、ブリオベッカのファン・サポーター向けにニュースペーパーを配らせていただき、演説もしました。

ヴィアティンのサポーターに多く来ていただけたので、アウェイのような空気になることを伝えましたが

試合開始

その通りの雰囲気になりました。

ブリオベッカは、「選手の組み合わせを試行錯誤していて」「ベンチ外の選手が豪華な野戦病院化していて」「試合に何とか出られる昨年の主力選手が絶不調」という負のスパイラル真っ只中です。そんな状況でJFL屈指の資金力を誇る球団を相手にすれば、劣勢になるのは目に見えていました。水が上から下に流れるくらい当然のこと。

選手の組み合わせを試行錯誤するのは、今後も続くことが予想されます。開幕してから3試合ですが、同じポジションで先発出場し続けているのは、2名のみ(GK本吉と左CBの志村)。

都並監督や鬼木コーチが頭を悩ませているのは、容易に想像できます。

選手を固定できないのは致し方ないですが、この3試合とも

前半20分以降、幾度となく左右のセンターバックの裏で起点をつくられる ことは至急修正すべきです。相手のパスの起点とDFラインの裏を狙う動きに全く対応できていません。

おれは、サポートをしながらも小声で「DFライン下げ過ぎ」と数十回ボヤいてしまいました。

開幕戦と第2節は、本吉のスーパーセーブで事なきを得ましたが、選手の個人能力が高いヴィアティン相手だと失点は必然でした。

攻撃については、東の孤軍奮闘だけで、チャンスをあまり作れません。選手の組み合わせを試行錯誤中なのに、連携を求めるのは酷です。

前半は1点ビハインドで折り返し。ブリオベッカのファン・サポーターが湧くシーンは、ほとんどありません。

べか彦&ブルーキャッツによるダンスショーが行われたときだけは、スタンド全体が和みました。

後半に入り、ブリオベッカの守備が少し意思統一されているのは感じました。

攻撃については、裏へ抜ける動き出しが増えたのはいいです。しかし、ダイヤゴナルランがほぼ皆無。前半20分以降、ヴィアティンの鮮やかな攻撃を目の前で見ただけに、余計ガッカリ。

サポートをしながらも小声で「ダイヤゴナルランが少ない」と数十回ボヤいてしまいました。

第2節と同じように、いい形からのシュートもありました。これを決められないのは仕方ないです。(シュートを打った選手を批判したり、〇〇のシュートが決まっていればなんて言い始めると、誰もシュートを打たなくなります。ご注意を)

この後、都並監督は選手を代え、東駿と井上翔太郎の2トップの変更。俗にいうツインタワーによる攻撃です。

この布陣変更によって、ツインタワーではなく地上戦を舞台にする選手たちが躍動。ジョニー(若杉)、そして山崎広大。

今シーズン、ヘッドコーチに就任した鬼木さんは、初めてテクニカルエリアに長時間出て、ポジションの微調整を図った効果が出ていました。

クロスを上げるところまで行けるのは、第2節と同じ。第2節と違うのは、相手センターバックは、空中戦がとても強いこと(地上戦だと、そうでもない)

ブリオベッカのGK本吉は、前後半を通じてシュートに対し横っ飛びする場面が何度もありました。ヴィアティンのGKが、シュートに対し横っ飛びする場面は1回あるかないか。決定機の回数は、明白に違いました。

浦安のファン・サポーターは声や手拍子によるサポートを選手に送り届けますが、クロスはことごとく跳ね返され、得点はならず。得点の気配がしないことを育成組織の子どもたちは察していたようで、応援ではなく傍観をしていたように見受けられました(おれにとって、子どもたちは頼もしくも恐ろしい存在です。良くも悪くも素直)。

試合終了後

おれは、一目散にスタンド出口へ向かいます。

秋津サッカー場に来たファン・サポーターに、来場していただいたお礼を言うためです。

おれは、カリスマ性もなく、婚活用語でいう清潔感もないので、ファン・サポーターを増やすことはできません。それでも、せめてもの気持ちを見せて、いろんな方に切り替えを促します。

今のチーム状況だと、行動即結果は期待できません。勝点3という競技結果を得るまでは、まだ時間が掛かる見込みです。

ヴィアティンでは当たり前の観客動員数1,000人超えをするには、地味な行動を繰り返し継続する必要があります。

ブリオベッカは、昨年準優勝を果たしましたが、それは過去の栄光です。ピッチ内外で、もがき苦しみながら、地域に根差した球団を目指しましょう。では。