理由は「チームの応援がゆるやかで楽しい」からである。
観客の中で、目立つサポーターがいる。そのサポーターはおっちゃんで、太鼓を叩きながら大声を出し応援している。一見すると近寄りがたく、一緒に応援する観客を歓迎する雰囲気は無いように思うだろう。
でも、使命感や悲壮感といったものは一切感じない。非常にオープンな応援席なのだ。サッカーファンに認知されている応援歌なんてほとんどない。野球やテレビ番組、ディズニーソングといった歌の流用が多い。身の丈をわきまえて応援しようとする姿に共感した。
ちなみに(リーグ戦ほど本気ではない)カップ戦では、アドリブで応援歌を導入することもしばしばだ。モンテディオ山形サポーターが一緒に応援していたから、その応援歌を歌ったこともある。試合中なのに、「相撲の立合い」について、何分も議論を交わしたりもした。
一言で言えば、牧歌的で居心地がいいのだ。
しかし、入場無料の関東1部リーグとは思えないくらい、サッカーのレベルは高い。スタッフは、80年代の名門・読売クラブ出身者が多く、7月の天皇杯ではベストメンバーの浦和レッズと打ち合いを演じた。結果は2-8の大敗だったけど、おれみたいな素人でも「つなぐサッカー」は観ていて面白い。(現にレッズの監督は、浦安の監督に「点差が開いたがそんな大きな差はない。君たちみたいなチームはなかなかない」と語ったらしい)しかも、その選手たちがコーチとなって、育成年代への普及活動もしっかり行っている。
ただ、浦安地域への密着はさっぱりだ。未熟すぎる印象を受けるが、来年は舞浜(ディズニーリゾート最寄駅)に陸上競技場が完成する。
東京ディズニーシーの駐車場より、浦安市が建設中と思われる陸上競技場を臨む。多分浦安SCが使うのであろう。すぐそばにホテルがあるから遠征超便利よ。 pic.twitter.com/ywFVBNzD1A
— あつんど%日曜西ほ23a (@Atsundo_mn) 2014, 12月 15
この陸上競技場を足掛かりにして地域密着を図るだろう。
おれは、舞浜で試合を観戦できる日を心待ちにしている。