スペリオ城北のファンになる

 理由は「礼儀さえ持っていれば、スペリオサポーターはいろんな価値観を認めてくれる」からである。
 
 初めて観戦したのは9月7日のアローレはちきた戦である。
東京都社会人2部(Jリーグ8部)と思えないくらい、両チームのサポーターが盛り上がっていた。サッカーを楽しむのに、カテゴリーは関係ないことを認識させられた。
 試合内容もJFL(Jリーグ4部)を思わせるほど白熱した展開となったが、一番印象に残っているのは試合後である。(この「SPERIO城北 – アローレはちきたFC」戦はyoutubeにアップされていた)
 両チームのサポーター代表が、それぞれのサポーターの元に、お礼の挨拶を行ったのだ。
 勝利至上主義になりがちなJリーグでは、このような光景なんてありえない。リスペクト精神を持った素晴らしいサッカーファンだと思った。
 次のリーグ戦では、スペリオ城北サポーター発案で「Jリーグナイト」が行われた。


このイベントは、「Jリーグをはじめ、スポーツを応援する格好」でスペリオ城北の試合に来るファンを歓迎するという内容だった。誰でもわかる歌を基にした応援でみんな盛り上がり、50種類以上のユニフォームが乱れるカオスな空間は、本当に楽しかった。
 このイベントに代表されるように、礼儀を持っていれば、みんなサッカーを楽しめる雰囲気が作り上げられていると感じた。J8としては異常に多い観客数を誇るチームは、既存サポーターがファンを増やす仕掛けつくりがすごく上手い!
 
 でも、サポーターが楽しむことを優先させすぎて、選手やスタッフが、サポーターのことを良く思っていないのではないか?という疑問も湧いた。(おれも、試合後の選手と話をしたときの格好が、野球のユニフォームだった)
 しかし、この疑問は杞憂に過ぎなかった。
 公式戦全試合終了後に選手全員と監督がスタンドに来てくれたのだ。リーグ戦では13試合を戦って、昇格チームと勝ち点・得失点差が同じでも、昇格に失敗してしまった残酷すぎるシーズンなのに。


 おれは300試合以上サッカーを観戦しているが、選手全員と監督がこの距離までわざわざ来て挨拶をすることに驚き、感動した。

 来年はもっと観客が増えて、昇格することを切に願っている。楽しみながらこの夢を現実にしたい。
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写真:スペリオ城北リーグ戦ラスト4試合のマッチデープログラム(サポーター手作り)