桜が散り、葉桜が芽吹き始めた4月11日
ブリオベッカ浦安は、アウェイでの流通経済大学FC戦に臨みました。
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久しぶりの観戦
おれにとっては、昨年11月の地域CL(佐賀で開催された1次ラウンド)以来となる ブリオベッカの現地観戦です。
昨年のブリオベッカは2月下旬の天皇杯予選が行われた後、長い間無観客試合でした。
地域CLは、おれにとって念願の有観客試合。
この試合では、
「何としても(決勝ラウンドが開催される)市原に戻って、大勢の浦安ファンと試合を観たい」
という思いが強かったです。この試合の観戦を楽しんではいましたが、心のどこかで「決勝ラウンドに行かなければならない使命感」はありました。ファンのみんなと観戦したい気持ちは強かったです。正直に書けば、昇格なんてどうでもよかったです。
しかし、この地域CLで、ブリオベッカは1次ラウンド敗退。佐賀の地でシーズンを終了しました。
話を流通経済大学FC戦に戻します。
今年は2月の天皇杯予選が無観客試合。
ベカスタ(ブリオベッカ浦安競技場)で行われた4月4日のリーグ開幕戦は、浦安市民のみ入場可能でした。
つまり、この日は今年初の制限なし(体調不良等は例外)で観戦できる試合でした。
一緒に観戦するのは久しぶりのファンも多く、おれの気分は高揚していました。
試合開始
この日の流通経済大学FCは、全員が1年生。つまり、最近まで高校生だった選手たちが相手です。
しかし、流通経済大学FC(サードチーム)は、毎年1年生だけで構成されているわけではありません。
2年前の2019年は4年生の茂木星也キャプテンを筆頭に、天皇杯予選茨城県予選準々決勝で、名勝負を演じました。(筑波大トップチーム相手に、ギリギリまで粘り強く守り、後半途中から三笘が出てきても、同点のまま凌ぎました。しかし、)
サードチームといっても、「Jリーガーの卵」たち。ピッチ上で、ブリオベッカの選手たちを苦しめます。
個人技に秀でた選手が多く、1vs1の駆け引きも上手かったです。前半17分には、流通経済大学FCが先制。浦安から見れば、サイドを深くえぐられるシーンが目立ちます。
例年のブリオベッカだと、失点直後は選手から「悲壮感」が漂うことが多かったです。今年は少しだけ違います。前向きな声が選手間で出ています。
飲水タイムを経た後は、ブリオベッカのボール回しがよくなります。流経大FCは、キング幡野を捕まえきれず、ボールを奪取する狙いが定まらなくなります。浦安ファンは、手拍子の応援で、いくつかのパターンを入れます。数多くあったセットプレーのチャンス時には「うらやすごーる」の応援歌と「ブルーノメンデス」の流用応援歌を使いました。バックスタンドは屋根があり、音の反響が大きかったです。この2つについては、多くの浦安ファンが手拍子を合わせてくれました。
新たに試した応援歌もあり、その1つが「Go Go Becca」。千田純生先生のイラストを参考にしました。
ピッチ上では、両チームとも膠着状態が続いていました。斎藤雅也主審は、比較的流す傾向があり、気持ちよく観戦できました。
その主審が初めてのカードを出したのは、前半40分すぎ。
浦安が敵陣でファールをもらい、西袋が速いリスタートを選択します(その判断をした選手、いいタイミングで動き出した選手は、評価するべきです)。西袋が蹴ったボールは、9.15m離れていなかった流通経済大学FCの平野元稀が意図的にカット。このプレーにより警告が出ます。
一連の流れを観た浦安ファンは、「珍しいケースのイエローカード」くらいにしか思っていませんでしたが、後に試合の流れを左右します。
前半終了間際、昨年までの浦安であれば極めて危険な時間帯でしたが、この日は同点ゴールを決めました。右サイドを崩して、最後は峯がプッシュ。龍ヶ崎でも、「エレクトリカルパレード」の手拍子を叩きます。
前半終了後のスタンドは、同点ゴールが決まった安堵感もありましたが、「ブリオベッカの試合が観れる」幸福感が漂っていたように思います。
後半立ち上がり直後
「小島の動きに、相手選手複数人が連動する」現象により、浦安が勝ち越し点を決めます。
一時的に小島とポジションが入れ替わった西袋が、裏を取る絶秒な浮き球のパス。
峯が折り返し、ゴール前に上がっていた林洋毅がゴール。
林容平の話をしていた浦安ファンに、自分の存在を見せつけるような活躍で、2回目のエレクトリカルパレードが流れます。
この後は、しばらく浦安の時間帯。シュートを打ったシーンや中盤でボールを奪う場面が増え、その度に浦安ファンは、大きな拍手。(特にアウェイまで来るファンは、ため息や悲鳴をしないのが、素晴らしいです)
しかし、2点リードとすることはできず。逆に、(数少ない)コーナーキックのピンチから、同点ゴールを決められてしまいます。最後の飲水タイム直前という時間帯もあり、嫌な感じがしました。
このタイミングでも都並監督はいつも通り動かず。おれは、ほんの少し焦り始めます。
後半30分ころに、都並監督は最初の選手交代。幡野に代えて「未完の大器」村上弘有が登場。ブリオベッカでのデビュー戦。
この直後、試合を決定づけるプレーが発生します。
流通経済大学FCの平野が2枚目の警告で退場。
(浦安からみて右サイドの富塚との1vs1で負けて)反スポのファールを与えてしまいました。
試合の流れは決まった!?
これにより、浦安は数的優位。(しかも、平野は1点目と2点目のアシストを決めています)。特に、セットプレーで圧倒的優位になります。
数分後に得たコーナーキックのチャンスで、篠田がアウトスイングに蹴ったボールを西袋がヘッドで合わせ、終盤に勝ち越しゴール!(篠田→西袋のゴールは、2試合連続)
こうなると、ブリオベッカはイケイケです。
直後のコーナーキックでは、篠田から富塚がドッカンヘッドで追加点。
見事な連続ゴールでした。中盤や後ろの選手は疲れているはずなのに、いいボールを蹴る篠田にあっぱれです。
流通経済大学FCの選手は、フラストレーションがたまる展開。後半途中出場の選手が、反スポでイエロー。
別の浦安ファンが「流経大FCの選手はイライラが溜まっているみたいですね」と呟いたのに対し、
おれは、「でかい大人が寄ってたかって、立て続けにゴールを奪ったら、そりゃそうなるよ」と反応します。
↓活躍したでかい大人たち
この話以降、浦安応援席は「完全に脱線」。流経大FCの選手が生まれたのはいつだとか、そのとき自分はなにをしていた等々の話で盛り上がってしまいます。
村上弘有が超決定機を外しても、ファンはみんな苦笑い。No.19時代(2014年ころ)の竹中公基を見ている気分です。2016年のような活躍ができれば、ブリオベッカはJFL上位に行けるでしょう。
この日の試合は4-2で、ブリオベッカ浦安の勝利。
久しぶりに浦安ファンと現地観戦できたことに幸せを感じながら、龍ヶ崎を後にしました。