執念の守り勝ち??

ブリオベッカが、FC今治と初めて対戦したのは今年4月のこと。
きょうはまいだべかひこくんにあえました
相手がHonda FCやソニー仙台ではないのに、めちゃくちゃ酷い内容だったため、怒りながら観戦記を書いた。
だからこそ、「岡田武史」という単語や選手の名前はおろか、「相手チームの名前」すら書かなかった。もちろん、他の観戦記においては、相手チームの名前を明記している。
その忌まわしい記憶が残る中で迎えた尾道での一戦。しかも、昨年開幕から連続フル出場だった秋葉勇志は欠場確定。ただし、監督が交代したので絶望感はなかった。
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試合前のスタメン&ベンチ入りを確認すると、(2種登録除き)夏の補強で入団した選手が全員登録されていた。片や今治は、ヴェルディから移籍してきた若手FWや外国籍FW、名古屋入団時にJクラブ間で争奪戦があった超実力派CBの牟田雄祐はベンチ外。
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浦安は、どんな布陣なのか見当がつかなかった。キックオフ直後に、先月と変わらないフォーメーションであることが分かった。新加入の選手も2人いたが、浮ついた様子はない。
戦前の予想通り、今治のボール保持率が高い。それでも、得点機はないため浦安応援席に悲壮感はない。浦安の応援席まで遊びにきてくれた方も、試合内容にある程度満足しているようだ。
前半25分に1分間の給水タイムとなり、応援席も一旦クールダウン。その直後、劣悪なピッチをものともせず、上松が左足でミドルシュートを打つ。無情にもバーに叩かれたが、少なからず得点の予感がした。
上松は、柴田監督就任以降、思い切りのよさが目立つ。(武蔵野戦のように、一発レッドでもおかしくないプレーだけは勘弁)
と思ったら、低い位置で浦安のパスがカットされて、その流れから失点してしまう。
浦安応援席は、少し嫌な雰囲気になったが、当然応援は続く。田中貴大の素晴らしいクロスから、フリーで俊哉様がヘディングシュートを打つも得点ならず。
チャンスは潰えたと思ったが、前半40分過ぎに、石坂元気のゴールが生まれる。
おれ個人は、狂喜乱舞。前半のうちに追いつきたい気持ちが強かったからだ。
このまま前半終了。ミスはあったが、悪くない雰囲気だ。
後半になっても、今治のボール保持率が高いペースは変わらず。今治は、PA外からのシュートを増やすも、枠をとらえられない。浦安は集中して守れている。
時間が経つにつれ、PA内でシュートを打たれるが、これも守り切る。今治に、川西誠や大町将梧がいたら失点していただろう。
この流れは給水タイム以降も変わらず、浦安は防戦一方となる。
しかし、浦安最後の交代で幡野が投入されてから若干ピッチの空気が変わる。
浦安がイエローカード2枚で選手が1人退場になった直後、畳みかけるように攻勢をさらに強めた今治に対して、カウンターを仕掛ける。多木がPA中央からいい形でシュートを放つも枠を捉えられない。
おれ個人は1人退場になった直後から「とにかく守れ」と連呼していたが、例外は最前線のFW1人、それとロスタイムが残り1分を切ったとき。
今治ホームの試合は、Honda FCだって無得点で終わっている。そんな簡単に行かないはず。おれは、かなり慎重になっていた。
浦安はチャンスを逸したはずだったが、同じような形でPA中央にいた多木にボールが渡った。浦安応援席にいた誰もが「シュート!」と思ったが、今度は慎重になりすぎて、シュートまで持っていけず…
思わず、「勝負を掛けろ!うらやす!」コールをしたが、同点のまま試合終了。
浦安から見れば、守備陣の奮闘と全員のハードワークで勝ち点1を得ることに成功した。
(おれは、試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、拳を握って喜んでしまった)
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試合後の選手たちは、応援席のすぐ近くまで来て、あいさつしてくれた。ほとんどの選手が「やり切った」いい表情をしていた。
最後に、新戦力の選手に対する雑感を。
後藤虹介→この試合のキーマン。相手司令塔をマークする役割だった。攻撃できる状況ではなかったが、柴田監督の戦術理解度は高そう。
石坂元気→ゴールよりも、ハードワークできる運動量を褒めたい。山雅にいそうなタイプ。
幡野貴紀→(現地&岡山の清心温泉で得た情報)
ルーキー時代、ファジのトップチームでいきなりベンチ入り。しかし、トップチームでは活躍できず。適正ポジションは、攻撃的ボランチかサイドハーフ。
ボールを持たないときのランニング&ドリブルでの動きはなかなかよかった。同点で試合終盤を迎えたとき、ジョーカーになりえる。
多木理音→
潜在能力はかなり高い。低いボールのポストプレーはまずまず。
しかし、「ストライカー」としてはまだまだ。
浦安の声出し隊は、選手に罵声を浴びせることはない。しかし、「決定的な場面でシュートを打たない選手」は批判する。
(参考までに、他に批判対象となるのは、試合中に仰向けでがっくりする姿勢etc)