JFL開幕カード発表の雑感

本日午後に「JFL開幕カード」が発表された。
ブリオベッカ浦安の日程は以下のとおり
第1節
アスルクラロ沼津 対 ブリオベッカ浦安 会場:静岡県内
3月6日(日) 13:00 キックオフ
第2節
ブリオベッカ浦安 対 Honda FC 会場:千葉県内
3月12日(土) 13:00 キックオフ
これを見た率直な感想は、
理想的!
まず、以下のパターンを避けられたのは大きい。
(1)開幕戦が600km超の遠距離アウェイ
(2)開幕戦で弱いチームとあたる
(3)ホーム開幕戦で「八戸・沼津・奈良」とあたる
(4)ホーム開幕戦で「赤いコスプレ」をした中年がやってくる

(1)は単純に、記念すべき開幕戦を観戦できるファンが少なくなるから。
(2)は、開幕戦で勝ったとしても、チームに「どこかで大きな落とし穴が待っている」から。
(3)は、試合運営を行っている後援会が、(ただでさえ、初の有料試合なのに)てんやわんやになるから。
(4)は、後援会を筆頭としたブリオベッカファンが、「カルチャーショック」を受けるから。
(カルチャーショックを和らげるために、3月13日 東京武蔵野vsホンダロック は是非観戦してほしい)
では話を「アウェイ沼津戦」に移す。
まず、沼津の戦力面。
言うまでもなく、ゴン中山が在籍している。
それと、昨年J2に所属していたチームから、移籍してきた選手が4人
さらに、松本山雅から期限付き移籍をしている選手が3人
さらにさらに、FC大阪とヴァンラーレ八戸から「チーム得点王のストライカー」がそれぞれ1名加入。
…恐るべし静岡県サッカー協会アスルクラロ沼津
これだけの戦力だから、間違いなく優勝候補の1つ。「来年はJ3!」という意気込みが充分伝わってくる。
一方のミスターサイトーは、スカウティングが大変だろう(他人事)
次に、アウェイ沼津の雰囲気。
2年前の話になるが、アスルクラロ沼津の試合を観に行ったことがある。
そのときは観客も1,000人ちょっとだったが、試合運営に携わる方々は印象に残っている。
とにかく、ファンに優しく対応することが徹底されている。
アスルクラロのグッズを少し買っただけなのに、4人が「ありがとうございました!」と挨拶してくれた。
男ひとりだったので、恥ずかしかったが
駐車場に停めてある車が「ライト点灯」していることを、試合中に知らせるため、前列の通路で「車両ナンバー」が書いてあるスケッチブックを掲げる等、アドリブ対応も「なかなか上手」だった。
ちなみに、その車の持ち主は、ベンチ外の選手だった…
話を戻す
しかし、今年は2年前と「観客動員」が違う。開幕戦ということもあり、3,000人近い動員となるだろう。
それでも、沼津の試合運営は、ブリオベッカにも役立つヒントが多くあるはずだ。
関東リーグでは「まず味わえない」アウェイを経験した後は、いよいよホームゲーム開幕
相手は「Honda FC
別名・Jリーグへの門番
1981年から降格した1年間を除き、ずっとアマチュアリーグ最高峰にいるクラブ。選手はほとんどがアマチュア(本田技研正社員)契約だ。

選手層は、当然厚い。パスサッカーは、見る者を魅了する。
2007年の天皇杯でベスト8まで進んだのは、記憶に新しいところ。
一昨年のリーグチャンピオンであり、今年も優勝候補! といいたいところだが、少し雲行きが怪しい。
まず、
昨年の(チーム得点王ではなく) 「JFL得点王」 伊賀貴一の現役引退=社業に専念
それだけでも大きな痛手なのに
砂森和也のカマタマーレ移籍(本田技研の正社員は辞職)
エースストライカー と 左サイドバック が抜けた。
ブリオベッカに例えると、竹中公基と田中貴大が抜けるようなものだ。
いくら選手層が厚いとはいえ、今年のHondaFCは、パスサッカーが発揮されるかどうか分からない。


ただひとつ言えることは、間違いなく優勝争いに加わるチームだということ。
HondaFCの場合、チームもそうだが、ファンもサッカーをよく知っている。
ブリオベッカ初の有料試合に「ふさわしい相手」だ。
(HondaFCのファンが優しいことは知っているけど、ブリオベッカの運営が、多少ひどい対応をしても我慢してほしい。苦情はいつでも受け付ける)
ここで、気になる点がひとつ。
「ホーム開幕戦の試合会場はどこ?」
いろいろな意見があるだろうが、3月12日(土)という日付を確認した瞬間、個人的な希望は固まった。
千葉県旭市の東総でやってほしい(銚子の近く。都心からの距離は、沼津市や栃木市のほうが近い)
運営が、有料試合に てんやわんや する前に、少しでも慣れてほしいという意味もある。
しかし、1番の理由はこれだ。
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2011年3月12日(土)「ベガルタ仙台vs名古屋グランパス」のチケットだ。
勘のいい人は分かるだろう。前日に東日本大震災が発生したので、延期となったゲームである。
東総が立地する千葉県旭市の中にある飯岡町では、東日本大震災で大津波が発生している。


3月12日(土)という日付を迎えるのは、その日以来初めて。
「東日本大震災で大きな被害を受けた地域」がホームタウンなのだから、このスタジアムから「浦安」というチームを全国へ発信してほしい。
参考・秘境から帰還したら首位だった・・