天皇杯決勝の試合参戦後、埼玉高速鉄道乗車中に、下記のリリースを確認した。
【トップ】田中 貴大選手 移籍のお知らせ
天皇杯の結果を10%くらい忘れさせる文面を見たとき、レノファ山口の監督の顔を思い浮かべた。
霜田正浩氏である。
レノファの監督に就任する前、ベルギーのシントトロイデンVVでコーチをしていたが、その直前、
ブリオベッカ浦安のトレーニングを2週間だけサポートしていた。
指導者として「一意専心」選手に信頼される本質追究(2017年8月の日刊スポーツコラム)
熱を持っている大人(ブリオベッカ浦安・柴田峡監督) (ゲキサカ)
今にして思えば、浦安が、柴田監督・霜田臨時コーチという指導者に巡り合えたのは、本当に幸せだった。無理なことは承知だが、この首脳陣を再び浦安で見たい。
2人がタッグを組んだときの試合は、昨年7月、ホームのFC大阪戦だ。
FC大阪はJFLの強豪チーム。片や浦安は、前半戦15試合で勝ち点はわずか9。
遅まきながら、3週間前に監督を交代したばかり。試合前までの対戦成績は、当然のごとく浦安の全敗。
しかし、チームの弱点を補う準備をしてきた浦安は、FC大阪に決定機を作らせない。
右サイドのウィングバックでプレーする田中貴大は、相手陣内で、果敢に仕掛ける。その結果、右サイドが起点となり浦安が2得点を挙げる。
結果、浦安は、FC大阪から初勝利を挙げた。
その試合の観戦記
浦安SCのOBが大集合
浦安の田中貴大が、1番輝いて見えたのは、上記のFC大阪戦。
しかし、1番印象に残っている姿は、その2年前。浦安に移籍した直後のこと。
JFLに昇格する前の関東サッカーリーグ、ホームの浦安市陸で日立ビルに敗戦を喫した試合だ。
試合終了直後から、自分自身に苛立っているように見える貴大の姿は、昨日のように思い出す。おれの記憶が正しければ、試合後の観客のお見送りにも登場しなかったはず。
浦安が負けたときは、うなだれる選手が多いだけに、より印象に残った。
浦安に4年間在籍していたが、いろいろな出来事を思い出す。
・中盤が本職だったのに、右サイドでも左サイドでもオーバーラップで存在感を見せた田中貴大
・子どもたちから「貴大コーチ」と呼ばれる姿が、かっこよかった田中貴大
・警告をもらう光景が、恒例行事となってしまった田中貴大
今回の移籍は、カテゴリーが3つも上がるので、特進といえる。
しかし、能力を考えれば、スタート地点に戻っただけとも考えている。
レノファ山口は、パスをよく繋ぐサッカー。ただし、浦安ほどサイドに重点を置いていない。前線の攻撃陣は、とにかくスピードが速いので、それに合わせられれば、出場機会はあるはず(6月の vsファジアーノを現地観戦したときのイメージ)。
おれ自身は、今回の移籍で寂しい感情なんて、一切湧いてこない。
田中貴大に対して、大きなサポートをしたなんて思っていないが、言いたいことは1つだけ。
維新劇場を担ってくれ!!
Subscribe
Login
0 Comments
Oldest