注・タイトルと本文は関係ないです。
4月16日に「柏の葉」で行われたJFL ブリオベッカ浦安vsFCマルヤス岡崎 の一戦は、「理不尽な」試合だった。
「柏の葉公園」の桜の花は散り、緑が芽生え始める。
公園内の人出は、2週間前と比べれば閑散としていたが、開門直後の競技場は、もっと閑散としていた。
キックオフ40分前に行われた選手紹介時も、まだ閑散としている。
しかしその後、スポンサー関連のお客様が多数来場して、2週間前よりは多くの観客が集まった。
ユースの選手たちも、声出し応援のすぐ隣にいるので、賑やかだ。
試合が始まる。
キックオフ1時間前に散水した影響か、芝生の剥げている箇所がなくなった影響か分からないが、浦安のパスワークが冴えわたる。
浦安から見れば、サイドでボールを保持できている。
マルヤスがサイドのケアを強く意識していたであろう前半10分。
秋葉がDFラインの裏へロングボールを放り込む。ドンピシャのタイミングで裏に抜けた竹中。オフサイドはない。DFを1人交わし、右足でシュート。ブリオベッカ浦安先制
このときは、初めて観に来たお客さんに「エレクトリカルパレード」を聞いてもらえてよかった!
くらいに思っていたのだが、この1点は時間が経つにつれ、重い意味を持つようになる…
マルヤスのロングボールに対し、浦安はオフサイドを多く取れていたが、
前半15分に左サイドの裏を取られてしまう。
そこからのクロスで決定機を迎えたが、センターバックは体を張り、GKの中島は顔面セーブで何とかピンチを切り抜ける。
このピンチ以降も、一方的なマルヤスペース。
ロングボールに対応できず、シュートまで持っていかれる場面が多くなる。
そのシュートが何故か、枠内に入らない… おれは「ウー!!」と言って背中を反らす仕草が増える。正直ヒヤヒヤする。
中島のスーパーセーブが目立ったが、何とか前半を「1-0」で折り返す。
後半が始まって、10分もしないうちに、前半と同じような試合展開になる。
浦安は、何とか失点を防いでいる。
浦安の声出しファンは、試合展開によって「選手コール&応援歌」を行うが、この日は半分以上がGK中島に関連している。それだけピンチが多い。
押されている試合展開に対し、ミスターサイトーの動きは早かった。
浦安のカウンターが、シュートまで持っていけないこともあり、後半33分までに交代枠を使い切る。
久しぶりの登場となった坂谷を始め、田宮も相馬もゴールを決める能力はあるが、この日はボールホルダーへのチェックが主な役割となった。
後半40分過ぎから、競技場内が「1点を守り切る」という空気に包まれ始める。
スタンドの人数は全く違うが、昨年5月の江戸川ダービーを彷彿とさせた。
この一体感を味わうのは久しぶりだな…と感慨にふけっていたら、ロスタイム突入。
ブリオベッカの最終ラインは、体を張り続ける。1点を必死に守り、
試合終了のホイッスルが鳴る。
ブリオベッカ浦安は、JFLでホーム初勝利
まるで、ベガルタ仙台みたいな試合展開だったが、選手のコンディションが上がってこない状態で勝ち点3を手にしたのは非常に大きい。
初めて観に来たお客さんには、「魅力あるサッカー」ではないが、「ハラハラドキドキした」サッカーの醍醐味は味わってもらえたと思う。
試合終了後のインタビューは、ミスターサイトー、竹中、中島の3人。
率直な感想を聞かれたミスターサイトーだが、
第一声は「ホッとしています」。
やはり、ホームで勝てないのは相当な重圧だったのだろう。最後に「サッカーができる幸せ」という言葉があったが、選手たちは引き続き「仕事・生活への態度」でそれを表してほしい。(昨晩、白岳を飲んで、いい気分になった奴に言われたくないだろうが)
試合後の選手によるお見送りは、当然のことながら大盛況!
おれも、数人の選手に声をかけさせてもらった。
もちろん、この試合で最も活躍したであろう選手にも。
元々高い能力を持った選手が、素晴らしいプレーを見せれば、1人でも試合を決めてしまう。本当にサッカーは理不尽なスポーツだ。
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