これぞ天王山 VONDSvsブリオベッカ浦安

 8月9日午後4時、午後の強い日差しが残る中、関東リーグ1部の天王山「VONDS市原vsブリオベッカ浦安」の1戦が行われた。
 試合後の、浦安・齋藤監督の表情である。結果は一目瞭然だ。
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 試合会場のゼットエー・オリプリスタジアム(市原臨海)は、キックオフ1時間前から多くの観客が来ていた。
 それでも、天王山という雰囲気はあまりない。
 充実したスタグルを楽しむ人もいれば、スタンドでぼんやりする人もいる。
 (スタンドが大きく、ホームとアウェイのスペースがはっきりしていた影響も大きい)
 キックオフが近づくにつれてさらに人数が増え、アウェー浦安の応援席も、多くの子どもたちが詰めかけた。
 スタジアムDJが「応援席でVONDSを熱く応援しましょう!」マイクで呼びかける。天王山らしい光景だ。
 結果として、触発された浦安応援席は(少しだけ)マジメに応援し始める。(舞浜開催より迫力ある応援になったのは、VONDSとしては誤算だったかも)
 選手入場の前には、市原市長と
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 セルジオ越後が登場(VONDS市原新会長と仲がいいらしい)。
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 セルジオはいつもの辛口 ではなく、「ライバルチームがあるおかげで、チーム力が増す。ファン・サポーターは両チームを応援で盛り上げてほしい。好ゲームを期待している」というコメントをしてくれた。
 その通りだ。「ライバルチーム」があるということは、幸せなことである。
 関東1部が強いチームばかりだからこそ、チーム力を上げることができるのだ。
 でも、そんな悠長な考えているヒマはない。
 試合が始まった。
 始めは一進一退の攻防だった。
 ブリオベッカは、最初のコーナーキックで笠松が頭で合わせるも、ゴールならず。
 その直後、VONDSがキーパーと1vs1のビッグチャンスを迎えるも、浦安のキーパー永井がスーパーセーブ。
 しばらくはVONDSが押す展開となるが、矢部が「アンカーのお手本のような動き」を見せ、失点は許さない。矢部がいるおかげで、波状攻撃は受けずに済んだ…
 しばらくしてブリオベッカは、2本目のコーナーキックを得る。
 村田が蹴ったボールは、
 笠松がぶち込んだ!!ブリオベッカが貴重な先制点をゲット!!
 5月の江戸川ダービーといい、得点源としても大活躍である。
 他チームからすれば、危険極まりない飛び道具だろう。
 そろそろ、関東サッカーリーグから、「村田翔はセットプレーのボールを蹴ってはならない」という規則が作られてもおかしくない(んなわけない)。
 この先制点が、ブリオベッカに落ち着きをもたらしたか、それ以降は大きな動きがないまま、前半終了。
 VONDS市原は、ベンチにもいい選手が控えており、(ミスターVONDSの宮内や、水戸で2年間レギュラーだった島田とか)、決して油断はできない。
 勝負の後半が始まる。
 その立ち上がり、
 ブリオベッカ追加点!!
 右サイドに流れていた竹中のクロスが、完璧だった。(おれの目の前の出来事だったが、正直驚いた)
 上松がドンピシャヘッドで、浦安応援席に歓喜をもたらした。
 
 大人数でエレクトリカルパレードを歌うと、やっぱり楽しい。
 手拍子もいいけど、青いタオルで振ると、もっと楽しい!!
 (応援席にも100人近く来ていたが、スタンド中央も含めると、500人くらい浦安のファン・関係者がいた)
 この2点目が効いた。
 さらに、前がかりになった相手から、竹中がゴールを決める!これで3点目
 
 
 その後、前半から飛ばした田中貴大に代わって入ったのは、
 #7 秋葉勇志
 今年の公式戦初登場である。ここは浦安か?と思うような大歓声が飛ぶ。
 みんな待ってたぞ! という雰囲気はすごくよかった。
 これで、主力メンバーは、ほぼ全員が復帰。後は、大きなケガなくこの1年を過ごしてもらいたい。
 
 (その後、警戒していた島田を抑えきれず失点したが)
 最後の交代で清水康也を投入。
 
 その直後、VONDSのセンターバックでありキャプテンの坂本から、
 「浦安のフッキ」こと竹中がボールをかっさらい、ドリブルで独走し、キーパーとの1vs1を制してそのままゴール。
 歓喜の浦安ベンチ&応援席
 静まるVONDSベンチ&応援席
 特に、大きなミスをした坂本選手の視線が定まらない姿が、印象に残った。
 キレイな夕空と相まって、天王山らしい残酷なまでのコントラストだった。
 
 ここで勝負あり
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 ブリオベッカ浦安が、天王山を制した
 3試合を残して、ブリオベッカ浦安とVONDS市原の勝ち点差が、3に離れた。
 本当に大きい勝利である。特に、後半30分までVONDSを抑えた守備陣は称賛すべきだ。
 でも、でも、
 ブリオベッカ浦安は、まだ何も手にしていない。
 しかしこの日のように、多くの観客で楽しくチームの後押しができれば、「何かを」手にすることができるはずだ。
 今日の応援を楽しんでくれたみなさん。特に、子どもたち・学生たちのパワーは絶大でした。使命感・悲壮感を出すことなく、また舞浜でも、楽しみながらいきましょう。
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