〈プレビュー〉スペリオ城北vsアローレ

 東京都2部リーグ(J8)は「優勝」しか昇格の道はない厳しいリーグである。「2位」では自動残留だ。
 昨年に続き首位決戦となったが、再来年以降は、もっと上のカテゴリーで、このカードが実現するだろう。
 
 昨年の首位決戦と違う点はいくつかある。その試合の動画は、「sperio アローレ」でyoutube検索してほしい。
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 まず何と言っても、両チームとも残り2試合の時点ながら、「全勝」でこの決戦を迎えたことである。しかし、一方的な試合ばかりではない。
 後半ロスタイムに勝ち越しゴールが決まった試合は、アローレは1試合、スペリオは2試合である。
 おれは、アローレにもスペリオにも知り合いがいるので、今年は両方の試合を観戦しているが、後半ロスタイム決着の試合を1試合ずつ観戦している。
 まず、アローレの試合から。
 6月のむさしのFC戦である。
 同点で迎えた試合終盤、アローレが圧倒的にボールを保持する展開になったが、監督は守備の指示ばかり出している。ボールを保持しているときは、ほとんど指示を出さない。
 しかし後半ロスタイム突入直前、カウンターのチャンスで、「裏へ抜ける動き」を大声で伝えた。このチャンスは活かせなかったが、次のチャンスで、「裏へ抜ける動き」につられたむさしの守備陣がラインをずるずる下がった。
 結果、見事なパス回しで劇的な決勝ゴールを奪った。
 蒸し暑い中、ずっと声援を送り続けていたアローレサポは歓喜の輪をつくっていた。
 見事なコーチングでアローレを勝利に導いた指揮官は、J1リーグ1試合の最多ゴール記録を持つ野口幸司監督である。
 
 攻撃の引き出しは数多く持っているはずだ。
 対するスペリオ城北の試合
 アローレの劇的な勝利から、3時間後にキックオフとなった第一三共戦である。
・ロングボールの対応を誤ってPKを取られる
・同点に追いついた後、ポスト直撃とバー直撃のシュートが1回ずつ
 
 引き分けで終わりそうな最低の内容だったが、「そこに満城」としかいいようがない試合だった。
 もう1試合危なかった試合もあるが、全勝という成績を残している指揮官は、吉見監督だ。
2007年には、ユニバーシアードの監督も務めた(率いたメンバーが凄すぎる)
 さらに、5年越しのオファーが叶い松本陽介まで加入させており、こちらも攻撃の引き出しはたくさんあるはずだ。
 両チームとも昨年より、戦力が上積みされているのは明らかだ。
「アローレのストライカー橋場さえ抑えれば…」「スペリオのキング成岡を自由にさせなえれば…」なんて考えたら、大量失点は免れない。
 監督選手もそうだが、サポーターも昨年とは違う。
(以下、サポーターの数や弾幕のクオリティが、カテゴリーは3つ上の関東1部優勝チームよりも凄い!!というツッコミは無しでお願いしたい)
 特にアローレは若いサポーターが多く、声量でスペリオに勝ることも考えられる。立派な横断幕も作成している。
 昨年の対決で、スペリオ原田知明の決勝ゴールに悔しい思いをさせられたことから、意気込みの高さが伝わってくる。
 しかも、


バスツアーでこんな大人数は東京都リーグどころか、関東リーグでも聞いたことが無い。
 片やスペリオのサポーターは、
 昨年の最終戦に8-0で勝利して、優勝チームと勝ち点・得失点差で並びながら、「総得点」で順位をつける規則に負けて昇格を逃した。
 おれは、J2への降格、土壇場でJ1優勝を逃す、ACLであと1点が取れずラウンド16進出を逃す、といった修羅場をサポーター席で応援したことがあるが、それらを凌駕する虚しさを覚えた。
 あのとき観客席にいた(声出しサポ以外も含めた)ファンと選手が一体となって、得点を奪い続けるシーンはずっと忘れないことだろう。
 スペリオの選手・サポーター・スタッフがこの1戦に賭ける想いは、想像に難くない。
 
 ちなみに、昨年最多の観客動員はvs青梅FCの観衆は600人である。Jリーグと比較したら少ないが、4つ上のカテゴリーJFLと変わらないことを考えれば驚異的な動員だ。
 そのときも球技専用スタジアムの赤スポで、好勝負が繰り広げられたが、今年の場合600人を上回るのは確実だ。
 今回の首位決戦は、9月20日(日)19時に赤スポで開催される。
 これだけ盛り上がる要素があっても、当然入場無料だ。
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 是非とも、この1戦を見に来てほしい!
赤羽スポーツの森競技場へのアクセス
 この試合の前に、他のサッカーも観たい人には、以下の2試合を勧める。
入場無料の関東1部の中でも、1番盛り上がるカード「江戸川クラシコ」
東京23FCvsブリオベッカ浦安@浦安市陸(舞浜)14時

J2で上昇気流に乗る東京のクラブ
東京ヴェルディvsVファーレン長崎@西が丘16時

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