全国リーグに所属するサッカーチームには、どのチームにもエースストライカーが存在する。
但し、チーム得点の50%を叩きだすストライカーは稀だ(9月18日時点)。
(J2史上最もチートな助っ人、2000年札幌のエメルソンですら43.7%)
9月25日(日)に行われたアウェイのFCマルヤス岡崎戦は、ブリオベッカ浦安の竹中公基が出場停止。
その「巨人の穴」をどう埋めるか注目された。
試合開始1時間半前に試合会場である豊田市運動公園陸上競技場に到着。
ここ数日の雨天がウソのような快晴。給水時間こそ無かったが、気温も高い。
開門後、浦安の声出し隊数人でのんびりしていると、GK中島がアップしている場所から少し逸れて、ピッチレベルから挨拶してくれた。
遠征してきた立場からすれば嬉しくなる一幕だったが、今度はホーム応援席からアウェイ応援席まで挨拶に来てくれた人が。
親子連れの2人だ。うち1人はかわいい女の子!小学生にもなっていないであろう子どもから、お土産を受け取る。さらには、「ブリオベッカ」コールまでしてくれた!!
(こちらも、声出し隊の一部からもお土産を渡して、チームコールを返した)
ただ、浦安ファンと初対面での第一声が、「うらわからきたみなさん」だったことは忘れません。その後も、特にフォローや訂正はなかった…。
選手紹介の際の名物、アウェイ選手紹介のBGMは以下の通り。
ブリオベッカ浦安選手紹介BGMでディズニー音楽がかかると思いきや、ミッキー吉野でゴダイゴだとは。変化球飛ばしてきたマルヤス岡崎スタッフ、おそるべし。
— モソソン (@mopock) 2016年9月25日
アウェイらしく「しっとりした」BGMは、浦安サポに好印象。ちなみに、ホームのBGMは戦国時代風だった。
選手入場となり、暑くなりそうだと思いつつ、キックオフ!
すぐに上松がシュートを打つ。その後…
FCマルヤスの一方的な攻撃。浦安はセカンドボールを全く取れない…ただ、GK中島はいつも通りキレキレ!まるで、柏の葉の試合のリプレーを観ているようだ。
これは90分間我慢の連続だな。と思った矢先、PA近くで直接FKを与えてしまう。
何とかしたい気持ちは分かるけど、危険な位置でファールを犯す癖はどうにかしてほしい。
そのフリーキックのボールは、壁に入った俊哉様の手に当たり、PKを与えてしまう。
いつも楽しくチームを応援する浦安サポも、さすがに凍り付いた。
しかし、そのPKは中島がスーパーセーブ!!最後までキッカーの動きを見極めた!
これで流れは止まる、はずもなく、ずっとマルヤスが攻め続ける。
浦安DFリーダーの笠松も必死に体を張り声を出していたが、最終ラインがズルズル下がってしまってオフサイドが全然取れない。
ミスターサイトーも「ろうか!」より「ライン上げろ!」と指示する回数が多い。FWに下がるよう指示することも。果ては、
「みんなで守ろう!」
この一言に応援席は笑っていたが、前半の浦安は「得点王不在」以前の出来。
セットプレーでもないのに、全員が自陣ゴールから40m以内にポジションをとる有様だった。
少ないチャンスでは、(FWとしては2試合目の出場になる)FW池田が上手く裏に抜けだし、マルヤスGKの動きを見極めてシュートを打つも、ポスト直撃…
攻撃する機会が本当に少ないので、FW陣にとっては不遇。
何とか前半はスコアレスで折り返す。
後半になっても、交代はなし。しかし、浦安はボールを保持する時間が増える。
とはいえ、シュートまでは持っていけない。コーナーキックのチャンスも、ニアで角度を変える作戦を何度か試みるも不発。
このあたりで、マルヤスは流れを取り戻すための方策、助っ人2人を投入。
最初に投入されたダ・シルヴァはスピードもある。テクニックもある。なのに、シュート力はない。連携もバッチリではない。
まるで、昨年浦安を湧かせた小田寛貴みたいなプレーだ。
浦安DFの頑張りもあり、マルヤスの決定機は格段に減る。後半の声出し隊は、GK中島の応援歌を2回くらいしか歌っていない。
流れが止まりつつある中、浦安も助っ人、否 清水康矢を投入。池田はポストプレーも裏へ抜ける動きも光るものがあった。それでも、絶対的な背番号10を入れて勝ち点3を狙う。
声出し隊からは、「コ・キョンテ」の選手名がチラホラ出るが、最後の交代は富塚。
打てる勝負手は全て打った後半ロスタイム。浦安はコーナーキックのチャンスを得る。
蹴るのはもちろん村田翔。しかし、ピッチには竹中も池田もいない。
声出し隊の目の前、「横浜時代の村田修一」応援歌を歌う中で蹴ったボールは、急激にゴールの外へ曲がる。
そこに待ち構えていたのは、背番号3。ドンピシャヘッドのボールがネットを豪快に揺らす。
待望の先制ゴール!!
ベンチに座っていた選手も、タッチラインを超えそうなほど大喜び。それほど劇的なゴールだった。
このゴールの後はすぐに試合終了。ブリオベッカ浦安はアウェイで貴重な勝ち点3を得た。
声出し隊は選手あいさつのときに、笠松と中島のコールをする。
笠松は最高の笑顔で、中島は「任務を果たした男の表情」で応えてくれた。
JFL初ゴールの笠松が嬉しいのは当然として、チームが完封勝利を挙げるのは、4月16日「柏の葉でのFCマルヤス戦以来」18戦ぶり。本当によかった。
あまり気づいていない方も多いと思うが、PKと竹中の直接FKを除けば、セットプレーからの得点で勝ったのは今期初(9月26日追記、アウェーのホンダロック戦でも決めたけど、そのときは負けた)。昨年の地域リーグでは、村田翔の蹴るセットプレーが猛威を振るったのに…さすがJFLはレベルが高い。
最後に、FCマルヤスのみなさんへ
かなり悔しい負けにも関わらず、浦安サポへ気を配っていただき嬉しかったです。