燃え尽きた90分 天皇杯本戦1回戦

全国的に猛暑の中、第99回天皇杯本戦が始まった。


ブリオベッカ浦安は、2年ぶりとなる本戦出場を果たした。1回戦の相手はアマチュアシード(JFL優勝ではなく、インカレ王者)の法政大学。
地域リーグ最下位 vs アマチュアシード という対照的な構図となった対戦カードだ。
なので!?試合前の浦安ファンは、推しのJクラブが「世間一般的にジャイキリされた扱いとなる試合」の自虐合戦になった。
モンテディオ・ベガルタ・アントラーズ・レッズ…どのクラブも、ジャイキリされた過去は「必ず」ある。
全員のトラウマをほじくり返す間に、事前弾幕掲出の時間となる。
天皇杯本戦なので、千葉県予選決勝時よりも、多くの弾幕を貼れる運営(スタッフ動員含め)だった。千葉県サッカー協会の配慮が嬉しい。
キックオフ90分前に開門。
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すぐに、「過去の天皇杯名場面」がオーロラビジョンに流れる。
なので、毎回恒例となった2009年「モンテディオ山形vs明治大学」のゴールシーンが映し出される。
おれは、隣にいた「山形兼浦安サポ」が聞こえるように、よっしゃー!と喜んだ。そのサポは、苦虫を噛んだような表情だった。
その直後、
2017年「ベガルタ仙台vs筑波大学」のゴールシーンが流された。
ベガルタも好きなおれは、見事に煽り返される。何倍も大きな声で。
「山形兼浦安サポ」がイエー!と大声を発したとき、ピッチレベルにいた
都並監督が、おれたちを不思議そうに見ていた。
浦安の声出しファンの多くは、Jリーグチームのファン・サポーターでもある。
↓のような「平和な煽り合い」は、しょっちゅうだ。

ピッチ内練習の時間が迫る中、メインスタンドの売店「喜作」に向かう。
ピーナッツソフトを注文する。
しかし、キックオフ45分前なのに完売だった。(喜作のバス囲みをしようか悩んだ)
なので、代わりに飲み物を買った。

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ピッチ内練習のころから、おれは「いかに法政大学を負かすか」ばかり考えていた。
試合終了まで、頭の中にあったのは、茨城県天皇杯予選準々決勝だ。


筑波大トップチーム相手に、流経大FC(関東社会人サッカーリーグ)は、本当に素晴らしい試合だった。
こんな試合ができれば…と頭の中でイメージする。
しかし、法政の圧力は想像以上で、浦安はその流れをまともに受け止めてしまう。
前半は守備の奮闘が目立つのみ。ほとんど、いいところなしだった。0-1のビハインドで前半終了。
後半の浦安応援席は「カモン浦安」を押し通す。
天皇杯だけは、とにかく結果がほしい。浦安声出しファンの総意だ。
子どもたちも頑張って応援してくれた。おれ自身も、トップレベルの「ガチ応援」。
なので、試合内容はほとんど記憶にない。
守備陣の奮闘。菊島の重戦車ドリブル。小島樹の「違いを生み出す」ボールテクニック。そして、数少ない決定機。
選手たちのハードワークは、断片的に覚えている。
1点差だったが、法大の選手は、まだ余裕があるように見えた。
結局、スコアは動かず、0-1で敗戦を喫した。
試合終了の笛が鳴ってから、おれは「疲弊した体」と「空虚感」しか残っていない。
個人的な話だが、ベガルタ「サポ」としてACLを現地で応援し、仙台スタジアムで予選敗退が決まったときの状況に似ている。
とてもじゃないが、すぐに切り替えできる状況ではない。心身ともに回復させるには、少し時間がかかる。
仕事の影響もあり、次の観戦は早くても6月最終週になるだろう。どうでもいい話は、これまで。
禁句かもしれないが、都並監督に「シーズン通しての結果」は全く期待していない(あくまで、1人の意見)。
これから残りのシーズンは、若手攻撃陣の抜擢そして活躍に期待。守備陣は、若手が伸びてきている実感はある。
もともと、ブリオベッカ浦安は、選手の成長を市民が見守るチームだ。選手がハードワークする限り、その原点を忘れずに応援したい。