守り切ったナイスゲーム

初夏の陽気となった5月の土曜日、
千葉県サッカー選手権大会の決勝戦が行われた。
対戦カードは、ブリオベッカ浦安 vs 明海大学。
浦安市に本拠を置くチーム同士の試合だ。
場所は、フクダ電子アリーナ(当たり前のように書いているが、このスタジアムで試合ができるのはかなり恵まれている。入場ゲート脇を通る明海大の部員が、「すげー」と感嘆の声をあげていた)。
DSC01967.JPG
開門は、試合開始1時間前。
入場してすぐに、メインスタンド中央の場所にある売店「喜作」(←「きさく」と打って、3番目の候補で出てきた。1番目に出てきたら、ソーセージ中毒)へ向かう。
ソーセージ盛りは販売していないが、麺類や揚げ物は一通りそろっている。
そんな中で、おれが選んだのは
ピーナッツソフト。
DSC01966.JPG
「千葉県」であることを強く意識して購入。しかし、ごく普通の味だ。
ソフトクリームの味を楽しんでいるうちに、選手がピッチ内でアップを始める。
天然芝ということもあり、気持ちよさそうに体を動かしていた。
ほどなくして、両チームの選手紹介が始まる。オーロラビジョンに名前が出ているのに、アナウンスが一切入らない(入場無料なので、致し方ない面もある)。なので、ブリオベッカの選手紹介は、若手ファンが人力にて行った。
イメージ:

最後に、都並監督のところで、現役時代のチャントを合唱。すると、ピッチレベルから「よろしくお願いします!」と監督自らあいさつをしてくれた。声出しファンは、少し驚いた。
ピッチ内練習が終わり、スタンド内には観客が増え始める。ブリオベッカのスクール生やジュニアユースの子どもたちも来場したが、明海大の学生も、大勢駆け付けた。
そして、選手入場の時を迎える。
決勝戦なので、否が応でも浦安ファンのテンションは上がる。
通称「後援会ソング」の次に、チームコールを入れた。
そのとき、メインスタンドの前を通った都並監督が、コールに合わせて手拍子をしていた。(↓参照)


選手コールをしている最中には、DF酢﨑祥人が両手を上下に振りファンの応援を煽る。
ファンの声量が大きくなったところで、キックオフ。
立ち上がりは明海大が、予想以上に引いて守る。
相手陣内を切り裂く崩しもあれば、いいミドルシュートも打った。早い時間で先制したかったが、得点はあげられず。
対する明海大は、最初のコーナーキックのチャンスを生かし、先制点をあげる。明海大応援席は、勝ったような大騒ぎだった。
浦安は、シュートに対する寄せが、全くできていなかった。
その後は、両チームとも停滞した流れになる。
ただ、レフェリングに対するストレスが溜まっていた(特に、明海大の選手)。
副審との意思疎通が全くできていない場面では、おれが大声で主審を批判した。ただし頭の中で、明らかにカウンターを食らわない場面であることは、計算済。
主審の「不安定なジャッジが一通り出尽くした」後は、浦安がボールを保持し、冷静に反撃を伺う展開になる。
そして、前半ラストプレーで、お返しとばかりに、コーナーキックから同点に追いつく。
浦安サイドは安堵した空気になるが、スタンドの目の前を通って引き上げる酢﨑は、ファンの応援を煽る。
「この試合に賭ける想い」が伝わってきて、声出しファンとして意気に感じた。
勝負の後半。子どもたちも巻き込みつつ「カモン浦安」コールを多用する。
浦安は、菊島を投入して攻勢を強める。
早速、その菊島が結果を出す。前線で体を張り続けた竹中が、PA内で競り勝ち、ボールをスペースに落とす。走り込んだ菊島が、見事なシュートを決めた。
選手たちの連携も少しずつ良くなってきたが、都並監督の采配も見事。
この後追加点を取れれば、楽な試合展開だったが、そうはならず。脚を吊る選手も出てきたが、的確な選手交代でカバーする。
個人的に、選手たちの運動量には不満だったが、「シュートに対して体を寄せる」ことはできていた。(それでも一部の選手は、素晴らしい運動量だった)
明海大が捨て身の攻撃に出てきたとき、おれにしては珍しく、子どもたちの応援を何回か煽った。
浦安の選手は持てる力を十分に発揮した。シュートブロックや、明海大の選手に対するチェックetc.
後半ロスタイム5分台の、コーナーキックのピンチをしのいだところで、タイムアップ。
2-1でブリオベッカの勝利。
千葉県サッカー選手権大会で優勝の栄誉を勝ち取った。
DSC01971.JPG
DSC01975.JPG
明海大相手に苦しんだ分、このタイトル獲得は、本当に嬉しい。
ラインダンスも(子どもたちがあまりやっていないおかげで)不慣れだったが、ご愛敬。
ひとまず、天皇杯本戦に出場できるのは良かった。
しかし、初戦で対戦するのは昨年インカレ(全日本大学サッカー選手権)王者の法政大学。
この日の試合内容だと、0-4で負けるのが関の山。
そうさせないために、おれは開き直った応援をする。選手たちの奮闘を見るにつれ、応援したい気持ちは強くなるばかりだ。