菅井直樹、江戸陸に降臨!?

梅雨空は残り、湿度が高い7月20日、関東サッカーリーグが行われた。
ブリオベッカ浦安は、江戸川区陸上競技場に乗り込んでの一戦。
この競技場で試合が行われるときは、キッチンカーが多数出店する。
この日は、江戸陸初出店となるジャマイカキッチン・オルハを含む9店舗が出ていた。
その中で、おれは2品を購入。
ジャークチキンと
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ジャークチキンサンド
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Sake Base で ↓ を購入して、本能に任せて買った結果だ。


特に、讃岐の日本酒は「ジャークチキンに合う」というオーダーにドンピシャだった。
スタジアムでピッチ内練習を観ながら、日本酒とジャークチキンのスタグルを楽しむ。試合を観戦するときより幸せかもしれない。
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いい気分になったところで、両チームのスタメン発表。
ブリオベッカの選手紹介は、女性が担当。好感がもてる。
発表されたスタメンは、田宮と竹中がスタメン復帰。小島樹と植田はベンチ。
ホームゲームのスタメンは、実況隊のみなさんが行う。それ自体はいいのだが、BGMがやたらうるさい。
おれは浦安ファン向けに演説をしたかったが、それも難しかった。「このBGMに負けないような声援を…」と言いたかった。
そして、選手入場のときを迎える。
1,000人以上入ったスタンドの観客の5分の1は、浦安ファンだった。それ以外に、ジュニア生が50人近く駆け付けた。頼もしい。
声出しファンは、昨年同様立ち見エリアで応援した。今年は、子どもたちが加勢。応援に圧が加わるだけでなく、「楽しそう」という要素が増す。
その応援に押されたか?浦安がボールを保持して攻める展開。
4月のホームゲームでは、相手のエース飯島のポストプレーが効いていた。しかし、監督が代わった影響からか、中盤でパスをつなげるサッカーに見えた。
浦安は、いつも通りの展開。
サイドを攻撃したと思えば、村田の豪快なミドルシュートあり。秋葉&村田の浮き球パスも多かった。
浦安ファンが沸くシーンも何回かあったが、前半はスコアレス。(終了間際、左45度からの左足シュートは決めてほしかった)
とはいえ、おれの心の中で「勝つ確率が高まった」手応えはあった。
後半に入ると、相手が立て続けにコーナーキックのチャンスを得る。ここをなんとかしのぎ、後半15分になったところで、都並監督が仕掛けた。満を持して小島樹の投入。すぐさま、相手はCBバウル(44歳!)を引っ込めた。両チーム監督の采配も見物。
この時間帯以降は、どちらも攻勢を強める。カウンターの応酬だ。両チームともシュート本数は増えるが、枠をとらえられない。
1点勝負の展開になり、浦安の子どもたちの応援も熱を帯びる。メインスタンドの観客の手拍子も増えた。
声だしファンは、応援を煽る。(おれ自身も、後半は立ち見エリアで応援したが、2回ほど子どもたちに煽られた)
そんな膠着状態の試合を変えたのは、子どもたちから人気がある選手だった。
流れの中から、左サイド深くでボールに追いついた小島が、意表を付いて左足でクロスを上げる。竹中が頭で折り返す。
そのボールを豪快にゴールへねじ込んだ。浦安が値千金の先制点をあげる。
声出しの立ち見エリアは狂喜乱舞。(おれは、フェンスに足をかけた)まるで、Jリーグのウルトラの真似事だ。
お決まりのエレクトリカルパレードも、得点者のコールも、カオス状態。
爆発的な盛り上がりが収まり、比較的冷静だった子どもから、得点者は右サイドバックの富塚と教えてもらった。
嘘だろ!?と思うと同時に、おれの脳内は菅井直樹のゴール集が自動再生された。
菅井直樹…昨年で引退したベガルタ一筋16年の選手。主なポジションは右サイドバック。なのに、ずば抜けた得点力がある。
ベガルタがリーグ戦4位に躍進した2011年は、チーム2位の7得点を挙げた。

このゴールで、応援は乗りに乗った。
直後に、浦安応援席 目の前でコーナーキックのチャンスを得る。
蹴るのは村田翔。立ち見エリア及びメインスタンドの観客を煽る。
立ち見エリアは、手拍子と歓声のギアが上がった。
メインスタンドを観ると、浦安ファンのほとんどが手拍子をしている。谷口代表まで手拍子をしていた。
このチャンスを決めることはできなかったが、都並監督は最後の交代に出る。
すでに、丸山とゴッツ(太田)はピッチに送り出していたが、橋本と植田を同時に入れた。ゲームをクローズさせる狙いだろう。
残り数分だけだが、チームの守備能力は飛躍的に上がる。相手にシュートを打たせない。
後半アディショナルタイムに突入し、いかに試合を終わらせるか想像したら、見事に追加点をゲット。
前線の選手で唯一フル出場となった菊島のダイアゴナルのラストパスが、オウンゴールを誘った。
立ち見エリア&浦安ファンの様子は、書くまでもないだろう。このまま試合終了。
2-0でブリオベッカ浦安がアウェイゲームを制した。
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試合後の選手&浦安ファンは、本当にいい笑顔だった。おれは常時「応援を楽しむ」ことを説いているが、
このときは「楽しい」を通り越していた。
参加人数多めのラインダンスは、ホームゲームより盛り上がった。
声出しファンと子どもたちは、各々ハイタッチをしたりお礼をして、お別れをした。
この日は、浦安にとって素晴らしい日になった。
次節28日(日)に、舞浜で迎え撃つ相手は強敵だが、いつも通りの姿勢で臨みたい。